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八雲たなびく〜その壱〜

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「今いちばん行きたいところはどこ?」と訊かれて、数年来ずっと答えていた憧れの地。
出雲。
先週、急に行くことに決めた。
仕事の狭間、唯一空いてた2日間。
タイミングって大事。

雨女なのにピカピカの真夏日(笑)。
憧れすぎて、実感が湧かなかった。
飛行機で1時間だってこともある。
朝9時前、「縁結び空港」に降り立って山や田んぼが視界に入ってきても、まだ東京にいるみたいに不思議な気分。
ワープしたとしか思えない(笑)。
仕事や留学以外、純粋に旅行のために飛行機に乗ったのも、山陰に来たのも、生まれて初めて!

とにかく大社を見られれば、とゆるい気分で行ったのだけど、もーとにかく出雲地方一帯には行きたい、見たい神社が軽く両手で数えられるくらいはある。
生来の欲張り気質が押さえられず、せっかく早朝に到着したのでちょっぴり足を伸ばすことに。
出雲市駅付近に宿をとったので、大社に行く前にまずは遠いところから攻める。

須佐神社。
以前「神道文化検定」を受験したとき、テキストの写真を見て一瞬で心奪われた神社。
山奥・・ではある。
けれど須佐之男命をお祀りする有名な神社なので、チラホラと観光客の姿。
とはいえ朝9時過ぎ、そこは川の流れる音とウグイスの声しかしない。
周りは鬱蒼とした緑、樹々から出る息だろうか、咽せるくらい空気が濃い。
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鳥居をくぐり境内に足を踏み入れると、左右に東西と2つの末社。この高床っぽい造りがいかにも古めかしく、そして西日本らしくてじーんとする。御祭神はいずれも、記紀の物語の根っこのほうに出て来る神様たち、計8柱。
全ての社は褪せた木の色が素晴らしい。個人的には朱や金に塗られたお社より、白木のものが好きだ。
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正面に拝殿、本殿とみえてくる。
拝殿正面からは空間がぶち抜かれているので、遠く本殿の祭壇までを見て通すことができる。
心地よく乾いた山の風がその通り道を吹き抜き、昇殿参拝祈祷中の宮司さんの振る大幣や、あちこちに下がる紙垂をさらさらと動かす。
このあと色々な神社で目にした紙垂は、見慣れた吉田流のなかに伊勢流も多く混じっていたのが印象的。厳島でも伊勢流がたくさんあったから、西日本はやっぱりそれが多いのかな。
ここの注連縄も立派。
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大社造のご本殿は、深々とした緑にびっしり囲まれて聳えている。
巨大ではないけれど、流造や八幡造と違ってやっぱり「高い」、そして「西」のイメージ。
キリッとした感じが御祭神に重なる。
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裏手にはこの神社の「七不思議」のひとつ、樹齢1300年を越える「大杉さん」が寄り添うようにたっている。圧倒的な生命力と、清浄な空気。
奥には末社「三穂社」、ご本殿横には稲荷社。
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森林浴、だけじゃない清々しくて厳しい清浄な場所。
帰り際にみた「塩ノ井」は日本海と繋がっている井戸で、満潮の時は塩の花を噴くんだって。
汲んで触ったり嗅いだりしてみたよ。
ほんのり塩味のある弱アルカリ性、浴用で効力あり。
ふしぎー!
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この神社のそばには温泉もある。次回次回!

道を挟んで反対側にはもうひとつの末社「天照社」。
畑の隣り、川との間の緑に守られた一角にひっそりと。
千木の先端は平行。女の神様のしるし。
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さ、街に戻っていよいよ大社に行こう!
by saskia1217 | 2015-05-04 19:56 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217