インパクト

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芸大美術館で開催中の「興福寺仏頭展」を観てきた。
授業や用事が何にも無い日に、そのためだけに行かないとなかなか観られないのがいつも難点(苦笑)。

展示最初にあった弥勒菩薩像も魅力的。
これはまだ金色をしていた。

法華経などの版木もすごくて、真っ黒だから近づいてもよくわからなかったんだけど、緻密だってことは見てとれた。
ほかにも「明本鈔」だったかな、行書でも草書でもないような書体が面白くて、全然読めないんだけど字の形を見ているだけで楽しかった。見たことのない書体だったんだよな〜。

最上階にはいよいよ、メインの仏頭「興福寺東金堂旧本尊」と、それを守る「木造十二神将立像」。
十二神将立像はそれぞれに干支を示していて、さすがにそれぞれ勇ましい表情をしているのに頭の上にちょこんと乗ったネズミやらウサギやらが妙に可愛くて微笑ましかった。
もとは極彩色だったらしく微かに顔料が残っていたけど、申歳の像だけは顔が赤く塗られてたのがよくわかって、しかも如意棒みたいな棒を持ってた。孫悟空??
ポーズが色々で、踊っているみたいな身体の曲線があったり、履物も色々違っていたり、指を組んでいたり、見飽きなかった。
こんなのが家の玄関にあったらいいな〜、と一緒に観たお友達が言っていたけど、たしかに防犯にはかなりいいかもしれない(笑)。

その展示室の奥中央の高いところにあった「仏頭」。
想像してたよりちょっと小さかった。
東金堂の火事のときに破損したという、頭部がポッカリ空いているのと、耳が片方ないのはすぐ見てとれるのだけど、それなのにそのインパクトは強烈で、角度を変えてみると表情も少しずつ変わって見えるという、モナリザ的な魅力もあった。
頬骨が高いのでいい声が出そうだったなあ。
これだけ「破損」している「国宝」は他にはないらしい。
でも、これはさすがに、玄関にあったらかなり怖い。怖すぎる(笑)。

奥の部屋でやってた復元CG映像では、これが金色だったときの画を見たけど、そうなると全然印象が違って・・・私は今残っている色、ブロンズのような色のほうが好きかなあ。
音楽でも美術でも、今は本当にすごい技術でいろんな研究が容易に出来るようになって、制作年代研究とか復元なども驚くほど進歩を遂げた。
それが身近で体験できるのは素晴らしいよね。
ボケボケしてないで、どんどん観にいかなくちゃ。
人生短いからね。
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Commented by desire_san at 2013-11-10 10:13
私も「国宝 興福寺仏頭展」を見に行ってきましたので、興味深くよませていただきました。
音楽という芸術に向き合う方らしい視点やいかにも女性らしい視点でのご感想は、私と違った見方があることを知り、大変勉強になりました。
「興福寺仏頭」は平重衡の南都の焼き討ち、その後の興福寺東金堂の火災で胴体を失って、頭の後ろ半分は破損し、右の耳は下半分が破損し、顔には焼け落ちた瓦礫で傷つけられた傷が生々しく残っていました。されでも優しく凛とした表情で我々を見つめ、仏教の慈悲の心を自分に問いかけてくるように感じ、その点に私は感動しました。
私も興福寺「仏頭」についての感想を書いてみました。
ご感想など、なんでも結構ですのでコメントなどをいただけると嬉しい限りです。
Commented by saskia1217 at 2013-11-14 00:56
コメントありがとうございました。
仏頭は、何度かの出来事を重ねてああいう形になったのですね。勉強になりました。ありがとうございます。
終わる前にまたチラッと見に行けたらと思っています。
by saskia1217 | 2013-11-09 02:45 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217