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のりものいろいろ

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いろんな絵とか彫刻で仏様が「乗っているもの」ばっかり集めた展覧会観に根津美術館。
ふだん美術館博物館へ行くのは、混む週末や祝日を出来るだけ避けるのだけど、今日は企画がマニアックなせいか混雑はさほど無くゆっくり見られてラッキー。

蓮華とか動物とか岩とか雲とか餓鬼とか。
珍しい「雲に乗った」お釈迦様(そういえばあんまり見ない!)。
琵琶を持った美しい弁天様は迦葉の上。
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9世紀に円仁が中国から請来したという「金剛界八十一尊曼荼羅」は大きくって見事。
難しい名前がついたたくさんの仏様は、孔雀や迦楼羅(ガルーダ航空ってコレか!)、翼のついた馬やゾウに乗っている。
その中で獅子に乗るのはただ1人、大日如来様のみ。
結跏趺坐、半跏趺坐どちらも右足が上になってる仏様が圧倒的に多い。
密教系だからなのかな。
お不動様や愛染明王様、どれも色彩が美しい。

観音様の「来迎図」ってやっぱりなんだか心に残る。
周りを囲む大勢の仏様が琴や琵琶、太鼓で音楽を奏でているのは、西洋のバロック絵画と同じだよね〜。
音が聞こえてくる絵。
乗っている雲の描かれ方が「平安時代はゆったり、鎌倉時代になるとスピードが速くなる」っていうのが面白かった!
時代が下るとせっかちになるのか(笑)

合わせて青銅器や金銅仏、水瓶、「菊月の茶会」のお道具展示も楽しむ。
なかに、目録に無い特別展示の宜興の可愛い急須を見つける。
ひところ随分見て回った宜興の急須、お手頃値段の普段使いだけど自分でも大事にしているからなんか嬉しかった。

目の覚めるような紅葉が楽しめる庭園は、まだちょっと色づくには早かったけれど、水音、色づき始めた葉を堪能し、石仏たちにも久しぶりで再会。
連休だからなのか散策する外国人のお客様も多く、フランス語、ドイツ語、韓国語・・庭もインターナショナル。

都会の静謐。
やっぱりいい美術館だ。
また訪ねよう。
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by saskia1217 | 2017-10-10 01:54 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217