ふらんすに行きたしと・・・旅のおもひで/その1・パリ、エッフェル塔
2014年 03月 16日
今日、やっと備忘録。
とかいったって、別に忘れちゃったっていいのだけど、でも忘れられないこともいくつかあったな。
・・・という、「バロックオペラ@能楽堂」ヨーロッパ公演、旅記録。
2月18日成田を出てまずパリ。
考えてみたら10年ぶりのヨーロッパ、しかも団体旅行はいつかのBCJを含めて2回目なので、色々戸惑う(苦笑)。
珍しく、フライトは意外と短く感じ。
フランス2のニュース番組1本、いつのだかわかんないけど「50くらいの女性ラジオDJが年下の男性との恋や子どもの時自分を捨てた母親との葛藤に悩みながらラストは孤独に生きることの是非を問うたか問わないか」みたいな大体そんな感じの典型的モヤモヤのフランス映画(苦笑)を1本見て。
FNAC提供のナインインチネイルズの新譜と、レディへとD.ボウイの昔のアルバムを聴き、買ったきり未読だった永井荷風の「ふらんす物語」を3章くらい読んで、ごはんを2回食べて少し寝て、アズナブールとゲンスブールとバーキンとパニイを聴いたら、着いてしまった。
着いたらパリは曇り小雨。暖かいじゃあないか。
今回の20日間の旅、行く国行く街どこも異常に暖かく、極寒を予想して持って行った服の約8割は着られず、残りの2割をせっせと洗濯しながら着るハメに。
全くのフリーの日というのが無かったので、街が観られるのは移動日の到着後か、リハや本番前の午前中。「もうここには来られないんじゃないか」という貧乏根性がムクムクと頭をもたげ、行程中、連日ガンガンに歩き回ってしまった。
パリのホテルはエッフェル塔の超ふもとというロケーション。部屋までエッフェル塔(笑)。
凱旋門は以前登ったがここは登っていなかったな、と、翌朝さっそくに出かける。
朝9時という時間のせいかひどい混雑もなく、せっかくなので階段コースで行く。
どこかに行ったら必ず高いところに(できるだけ足で)のぼる。好きなんだ〜、それが。
エッフェル塔の土台には星みたいな模様。真下まで行くと鉄骨が美しいのよ〜。
階段の途中からもいろんな角度でその骨組みがよく見えて楽しい。
鉄なのに木みたいなぬくもり。130年前の技術。東京タワーより10メートルくらい低いんだね。
途中、昔の階段やエレベーターなんかも展示してあったりね。
そう、エレベーターが柱に沿って斜めに上がってゆくのが特徴。動くエレベーターを隣りから見られるのは面白い。
ホントにすんでのところで「ボンジュール!」と挨拶しそうになった、エレベーターの底にくっついてるオジサン人形。昔はこうやって操作してたのかな。
展望デッキに着く。モンマルトルの丘、サクレクールが見える。ここまで階段699段。
このドンヨリ具合がまた、冬のヨーロッパって感じで、小雨でも満喫。
ちょっと陽がさすと、白いパリ。白磁か、白練か。
上から見下ろすこの快感。「人がゴミのようだ」
上でお土産物やをひやかして(初日でテンションが高く、あやうくエッフェルTシャツとか買いそうに。笑)また階段で下る。
降りてきたら、やっぱりおっきいや。
晴れてるときだってもちろん綺麗。
パリに住んでる人は、きっとこれが見えると「あ〜帰ってきた」ってホッとするんだろうなあ、なんて思いながらエッフェルさんに挨拶して退散。
あ〜、上を見上げておんなじような写真ばっかりいっぱい撮っちゃって(笑)強烈なおのぼりさん具合でした。
(つづく)