もっともっと書きたい

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梅雨空の土曜日。
たのしみにしていた「半日書楽家時間」!
考えてみたら、突然、なんの目的も強い意志もなく、なーんとなくふらっと出てみた「書楽家時間」も、もう2年以上経つのかあ・・・

この、半日ドーン!のイベントは昨年もあったのだけど、今年は、「団扇に書く」コーナーのハンコも自作になったり、「大筆」がヴァージョンアップ(?!)して筆がホントのおっきな筆、そして紙も床いっぱいのビッグサイズに・・・
と、ワクワクもいろいろ。

1時間目の「写経」。
朝9時45分なんて、仕事以外で活動してることなんてまず無い(笑)。
早起きは一日が長くなってスバラシイ。
教室に入っていくと素敵な珈琲の香り。眠いけど、いい気分。
有吾先生はこの日のために、4コマぶん、4種類の違うお店の違う焙煎豆を用意してくれました。
私も大好きな、神楽坂のHaze。下北のCafe Use。牛込納戸町のボルカン(いつも思うけどなんかスゴイ名前だよね)。そして神楽坂のギルドコーヒー(外観が見るからにツウっぽいステキ専門店、恐る恐る入ったら意外とフレンドリーだった・・・)。
この日使った新しい「写経用」の筆、いつも使っている小筆よりきっと細くて写経書きやすいのかなーと思ってたら・・・違った。意外と先はまるっこくて、細いわけじゃあなかった。ボテってなっちゃいがちなので、難しかったナ。
新しい筆はやっぱり、具合に馴染むのも大変で、最後の3行くらいでようやく、うーん、こんなもん?みたいな。
写経はホントは、お香を炊いて、念仏?を唱えて、願い事を書いてからおもむろに始めるのが正式らしいけど、まあ、気楽に書き始めて、最後にお願いごとを書いてみた。
バックで先生が珈琲豆をゴリゴリと手で挽く音が、ある意味涅槃に誘ってくれそうな気も・・・したりしなかったり(笑)。
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2時間目は「ハンコ彫って、団扇に字書いたのに、捺す」
団扇に書くのは一昨年、昨年とやって、様子はわかってたから、今年は何を書こうかなーってちょっと考えていった。
一昨年はもうとにかく、団扇のデコボコ面に一発で書くだけでドギマギしてた。書くだけでもう90分大騒ぎ(笑)。
昨年は、普通の文字じゃ面白くない、って象形文字みたいのをフリーハンドで書いたり。で、先生のハンコを捺してもらったっけ。
不器用な私はたぶん、書くよりハンコ彫るのに時間喰っちゃうと思ったので、まずハンコから。
ちっちゃい面に、しかも漢字の「朱文」は自分にはまず無理だと、最初から潔く「白文」にすることに。
ただの漢字だと面白くないので、ちょい古い字体で。せっかく作るんだから、後でちょいちょい使えるように。
諦めが早かった分、なんとか短時間でハンコをつくり、あとは団扇に字を。ふう、それでもまだ、彫刻刀より筆のほうが楽に感じる・・・
まずまず書き上げて、いざハンコ・・・かなり慎重にやったはずなのに、そこがまた、私のダメダメが丸出しに。面のガタガタにハンコがムラになってしまってうまく捺せず、二度捺しは「君次第」と先生に冷たく言われるも(笑)、結局は先生におし直してもらいました。一発でバッチリ合わせて下さったのは、さすが。
完成品は・・・7/12の盆踊りで初披露しまーす!
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そこでもう13時半。
朝7時に朝食というイレギュラーな胃袋状態には、すでにかなりの空腹。
ただ、「一日2度りゅうほう」はどうなの?というヘンな心配・・・が、結局みなさんと共に、まんまと(笑)りゅうほうへ。
で、今年2度目の冷やし中華。やっぱり安定の美味しさ。あったかい麺よりボリューム無さそうだから・・・と思ったけど、食べたらやっぱりお腹いっぱいに。
おしゃべりしていたら、2時間のお昼休みもあっと言う間。大筆の時間に使うおっきな紙を巻いたのを肩に乗せて、榎町の会場へ行進!
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3時間目は「ふつう」。
でも「いっぱい」。
じつは、この時間がいちばん楽しみだったかもしれない。普通の半紙に、普通の筆で、とにかく書く書く・・・。普段のお稽古の90分はいつもほんとにあっという間で、必ず「あーもっと書きたい」って思いながら帰るから。家でひとりで、自分で色々考えながら書くのとも、また違うのね。
120分+20分?
いろーんな方法で書いた、漢字、ひらがな、カタカナ。
熟語、名前。
自分の字、隣りの人の字、先生の字・・・。
見て書いて見て書いて、書いて、書いて。
あーー、でもやっぱり、足りなかったな(笑)。
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4時間目「大筆」。
ザ・イベント! 
巷で「書」といえば、大筆でしょう(笑)。
ただ私たちは、間違っても紙の周りで踊ったりはしません(苦笑)。
部屋の机や椅子をすべて端にとっぱらって、先生が床一面に紙を敷き詰め、おっきなおっきな白いフィールドを作ってくれました。
壁を汚したらもう二度とここを使わせて貰えなくなるので(笑)、みんなで一生懸命、壁に新聞紙を貼って。
「書いちゃうと、すぐ終わっちゃう」から、最初は半紙にちょっと書いたり、ゲームみたいにしたり、みんなで白フィールドの上に靴脱いで乗っかって、腕を大きく動かしてみたり、大筆を持ってみたりして、これから書く自分の字や空間の大きさを体感してみる。
この1メートルくらい?の筆でちゃんと字を書くのは初めて。(昨年のさい芸スペシャルで使ったのと同じ筆なんだけど、なにせあの時は分業でしたので「線1本」とか「点2つ」しか書いてない・・・)
9人で書く順番をジャンケンで決め、まずは先生がちょいと真ん中に書いてみて、みんなが様子を伺う。
ふーんかっこいいなー、でもあんなふうにはいかないや、きっと。
バケツの中に浸ってる筆を持って、墨が落ち着いたところで先生が「いい? いくよー、はいっっ!!」って手を離す。
バシャッ!
スペースをとるのが難しくて、しかも先生のを見ていて、どんなサイズの筆でもやっぱり筆使いというか、紙や書いてる字のほうを見るのじゃなくて「筆先」を見るのがポイント!って、思っていながら、やっぱり実際やってみると、そんな余裕はなく。
あーあ、あ〜〜〜あ、って感じ(笑)。
どうしてもいろんなことが気になっちゃって。与えられた条件とか枠とか、無視できなくて。100パー自由だったかというと、そうはいかなかった。
きもちよかったけどねー!
先生も、みんなも、でも大筆で書いてもやっぱりその人の字、なのがオモシロイな。
死ぬまでに一度でいいから、ものすごーく広くて大きい紙に、あの筆で、もっともっと大きな字を一人でたくさん書いてみたーい!
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コーヒー4種も堪能。
普段はお砂糖もミルクも入れないで飲むのだけど、甘くして美味しいものもある、ってことを知りました。当たり前だけど、それぞれ全然違う味と風味で、たまには違うお店の豆も飲んでみるかなーなんて。朝の一杯目だったこともあって「美味しいなあ」って思ったのはいつものHazeさんのだったけど、cafe useのはスゴくスッキリして印象的だったな。ギルドコーヒーの「ギルドブレンド」は、お店で飲んだ「神楽坂ブレンド」より好きな感じがしたかな。ボルカンも、今度いってみよ。

みんなで後片付けして、二度目のりゅうほう。
土曜夜で満員の店内に大勢でお邪魔。だいぶ遅くまで、美味しいモノ、たくさん頂きました。
地上で一番好きかもしれない料理「鶏の唐揚げ」、3ヶ月くらい封印してたけど、食べちゃったよ。
チンゲンサイの炒めものも、焼きそばもチャーハンも、みんな美味しかった。
マスター、ありがとうございました!
あっという間の12時間。
美味しいもの面白いもの便利なものをひとりで一杯準備してくださった有吾先生にも、長い一日一緒に過ごした皆さんにも、心から感謝です。
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「書く」ことって、意識しない限り「自覚」がない、ってことが、そういう仕事をしている人以外は普通だと思う。
いつかそのことに意識を置くようになると、毎日が、街中が美術館、展覧会になる。
そう、2年前に思った。
近眼の人がメガネやコンタクトを買って、初めて街に出たみたいな、あの感じ。
鉛筆やボールペンや万年筆だって、たぶん面白い。けど、非日常をやりたかったから毛筆を中心にやってきてみた。
仕事じゃないから、時間のある時、気が向いたときしか書かないし、それほどいろいろ深く考えて書くわけでもないけど、それでも、書き出すと面白くって止まらない。
カタチとか筆のこととか、考えた方がいいこともいっぱいあって、注意すればそのポイントは「進歩」するのだろうけど、ただ「書く」ってだけで面白い。

「書く」って、「歩く」とか「走る」とか「手を伸ばす」とか、人間の素みたいな動きから、さして遠くないような気がする。
こんなにいろんな「方法」があるなんて。
こんなにいろんな「枝」があるなんて。
ホント、まいったな〜。
これからどうすりゃいいんだ(笑)。
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by saskia1217 | 2015-06-29 20:16 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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