採点

トリノ・オリンピックに誰が出場するか、という話題性もあって、このところのフィギュアスケートの人気は大変なものである。
体操やバレエを見ていても同じ事を感じるのだが、最近の若い子たち(笑)は、ほんとうに体型もすっきりして足も長くなった。それに加えて技術水準も高くなっているのだから、もうブラボーとしかいいようがない。

昔からフィギュアスケートを見ていて、ずっと思っていたことがあった。それは、私たち音楽家の「競技会」である「コンクール」でも、ぜひフィギュアのように「技術点」「芸術点」のふたつにカテゴリを分けて採点してくれればいいのに、という思いだった。
それは当時、特に日本の音楽コンクールでは、なんだかんだいってもやっぱり、どちらかというと「技術」重視の傾向があった事が否めないからだった。
実際そうだった、という証拠もないし、単に世論がそう言っていただけかもしれないし、欧米からみた日本人の音楽家に対しての無責任な「技術偏重論」だったのかもしれない。でも、そう言われるだけの何かの根拠はあったように思う。

まあそう思いながらも、ここまでが「技術」、ここまでが「芸術」という明瞭な線引きができるのがスポーツである由縁であり、スポーツではない「芸術、音楽」においては、そういうきっかりした採点は不可能なんだ、とも考えていた。

今ではフィギュアスケートの採点方法も、ただ「技術点」「芸術点」ではなく、もっと細分化されているし、いっぽう音楽コンクールのほうも、「ミス=減点、それでいっかんの終わり」ということもなくなり、同時に、日本人の音楽家への世界の評価も、「楽器マシン」や「技術屋」というところから脱し、嘘偽りなく真っ正面から「本当の素晴らしい音楽家」へと変わっていった。

どちらの世界でも、柔軟で才能豊かな、魅力的な若い人材が増えている。
「中堅」としては、かなり嬉しい現象だ。
(いつまでも「若手」のつもりだった私。ある日「中堅」と書かれた自分の名前を目にし、愕然としたのでした。ま、そりゃあそうか・・・凹)
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by saskia1217 | 2005-12-17 01:02 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

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