かわいい巨人〜コンドルズ『GIGANT』東京公演〜ネタバレ注意!!

コンドルズ夏の全国ツァー「GIGANT」について、作品内容に触れていますので、これからご鑑賞の方はお読みにならないでください!





コンドルズの夏公演を観た。
長い夏の全国ツアー日程の、真ん中よりちょい前くらいの東京公演。
文字通り、ライブは生き物。
どんな舞台でも、1ヶ月におよぶツァー初日と大千秋楽とではいろんなことが違ってくるから、その時々の楽しみってある。
特にコンドルズはね(笑)。

彼らの生の舞台を観るのは、じつに昨年夏以来1年ぶり。
さいたまの芸劇とはまた別の意味で、世田谷パブリックシアターはとってもコンドルズに合ってるハコだと思う。
客席も観やすいしなあ。

今回の「GIGANT」のモティーフは「ガリバー旅行記」だそうだけど、多くの大人と同じように私も正直この作品の全てを通読したことはない。子供の頃絵本で読んだ部分的なヴァージョンの「おとぎ話」的なイメージだけしかない。
なになに〜、ホントはこの作品、当時のイギリス政治の批判やら皮肉みたいな、ブラックな部分もあるとかないとか。
へぇ〜。

幕が開いて、まず目に飛び込んでくるのは近藤さんのソロ。
ここから始まるのは昨今珍しいかも。
音楽はまだ使わない。自然の音。そして次々と出て来るメンバーたちのゆっくりした動き。
そのうちに「ガリバー」を思わせる動きや形が示されて、コミカルだったり、ビックリしたり。
客席の小さな子供達の反応もいい。誰にでもわかる面白い動きって、コンドルズは逃さないね。
メンバー紹介映像で「近藤さん=GIGANT」っていうのも、なるほど〜。

そのうち、かっこいいダンスから、する〜っとコントが始まり、私なんかにはポカーンな(笑)「進撃の巨人」ネタや、時事ネタもふんだんに、客席も取り込んで、映像や人形劇なんかが息も付かせずに続いてゆく。
昔「JUPITER」で観て斬新だった「小さなシーン」をたくさん連ねてゆくコーナーでは、初日観たときはあちこち「?」だったり、笑うとこだったのかな?みたいな感じもあったのが、楽日では素直に面白く観られた。まあ・・・初日はヒドイ精神状態だったから、観る側のコンディションの問題だったのかも。
人形劇や影絵コーナーでも、音や動き、セリフなどがちょいちょい分かり易くなってて、作品が育ってる感があったな。
「分かり易くする」というベクトルが、私がコンドルズに思っていたよりも多く感じられて、ちょっと面白かった。

最後まで見終えたときに残っていたのは「ファンタジー」。
夢、非現実、もわんもわん、前後不覚・・・そして、なんかどっかかわいいとこもある。
冒頭のガリバーっぽいシーンの数々、そして私が一番好きだった「エーデルワイス」の風船ダンス(なにあの「悪夢」感・・・ホントに夢に出るよ。風船を付ける箇所で、あんなに限りなくマヌケになるなんて)、同じく悪夢感満載の「人形劇」コーナー、そう考えてみると古賀さんの「天国への階段」もやっぱり悪夢といえば悪夢、そしてコントのストーリーの夢オチ感・・・
でもね。
「ガリバー旅行記」がそうだからワザとそうなのか、そうじゃないのか、その中にほのか〜に漂うブラック感。光二郎さんと顕作さんのオベッカ合戦とかも。
それがコンドルズなのかな、わかんないけど。

影絵がたくさん使われてたことも印象に残ったし、相変わらず光、灯りが美しくて感動。
ラスト近くの近藤さんソロで、光、影と遊んでいるようなシーンはシンプルでとても素敵。
やっぱり、ステージ床や群舞後列もちゃんと見える後方や2階が理想だね。
楽しみが半減してしまう。

いつものカッコいいダンスもありながら、特に前半の持って行き方がちょい春公演のように実験的な印象もあって、久しぶりに観たコンドルズはまたどんどん変化、進化、変容、開拓しているんだな〜と。
彼らの舞台を観ると、本当に無性に自分で何かしたくなる、弾きたくなる、何か面白いことをやりたくなる、のは変わってないな。
カーテンコールで拍手しながら、ものすごくムラムラするんだよね(笑)。

この1週間は、宇宙一会いたい人に会ってしまったり、愛犬が死んでしまったり、本当にいろんなことがあって自分のすべてが全然追いつかない日々で、そのただ中に何とかコンドルズを観る時間が与えられて。
やっぱり、何にも替えられない力、舞台の持ってる力の存在を確信した。
それを支える人たちの思い、そしてそこに乗る人たちの生きてる感。
踊っている彼らの輝く笑顔を見た時、ブワって何かがこみ上げてきて困った。
生きてるってことをもっと示さなきゃいけない、それが人間のやるべき仕事なんだなって、思ったよ。

だから、また今年も・・・ありがとう。


追記
本プロ前の子供たちのアクトも素晴らしかったな。
ほんとに子供ってスゴイな。
ワタシ・・・ダンスの振りってほんとーに覚えられないのよ(苦笑)。
なかで以前近藤さんとご一緒した、さい芸のプロムナードコンサートで弾いた中世の曲が使われてて、ちょっと嬉しかったな。
すっごいヘンな曲でピッタリだった!

美味しいオムライス!@キャロットタワーのカフェ
e0081334_1411334.jpg

[PR]
by saskia1217 | 2014-08-02 21:18 | コンドルズ | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217