贈りもの

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私のところには、必ず年に2回、ドイツから贈り物が届く。
それは、イースターに届く「Osterei イースターエッグのチョコ」そして、クリスマスに届く「Weihnachtsgebaeck クリスマスのクッキー」。
送って下さるのは、ケルン近郊在住の年配のドイツ人ご夫妻。

私が住んでいた街はケルンからはかなり遠いのだが、このご夫妻とお知り合いになったのはじつはオーストリアのインスブルック。もと科学者で今では年金暮らしをしているご主人、そして美術関係のお仕事でしょっちゅうパリに出張されている奥様、お二方ともものすごい音楽好きで、お宅にはスタインウェイのフルコンと、素晴らしいチェンバロをお持ちで、ご自身は殆どお弾きにならないのだが、よくいろんな演奏家を招いてサロンコンサートを開かれている。おまけにバレンボイムやブーレーズなどいろんな音楽家とも交流がおありだ。
インスブルックでは毎年夏に古楽の音楽祭と講習会が開かれており、チェンバロのクラスに聴講生としていらしていたご主人とお会いしたのは、私が留学して間もなくの夏だった。

それ以来、ドイツやオーストリアの各地の講習会や演奏会でお会いし、またケルンを通ることがあるとご自宅に遊びに伺ったり、サロンコンサートでの演奏に呼んでいただいたりした。

クリスマスのクッキーというのは、ドイツでは各家庭で手作りするのが普通。ちょうど日本のおせち料理のように、その地方や各家庭の特徴やレシピがあり、結婚すると嫁いだ先のレシピをお姑さんから教わったりするらしい。ある音楽学者の教授ご夫妻に伺ったのだが、その先生の奥様へのプロポーズの言葉は「君が作った、うちのクリスマスのクッキーが食べたい」だったそうだ。(ん〜、なんか「古き良き日本」みたいですねえ・・・)

シュトレンを始め、グリューワインなど、クリスマス(冬)をイメージさせる味というのは、なんといってもGewuertz(スパイス)、中でもシナモン、クローブ、八角など「濃〜い」系。
クリスマスのクッキーにも、これらのスパイスがふんだんに使われています。で、ふつう何種類もあるので、作るのには結構手間がかかるんですよ。
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何種類ものお手製のクリスマスクッキーは、1種類ずつラッピングされリボンをかけられて、その名前を書いたシールが貼られ、美しいクリスマスカードや他のプレゼントとともに、小包になって届く。毎年クリスマス前に、郵便配達の方が「ポストに入らない小包のお届けです〜」と家のベルを鳴らすと、あ、ドイツからクッキーだ!とすぐわかるのでした。

私のドイツ滞在中、離れた街に暮らしながら、まるで本当の両親のようにいつも私のことを気にかけてくださったご夫妻。帰国してしまった今では、なかなか実際にお会いできることは少なくなってしまったけれど、心のこもったお手紙を読むたびに、あ〜なるべく早くまたお会いしに出かけよう、と思うのだ。
私の尊敬する牧師が以前こんなことを言っておられた。
「人を愛するということは、その人のためにどれだけの時間を使えるか、ということです」
そしてその先生は、それを本当に身をもって実行されていた。
このご夫妻のみならず、本当に自分の事以上に心を砕いて私を思ってくださる方々、友人たち、それら大切な人たちに、私は一体何が出来るだろうか・・・・
この暖かい思いを胸に、いつもそれを忘れずにいたい。
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Commented by ゆあさ at 2005-12-25 23:01 x
メリークリスマスです~☆
発見しました。そんなわけでお邪魔しましたコメントでした。
Commented by saskia1217 at 2005-12-25 23:28
ゆあささん
発見されました!!メリークリスマス!
いいクリスマスでしたか?
また遊びにきてくださいね。
by saskia1217 | 2005-12-23 19:28 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)