太陽

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このあいだ横浜の、日中韓のダンスフェスティバルで、山海塾のステージを短時間だったけど観て以来、一度「舞踏」のちゃんとした公演を観に行きたいとずっと思っていた。
あの時はかなり遠目でかすか〜な感じで観ていたのだけど、とても印象的だったから。
かなり以前、セッションハウスで高橋悠治さんが弾くバッハの「フーガの技法」で笠井叡さんが踊る、という作品を観たのこともあったけど、あれも「舞踏」だったのかなあ・・・よくわからないや。

1月の「とさか計画」の公演の打ち上げで、その日のプログラムに挟み込まれてたダンス関係のチラシを、近藤さんや皆がハラハラと見ながらあれこれ話していたとき、そのなかに大駱駝艦の公演チラシがあった。
気になったからもらってきて、すぐチケットを申し込んだ。
今までいろんな団体のHPをチェックしてはいたのだけど、そんなに公演がなかったり、タイミングが合わなかったりだったから、今度こそ。

冷たい雨の夜、吉祥寺駅から歩いて会場に向かった。
夜じゃなければ、素敵そうな「武蔵野八幡神社」に寄ってみたかったな。
20時開演で、1時間強の公演。
こないだNHKの爆笑問題の番組で映像でしか見た事なかった、小さな会場。
「小屋」っていう雰囲気と、古い木造の独特なニオイと、黒い押し入れに居るような狭い心地よさは、ワクワクとリラックスを両方もたらしてくれる。

塩谷智司さんの「太陽」という作品。
まだ公演期間中なので、中身の描写はしないけど。
え〜と。

白かった。
黒かった。
そして他の色もあった。
客席はほぼいつも真っ暗だったから、作品のシーンごとに付けられたタイトルは見ないままだったけど、終演後に残ったのは「生命」「熱」「回転とねじれ」のようなもの。
ものすごく、ねじれてた。

視覚的に面白かったこと。
指の先の使いかた。
顔(表情、特に目玉の動き)。
足の裏全部を使わない立ち方や歩き方、だからまっすぐ立ったり歩いたりしないシーンがたくさんあっておもしろい。
物体としての身体は、照明を当てられて細かい筋肉の影が印象的。
コミカルなシーンもあって、ちょっと息も抜けるし、笑いも起こる。
「舞踏」って聞いてイメージするのとは一番遠いところかも。

観終わって。
出てきた人(モノ?)たちはみんな、すごく優しくて、温かくて、自分の味方みたいに思えた。
激しい動きや恐ろしい表情とは別に、ポジティブな熱、みたいなもの。
あとから、あ〜、それ「太陽」なのかな、なんて、ね。
寂しいとき、あるいは、目覚めてまだ頭が世界に溶け込めないときに観ると、溶け込んじゃうというか、すくわれちゃうというか・・・そんなステージ。

お客さんには外国の方もちらほら。
開演前アナウンス(生)が英語でも行われる。
賑やかなアメリカ人らしきグループは最前列で楽しそう。
私の前にはフランス人のおじさん。日本人のダンサーさんらしき方と、開演前から文化的な会話。そして終始身動きひとつせず見入ってらした。
私の隣りはドイツ人の若い女子2人組。真剣に観ていたけど、終始ゴソゴソと身動き(苦笑)。うんうん、これって、ヨーロッパでコンサート聴いてるときと一緒なんだよね。彼らは何故か、日本人みたいに「息を止めるみたいな集中」の仕方をしない。
客席も、観察しがいのあるバラエティーさだった。

ま、たぶんきっとまた、他の作品を観に行きたくなるだろうな。
いつかまた、思い立ったときに、フラッと。
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by saskia1217 | 2015-02-18 02:29 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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