特効薬

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1月に行ったエレカシデビュー25周年記念スペシャルライブ・さいたまスーパーアリーナ」のDVD。
数日前に届いたとき、正直それがくることを全く予期していなかったからちょっと驚いた自分に驚いた。
あ〜、もうちゃんとエレカシの呪縛(苦笑)から脱却できたんだな、なんて思いながら、じわじわと寄せて来るドキドキ。
会場で全身に浴びた、あの光と音とコトバの大波。

臨場のその時、生で聴こえなかったこと、見えなかったこと。
DVDはあの湿気や息苦しさや、自分の髪や手がもうどこにあるのかさえわからなかったカオスなんかは伝えないが、蘇る気持ちとともに新しい発見もある。

冒頭のカウントダウンの映像。
♪あくびして死ねーーーっっ!!♪の怒号に調和して、無数の風船が塊となって天井から落ちて来るそのスピード。
「ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ」の、ちょっぴり恥ずかしげな歌い方。
16歳の時つくった「やさしさ」の、完璧な、もうそれはそれはホレボレするような声と(この日のベストだったのでは、とDVDみてあらためて思う)、歌っているうちにみるみる涙が溢れてきて宮本さんの頬を伝う様子。
「傷だらけの夜明け」の冒頭、音源と同じく冬の風の音だと思って聴いていたSEが、電子的な弦の音だったこと。
数々の曲で声張ってくっきり寄り添ってた蔦谷さんのオブリガート。
聴き慣れた音源とは違う、たぶんこのライブのためにアレンジされたストリングスやホーンセクションの対旋律の新鮮さと面白さ。
「あなたへ」をどれだけ丁寧に心を込めて歌われていたかがじんじん伝わってくる表情と仕草。本当にこんなラブソングはないだろう。「約束」を凌ぐなあ。
「俺たちの明日」で歌いながらドラムを叩く富永さん。
今更ながらあらためて感心しちゃう、共演者、特に蔦谷さんとバンドメンバーの、宮本さんの音楽の行き先をピタリと読み当てる、空気とタイミングの名人芸。
「桜の花、舞い上がる道を」で桜吹雪が床から吹き出したのは、2番のサビからだったのか、そんなに遅かったっけ?とか。
「あなたのやさしさをオレは何に例えよう」のクライマックスで大きく叫んだ
「音楽って、音楽って素晴らしい!エヴリバディー、ありがと、ありがとよ〜〜っっ!」
「オレに好かれてもしょうがないかもしれないが・・・とりあえず、今、みんなのことが好きですーーーーーっ!!」

ステージ上の情景だけじゃない。
映り込んだアリーナ前列のお客さんたちの、それはそれはもう、嬉しくってたまらない、という笑顔、笑顔、笑顔。ああ、みんな、みんな同じ気持ちだったんだ。
アンコールを叫びつづける間、たくさんの風船がみんなの手によって前へ前へと送られていたあの印象的な光景が、ながいことDVDに映っていたのが嬉しかった。
みんなのウキウキした気持ち、楽しくて、嬉しくてもう我慢できない、早く出てきてもっと歌って!という高揚。それをあの風船が語ってる。

あんなに何度も「ありがとう」「サンキュー」の連発だったコンサートも無かった気がする。
あんなに言ってたんだ・・・
そして。
ダブルアンコールの最終曲の後で、目を真っ赤にしながら投げキッスをして、それをかくすようにお尻をたたきながらハケていった宮本さん。
あんなに涙を流していたんだ…

「届いた!!・・・すてきなみんなに、幸多かれ!!」
そうだ。
ファイティングマンでありつづけなくては。
「俺もオマエに負けないが、オマエも俺に負けるなよ」
男じゃなくてもね。

最近ある人に「エレカシはやっぱり別腹なの?」と訊かれたが(笑)、別腹っていうよりも、2〜3ある主食のひとつなのかもしれない。
いや、やっぱり、万能薬かな。
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by saskia1217 | 2014-03-22 04:33 | エレファントカシマシ | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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