街角〜松本の思い出〜

松本城を見終わって、神社に行こう、と思い、地図を見て気になっていたすぐ近くの四柱神社へ。
お城から歩いて行くと裏口に出ちゃうんだけどね。
神社に入るときはいつも出来るだけ正面の鳥居から入りたいと思って、わざわざ遠回りしたりする(笑)。
横や裏の入り口にもちゃあんと鳥居はあるんだけどね、なんとなくこう、人情として。

正面から入り直してみる(笑)。
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文字通り天之御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神、天照大神の四柱の神様を祀った神社で、タカミムスビ、カミムスビという非常に源泉となる「結び」の神様たちにちなんで、縁結び祈願の神社として親しまれているらしい。
地元の子供たちが境内で遊ぶ中、観光客も地元の方もどんどんお参りにやってくる。
お神籤をひいたら大吉だったから、ちょっと嬉しかったな。

鳥居を出たところにあるベンチに腰掛けて行き交う人を眺めていたら、20代とおぼしき3人連れ(男性1人に女性2人)が通り過ぎた。女子2人はその先にあるお饅頭だか焼き芋だかにすっかり目が行っていて一目散にそちらへ向かって歩いて行こうとしていたが、見たところ大学生らしきその男性は鳥居を見てハッと立ち止まり、社名の石碑を確かめ、どうやら寄りたそうな気配。お賽銭用だろうか、ポケットからお財布を出しながら、すでに数メートル先に行ってしまっていた彼女たちに向かって「あ、ちょっとちょっと〜、神社神社!」と叫ぶ。
彼女たちはちょっと振り返りながら「え〜、なんで〜?いいじゃん、別に」と解せない様子。彼はそれでも「いや、だって、神社だよ。通りかかったらお参りしないと〜。オレ、いつもそうするんだよ〜」。
彼女たちはもう彼の声に答えることもなく歩みを進めてしまっていて、彼は残念そうに鳥居を振り返りながら、財布をポケットにしまって走って彼女たちを追いかけていった。
ヤレヤレ、可哀想に!(苦笑)
ちょっと気持ちのいい光景だったな。日本人っていいなあ、なんて思っちゃった。
大丈夫、きっと、神様はちゃあんとわかって下さってたよ・・・
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この神社はすぐ前が女鳥羽川で、川と神社の間には細い「なわて通り」という小さな商店街が左右に伸びている。観光案内なんかを一切見ないでブラブラしてたので、こういう景色に行き当たるのはちょっと嬉しい。
骨董品、古道具屋さん、花屋さん、瀬戸物屋さん、お土産物やさん。
フランスの街角のような素敵なカフェ、川側の、水面が見えるように作られた和風の甘味処・・・。
どのお店も覗きたくなる。
ちょうど夕刻迫っていたのでお店はちらほら閉まり始めたけど、その中でまだ開いていたパン屋さん兼カフェに入って温かい珈琲。やっぱりお城で意外と体力使ったのか、結構疲れていることに気づく。
ここでその日見て来たお城や町の景色を思い出しながらメモを書いたり、通りを歩く人たちを見ていた。
ふと店内に飾られた古い写真をみると、そこは1924年創業という老舗のパン屋さん「スヰト」(SWEET)というお店だった。和も洋も、松本にある古いものって本当に面白い。
「なわて(縄手)通り」はカエルに縁があるそうで、おっきなオブジェや神社もあったりする。昔はたっくさんカエルがいたんだろうなあ。
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翌朝、ホテルからタクシーで松本音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール)へ向かう。
道がすいていてあっという間に着いてしまい時間があったので、感動的な天気に惹かれて楽屋を出てちょっと歩いてみる。
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山が見たくて、景色が開けているところを捜すが、なかなかそういう場所に出ない。
あんまり遠くへ行ってもリハに遅れちゃうし(苦笑)・・・とはいえ、ちょっとした路地には道祖神や秋の生き物や花や実がいっぱい。
大きなクモの巣にドッキリするあの懐かしい気持ち。
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小さな祠は生活に寄り添っている感じがしたし、典型的な里の風景にある男女一組の道祖神も懐かしかった。
青空をバックにした実がいっぱいなった柿の樹なんて、そういえば最近東京であまり見なくなったなあ、なんていちいち感動しちゃう。
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本当に両手を広げて深呼吸してから、会場に戻って、日常に戻って仕事。
ホール、ステージ、パイプオルガン、ドイツ語、西洋音楽。
ん、日常?
「そっち」が「日常」な自分に一瞬不思議感をおぼえてしまった(笑)。
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by saskia1217 | 2013-10-18 19:48 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)