想像力

耐震強度偽造事件の後は、ホテルチェーンの不正改造問題・・・・
私ごときが言うまでもないけれど、良心とか常識ということがこの世の中から全く無くなってしまう日もそう遠くない気がして、背筋がぞっとする毎日だ。

東横インの不正改造についての報道を見た多くの人は、きっと同じ思いだと思うけれど、ああいう発言ができてしまう社長が統率している会社があるとは、本当に信じがたい。
実は私も、地方での仕事の際、主催者がこのチェーンのホテルを用意して下さったりして、何度か利用したことがある。部屋は禁煙室だったし、清潔感もあり、特に不快な思いをしたことはない。フロントの対応もいいし、朝食やインターネット、電話などのサービスもよかった。全体的な印象はよかったので、個人で必要がある時もこのチェーンを利用してもいいなと思ったほどである。今回の報道を見ていても、そんな理由で人気は根強かったようだ。

それなのに、あの社長の発言と態度である。過去、どんなに印象が良かったとしても、二度と利用するもんかと思うのも無理は無いだろう。一生懸命働いていた従業員もいい迷惑である。それに実際ここを気に入ってよく利用していたお客だって、利用できなくなることは不便な場合もあるだろう。

「障害者用の部屋や駐車スペースは、年に1〜2回しか使わないので・・・」
それはそうかもしれない。でも国がホテルやマンションにそのようなスペースを定めている理由、また公共の乗り物に設置されている優先席も同じだと思うが、それは決して「そこを利用する人がたくさんいるから、頻繁に必要だから」ということではない。
「それを必要とする人が、『いつ来てもいいように』用意しておく」ということなのだ。もしかして開業以来1回も使われていないかもしれない、ひょっとしたら閉店するまで一度も使われないかもしれない、でも実際「そう準備してお客様を待っている」ことが重要なのだ。
考えてみれば当たり前のことなのだが、この社長ほどではないにしても、私たちも忘れがちなことかもしれない。

電車にのっていていつも思うことがある。「私はこの席に座る優先権があるので、席を空けて下さい」と言わなくてもいいように設けてあるのが「優先席」なのに、どうして皆無神経に優先席を占拠してしまうのだろう。外見でそれとわかる松葉杖の人や、お年寄りなどはまだいい。見ただけではわからない妊婦さんや、外傷ではない病人やけがをしている人、果たしてそのような人たちの全てが、先に座っている人にむかって「座りたいのですが」と言えるだろうか?
物事には適度ということもあるから、満員電車でもそこを空けておけと言う気はない。でも、状況を判断して、少し想像力を働かせれば、こんな世の中もお互い少しは気分よく過ごせるのではないだろうか。
(まあ、優先席で一見元気いっぱいでお菓子をほおばったり化粧をしたりしている女子高生のグループが、実はみんな妊娠中だったり病気だったりするの「かも」しれないから、もうそうなると何とも言えないけれど・・・・ん〜〜〜。そういうのを見てもイライラしない「忍耐力」「包容力」が私にこそ必要なのか???)

人間関係の殆ど全ての問題が、この「想像力」で随分と解決、改善されるような気がする。結局、他の人はどう感じているんだろう、自分だったらどうだろう、という想像力。
・・・ので、たとえ自分が急いでいたり、イライラしているような時でも、それを忘れないで暮らせるようでありたいですねえ・・・なかなか難しいけど、ね。
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by saskia1217 | 2006-02-02 18:36 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217