旅のおもひで/その9・水の街、そしてさよなら

旅の記録つづき、そして最終章。

ローザンヌ滞在中、レマン湖を挟んだ対岸、ミネラルウォーターで有名なエヴィアンの街が気になっていた。
ある日、ホテルの朝ごはんにおりてゆくと、みんなで「お天気良くなってきたし、もう今日しかないから行くか?」という話に。
夜に本番を控えた午前中からの遠足なんて、大丈夫なのか、ってのもちょびっとあったりする。仕事で旅にいったとき、もちろん街を観たり美味しいものを捜しにいったりするんだけど、やっぱりどこか頭の隅っこに歯止めがかかっているから、100%はっちゃけられないのだ。
本番全部終わるまでは、生ものは食べないとか。
とはいえ、ま、ギリギリのところまで楽しんでるんだけど、ね(笑)。

ホテル前の港から、レマン湖岸のいくつかの街を結ぶ船が出ている。
先日寄ったシオン城にも着いてた船だ。
切符を買って乗り込む。出航前なのに、みんななぜかすでにテンションがおかしい・・・(笑)。
船マジック。
船ってなんであんなに、開放感とワクワク感を誘うんだろ。
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出港!
風は冷たいけど気持ちいい。
ローザンヌが遠ざかってゆく。
そうだ、このアングルだった。「世界ふれあい」の番組冒頭は。逆だけど。
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この日は、狂言オペラの歌い手2人とオケ陣から数人で出かけたが「もし今日我々がこのままローザンヌに戻らなかったら、ど〜なるんだろ〜ね〜」なんてオソロシくも楽しい妄想をしながら、みんな終始デッキで大はしゃぎ(笑)。
陽が差してきた湖上は、刻々と変化する光のドラマ。見入る。
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30分ほどで到着、上陸!
そうだ、ここはスイスじゃなくてフランス。
フランじゃなくてユーロ。
お財布、ビクビクしなくていいんだ(笑)。

パレ・リュミエール。
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カジノ!
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観光案内所で地図をもらい、みんなの目的「湧き水をペットボトルに汲む」を敢行するべく、泉に向かっていい感じに街を縫って歩くことに。
果物や野菜、服などのお店が賑やかな市場の一角に、この小さな小さな街のメインとおぼしき教会。
聖母被昇天教会。
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ドアを開けると上から降って来るオルガンの音。
お、練習中だ!ラッキー!
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グリニーだったか、クレランボーだったか、いかにもフランスバロックという典型的なレシを、オルガニストが練習していた。
楽器自体は新しいものだったけど、上から降りてきて身体全体を包むオルガンの音に、皆しばし立ち尽くして聴き惚れてた。

重たいドアを開けて、再び明るい外へ。
市場で飛び交う勢いのいい声に、現実世界に戻される。
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お店もみな小ぶりで可愛い感じ。
お土産物やさんもショコラティエも、価格をみて皆ついつい心が弛む(笑)。

目抜き通りをしばらく歩くと、右側に由緒ありげな入り口。
「エヴィアン」本社だ。
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すぐ脇を山側にのぼる道をゆくと、ちょっと広めの公園に出た。
そして見つけた。
エヴィアンの源泉を!
フランス革命の年に発見されたんだね・・
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なにやらこの泉にはいろいろ伝説があるらしい・・・。
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皆めいめい、持って来た空のペットボトルにお水を汲む。
飲んでは汲み、飲んでは汲み。
ん〜、なんか美味しい気がするよ。
「ここまで来たら直飲みしなきゃ〜!」ってみんなが言うので(笑)。
ワイルド、っていうかすっごいブサイク(笑)。
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裏からみたエヴィアン本社はアールヌーヴォーな歴史ある建物。
他にも泉があり。
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目的を果たしたら、今度はちょっとお腹が空いてきた。
帰りの船の時間まであと30分ほど。
遅れたらシャレにならない(苦笑)。
でも、食べたい!
しかも、心とお財布に優しい価格のティータイム。
泉から港に降りてくる途中の街角に、クレープ屋さんを発見。
図体はおっきいが人懐っこい看板犬シェパードの「レオン」くん、そしてチョコと蜂蜜のシンプルなクレープ。
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ちょっと駆け足で無事帰りの船に乗り込み、その晩の大千穐楽は、みんなこの楽しい小旅行の気分アゲアゲもあってか大成功。

いろいろあったけど、素敵な人たちと素晴らしい街と美味しいものに出会えた、楽しい音楽旅。
20日間、満喫しました。
ローザンヌをバスで朝5時すぎに出発し、ジュネーブ空港からパリ経由、そして成田へ。
パリへの空路、朝日に照らされたレマン湖のごくごく隅っこに小さな小さな大噴水を見つけ、アルプスの山々を後ろに見送って、乗り換えて無事成田着。
(ゲートを出たところでいきなり「Youは何しに日本へ」のロケ隊が、到着したばかりの外国人に手当たり次第に声をかけているのに遭遇し「へ〜、これホントに直撃取材なんだ〜」と感心したりして・・・笑)
ジュネーブの空港で小銭処分のために買った超デカデカサイズのチョコは、あまりの美味しさに1週間くらいで消費。
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あれからもう1ヶ月以上経ったけれど。
湖の色、雲の光。
パンの香り、チーズの味。
フランス語の響き。
上に開く窓、カンカンいうHeizung。
レジで聞く週末の挨拶。
クロウタドリの透明な声。
鐘の音。
ドアを押さえてくれる人たち。
お客さんの拍手。

記憶のなかに鮮明に残ってる光景の断片が、ときどきフッと目の前に現われる。
今度いける国、観られる街はどこだろう?
まだまだ、知らないところ、見た事のない場所に行ってみたい。
ドキドキとため息を求めて。
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by saskia1217 | 2014-04-09 00:16 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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