続いてゆくもの
2016年 04月 21日
鮮やかな色彩で石に描かれた、大きな目をしたたくさんの小さな仏様たち。
ギリシャ風の彫りの深い顔立ちの、ヘレニズムの仏頭や動物の頭。
ヘレニズム仏像、好き☺️
2階には、タリバンによって破壊されたバーミヤンの大仏壁画「天翔ける太陽神」の原寸大・3Dの再現。実際の洞窟とそこから見える景色を忠実に。
大日如来と太陽神アポロが融合したようなイメージの「神」の足元には、これまたギリシャ神話を思わせる8頭立ての馬車。
壁の摩滅具合、手触りも実際に触れて感じることができる。
目に見えるモノ、人間が作ったモノ…それはいつか必ず滅び、永遠に存在することはない。わかってはいるけれど、それでも人々が作り上げてきたものの何と美しく、強く、そして恐ろしく饒舌なことだろう!
モノ、存在、所有に執着することはたしかに愚かだろう。
残す、守る、伝える…利欲とは一線を画す尊さに、思いを馳せる。
6/19(日)まで
東京藝術大学アフガニスタン特別企画展
バーミヤン大仏天井壁画
〜流出文化財とともに〜
東京藝術大学大学美術館・陳列館
入場無料
展覧会専用HP
http://www.bamiyan-hekiga.com/