永遠の道連れ〜エレファントカシマシ・RAINBOW ツァー in 豊洲PIT〜

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もう、ほんとうに・・・「愛すべき今日」に。
そして「あなたへ」言いたい。
この世はやっぱり「RAINBOW」だと。

ドンヨリしたりウンザリしたりの旅で、悲しみの果てにファイティングマンに再び変身させてくれる人。
そんな人は何人もいない。
何度も何度も、そんなおなじようなコトばかり書いている、ライブのあと。

この水曜にエレカシが3年半ぶりにリリースした「RAINBOW」、そのままの勢いで翌日アルバムツァーが東京からスタート。
豊洲PITは初めて行ったけど、あーこないだマツコさんが夜徘徊してたスポーツセンターの隣りね!
3000人収容でハコは横長。1階のみのワンフロア。ZEPPほど段差はないけど、真ん中、後ろと僅かに段あり。
もう数年前に「前のほうでぐしゃぐしゃになって」聴くファーゼは終わったので(笑)、後ろのセンターで。
お客さんは殆どギッシリ状態。冷房があまりきつくなかったせいか、ライブ後半でかなり暑く、それほど動いていなかったのに汗だくになった。途中気分が悪くなった人がいたらしく、ステージの宮本さんも「早めに係の人に言って下さいね!」と気遣っていた。

アルバムツァーなので、もちろんアルバム曲を全て敷き詰め、その合間に9曲が縫い込んである。
アンコールは過去の曲から2曲。
アルバム曲はほぼ収録順で、やはりこだわりがあるんだなーと。

登場とともに、熱いファンの怒号のような呼びかけが起こる中「うつらうつら」でじっくりと始まる。
この日ずっと聴いていて、この会場、もしかしたらあんまり音は良くない??
ZEPPや後楽園のほうがいいような気が・・・。
PAの加減かもしれない。
音が全体的にうすーく聴こえた。
で、バンドの音のほうが大きくて、あれほどヴォーカルマイクを上げさせる宮本さんには珍しく、歌がかき消されることが結講あったのが残念。
後ろで聴いたせいかもしれないけど。

宮本さんの声は(このところのご多忙のせいか)ところどころ擦れることもあったけど、でも以前に比べたらやっぱり断然、ツヤもあるし高音もばっちり出るし、聴いててすごく安心満足感激。
タバコって・・・・ほんとうに声に悪いんだなあ(苦笑)。

「一万回目の旅のはじまり」、これからだんだん寒く、冬に向かうこの季節に「扉」は最高に相応しいアルバムだ。
この日は特に、トミのドラムが冴えてた気がする。
気合いもすごいし、音も届くし、捌きがもう、まぶしい。ほんとにいい音だったな。

アルバム曲はライブで既に聴いていた何曲かを除いて、前日からしか聴いていなかったけれど、やっぱりライブで聴くといろんな変身ぶりがオモシロイ。
特に宮本さんがコーラス部分をどう振り分けて歌うのか、どこを捨ててどこを拾うのか、ストリングスやホーンセクションはキーボードやキカイでどう変わるのか・・・
この日のキーボードは今回のアルバムの立役者、村山☆潤さん。
佇まいは緊張感もあってか控えめ、けれど終始チカラを尽くしている熱気があった。
技術的なことはよくわからないけど、チョイスする音色がたぶん村山さんテイストというか、我々が聞き慣れた他のキーボーディスト、アレンジャーさんたちと当たり前だが全く違って、いいとか悪いとか、しかも私は好き嫌いとかでもなく、とっても気持ちがいい演奏だったなあと思う。
ご自分がプロデュースした「TEKUMAKUMAYAKON」や「RAINBOW」その他どれも迫力もあって、ハーモニーとリズムに個性があったな。
リズム・・・が特に濃い感じがする。
村山さんのツイートを先日偶然目にしたのだけど、「自分が参加したこと、出来上がった音に賛否両論あるのは分かってる」とおっしゃっていて、まあそれはプロとして当然だけれど、その覚悟と心意気はとても尊いと思った。でなければ、エレカシみたいな人たちと丁々発止なんてとてもじゃないけど出来ないと思うな。だいぶ歳上の人たちのなかに、望まれたとはいえボーンと入っていく、おまけにプロデュースを任される・・のはどんなに光栄で嬉しくて恐ろしいことだろう。
レコーディングに際しての逸話からも、一緒に仕事をするとなったら同等にやりあう、というのか、ご自分の意見も音楽もはっきりと打ち出されていたご様子にとても感銘をうけた。
エレカシが今、村山さんに出会えてよかったと私は思う。今まで見たことのなかったエレカシを見せてくれたから。これからしばらくはまた共演されるのだろうけれど、この関係もどんな感じになっていくのか期待大ですね。
結成30周年を迎えてなお、これからまた新しいこともどんどんやってゆくエレカシの勇気と決断に尊敬。
これからもきっと彼らはいろんな年齢のいろんなタイプのアーティストと組んでゆくことになるのだろう。その時々のエレカシのベストを引き出してくれる、様々な側面をみせてくれる、それが楽しみでならない。

「3210」から「RAINBOW」の転換は照明も含めて素晴らしく、これはもうたぶん「してやったり」という感じだったろう。
序盤に置いたにもかかわらず「RAINBOW」は相変わらず息がキツそうだ。
けど素晴らしかったよ。
「昨日よ」や「Under the sky」の細め設定の声やファルセットは、ライブで聴くともうゾクゾクするくらい綺麗で、宮本さんの声の種類だけでもう、虹色どころじゃないなーと。
「シナリオどおり」は暗めの照明のなか、シルエットに近い姿で4人(ベース、ギター3人)が仁王立ちしている姿はすごくかっこいい。
聞き慣れた曲たちもやっぱりライブであらためて聴くと魅力倍増。
「あなたへ」はちょっとうるっときた。

「翳りゆく部屋」へのフリMCでカバーの話をしていたし、先日のNHKを観た人へのサービスもあるかなとか、初参加の村山さんに文字通り光をあてる意味もあったのかな。
イントロのオルガンは、オリジナルのパイプオルガンのイメージとは遠い(でも蔦谷さんはどちらかというとピアノに近かったな)ヴィヴラートの多いポップな音色をチョイスしていた。
ちょっとビックリはしたけど、それも村山さんの味なんだね。

いつものように少ないMCも、ところどころで呟くことが結講オモシロく、
メンバーに「ちょっとテレビに出たからって有名人になったなんて思うんじゃあねえよ」とか、「今日初めてエレファントカシマシをきく、って人いますか?・・・(チラホラと挙手)・・・ようこそ!んー、プロモーションしてよかったな(笑)」とか。

大好きな「なからん」でココロ掻きむしられるようなサウンドも堪能。
「永遠の旅人」は・・・なんですか、あの盛り上がりは! 「星の砂」ですか!ってくらい、お客さんがみんなピョンピョン飛び跳ねてた。爽快さと明るさ。メロディーがキャッチーすぎて、帰宅してからもずっと耳に残る。
ちょっと意外だった「桜の花舞い上がる道を」で、会場が幸福感でいっぱいになる。
月島がご実家のベースの成ちゃんに敬意を表した「地元のダンナ」も楽しげに。
「旅」は「ズレてるほうがいい」と同じく、ライブでとことんカッコイイ曲。
「ガストロンジャー」で会場はいつものように熱の渦となり、宮本さんもいつものように左右に飛び回る。
相変わらず身軽!

そして、かなり好きな「under the sky」は青い照明のなかの浮遊。
声の色が甘い。
聞き惚れる。

アンコールは「習わぬ経を読む男」と、いつもの「ファイティングマン」。
そのあと1〜2曲やるのが定番だったけど、この日はスッキリサックリと、すぐに客出しSEがかかる。
初日だし、みんな身体のこと考えたほうがいいし。
といっても24曲というたっぷりの内容だったけど、もうあっという間。
コンパクトな時間のなかで完全燃焼することが、彼らにも私たちにも心地よい。
それは何より、これから先もエレカシがいる、彼らを聴ける、ってことだから。

この日ライブ中にずっと思っていたこと、そして終わってからもずっと思ったこと。
「エレカシが元気でほんとうによかった」
思わず呟いてたもん。
「今までずっと『アーティストが世の中で一番偉い』と思っていたけど、この3年で色々なことがあって、今はそうではない、みんながそれぞれ素晴らしいんだって思うようになった」と宮本さんは最近語っていらしたけど、でも、どのチカラも成し得なかったような、誰かのココロを幸せにすることが出来るって、そのことはアーティストが一番といっていいんだと思ってる。

「旅」がテーマだったようなこの日のセットリストに、宮本さんからのメッセージを勝手に思う。
ずっと、道連れでいてほしい。
いさせてほしい。

空には半月。
エレカシ、ありがとう。

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by saskia1217 | 2015-11-20 21:49 | エレファントカシマシ | Comments(0)


今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


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