音の大きさ、音の色〜近藤良平&近藤等則・即興パフォーマンス@専大〜

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近藤等則(トランペット)&近藤良平(ダンス)という、「ダブル近藤」の即興パフォーマンス@専修大学、観てきた。
はるばる電車とバスを乗り継いで行ってよかった。
とにかくすごい人たちだった。

トランペットの近藤さんはエレカシ「東京の空」でしか存じ上げなかったが、そのインパクトがあまりにも強かったので生を確かめにいった。
そしてダンスの近藤さんは、ミュージシャンと即興するときどうしているのか、を(いつも自分がやる側なので)客観的に観てみたかった。

延々と、赤黒く焼けただれた金属のような音、執拗に繰り返されるリズムパターン。
耳をつんざく大音量と高音のせめぎあい。
良平さんが等則さんに近づき触れる、等則さんは逃げずに身体で良平さんに向かっていく。
動・強・速の音に、静・弱・緩の動き。
しなやかさはいつものとおりの良平さんに、なぜか今日は初めて、女性的なものを感じた。

パフォーマンスは3部分から成り、ビートルズを基調としたTrp+即興ダンス→Trpのみの即興→再びダンスと、双方が即興。
ただし、Trpには常に打ち込み音源が被って使われる。
(あの部分はたしかに必要なのだろうけれど、純粋なTrpソロの部分がもっと聴きたかった気もする)
やっぱり一番素晴らしかったのは第3部。
「音だけ」部分の等則さんのシッポから、良平さんが絶妙なタイミングでするっと登場、何事もなかったように踊ってる。
登場の仕方もなめらかすぎて、気がついたら知らないうちにステージに入ってた。

しかし、あれだけ残響のある場所は羨ましい…チェンバロなんて弾いたら本当にいいのになあ!

私の凡人の耳には、今日のTrpの音量(音高)は健康の限界を越えていたので、今週末の本番前に耳壊しちゃいかん、と失礼ながら何度も耳を押さえるシーンあり。
その大音響と「息の音」「楽器の鳴る過程での(楽音でない)『雑音』」については、まだまだ考えてみる必要がありそうだ。

今日印象に残ってる
等則さん語録
「みな気配、雰囲気、ノリで生きてるはず
即興とは誰でも毎日命がやっていること
それを忘れてはいけない」
「音楽で一番大切なのは音色」

おなじく良平さん語録
「踊ってる、と思ってやってるときはロクでもない。
いい音楽だなーと思ってるときは踊ってない」

即興、エレクトリック…
クラシックの音楽家にとっても今日日其れ程の苦手意識、嫌悪感はない。
ただ、クラシックの演奏家だというだけで、アコースティックの限界さの責任や、即興の無能さにすぐ直結されるのはゴメンだ。
しかしまぁ、何もかもが出尽くした感のある音楽界で、問題意識もなく、たいした努力もせずに、過去からの遺産という名の亡霊から解き放たれるわけもないのは紛れもない事実。
それは忘れちゃいけない、という警告をきいた気がする。
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by saskia1217 | 2016-01-11 04:56 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)