スポーツの力、音楽の力

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スポーツ祭東京2013。
国民体育大会=国体、開会式を観てきました。
調布の味の素スタジアム。スタジアムに入るなんて初めてだよ。
電車は駅に臨時停車するし、ホームや改札は人の波で進まないし、空は見事に晴れてるし、歩いていったらおっきなゲートが見えてくるし・・・で、ドキドキがとまらない。
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厳しいセキュリティチェックを終えて会場に一歩入ったら、いきなり目の前に広大な空間と空気が開ける。
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すごい。
おっきい。
ひろい。
人がいっっっぱい。

これは・・・スポーツの試合であれコンサートであれ、観客のテンションはもうその「場所」だけでスパーンとあがっちゃうね、一瞬にして。
前にも書いたけど、高い、大きい、広い・・・それだけでもう、何かが凄いんだ。

17時からの式典を前に、しばらくいろんなパフォーマンスが続く。
マスコットのゆりかもめ「ゆりーとくん」があっちこっちに参加してて愛らしかったのだが、最初のほうの「ゆりーと音頭」はゆる〜い感じで踊ってたのに
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プログラムのもっと後ろの「ゆりーとダンス」では何故か突然キレッキレの動きに激変。
なんでだろ(笑)・・・な、中身が・・いやいやなんでもないです。
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ゆりーとくんは開会式の間じゅう、ひろいフィールドの中に走ったり、ライブの演奏に合わせてノリノリだったり、気づくとそこにいて、いっつも動いてて、なかなか存在感があって優秀な営業部員でした。

それから、日体大名物の「エッサッサ」の本物が観られたのも嬉しかった。テレビでしか見たことなかったけど、まさかあれを生で観られるとは!
なんか・・・体育大学って未知の世界だなあ・・・いっぱ〜いの男子とか、上半身はだかとか、白ハチマキとか(笑)にはほぼ全く縁がないからなあ。
太鼓や号令に合わせた、見てるだけで腹筋が育ちそうな力強い演技でした。
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それから揮毫のパフォーマンスがあったり。
個人的には「べつに書いてる人の周りで踊らなくてもいいじゃん」なんて思ったけど・・
でもいいなあ、一度でいいからああいう20キロくらいあるおっきな筆で書いてみたいなあ。
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書かれた3枚の巨大な字は、なんとその後の「式典演技」にリサイクルされてビックリだったのだけど。

自分自身があんまりスポーツをしないし、家族友人知人にやってる人もいないから、「国体」なんて今までの人生にこれっぽっちも擦ってこなかったけど、今回この式典演技の総合演出を近藤良平さんが担当されるということで急遽その開会式に出かけることになり・・・こんなことでもなければまず出会わなかった時間。行けて本当によかった。
何よりも、「ライブ」で観るってやっぱり違うんだなあ、競技にしろパフォーマンスにしろ。
「臨場感」という言葉だけじゃ伝わらない、それだけの何かがぜったいある。だから食わず嫌いをしているスポーツ観戦なんて、観に行ってみたら意外と楽しいかもしれない。
コンサートと同じだよね。
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途中、観衆に振りを指導するため出演された近藤さん。
MCの松岡修造さんは相変わらずの元気いっぱいで全ての場をつないでいて、よかったですね。

そして、おもに多摩地区からの人たちによる炬火の集火式。
火は人を神聖な気持ちにさせるし、また高揚させる。炬火とか聖火って人間の原始を思い起こさせる。(「きょか」って言葉、今回初めて知ったんですけどね)
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パフォーマンス→式典→式典演技、というプログラム。天皇皇后両陛下がご臨席だとか、途中でブルーインパルスが飛ぶとかで、もうすべてが秒刻みという難しさや制約を克服するのは本当に大変なことだったと思う。
そのブルーインパルスは17時の「式典」開始直後、両陛下が着席され警視庁音楽隊のファンファーレが鳴り終わるやいなや、突然目の前の空に現れ、あっという間もなく頭上を飛び去っていった。
唖然。
「みなさま、バックスタンド側の空をご覧下さい」なんてアナウンス、もう見えてからだったからね(笑)。間に合わなかったよ。
5機が1点から飛んできて放射線状に広がっていき、そのあと1機だけが北から南へかなり低空をスタジアム上の空を縦に割るように飛び去っていった。
どっから湧いて出て来たんだろう、って感じ。飛んでくる音も影すら予感できない。度肝を抜かれたね。かっこよかった。
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こういう式典の「選手入場」って実はとっても好きなんだけど、それは国体でもやっぱり同じだった(笑)。なんというか、全てが(いい意味で)ほんとに「ミニ・オリンピック」だなあと思った。
今日の式典でももちろん2020年の東京オリンピック決定を祝う要素があちこちに散りばめられていたけど、国体だと、日本の各県が自分たちの地域の特色を前面に押し出しているのがよ〜くわかるので、それだけ共感が強い。
北海道から始まってだんだん南下してゆく。
ユニフォームが印象的だったのは、京都の薄いグリーンのグラデーションが綺麗だった「お茶」イメージ。山梨の葡萄色。広島の「黒地に紅葉」。赤と黒を使った三重は、なんであんなにドギツイ色合いなんだろうと思ったら「伊勢えび」のイメージだったんだって・・・
県のマスコットのぬいぐるみを持ったり、それを小旗にデザインしたりしているところが多かったけど、どうせもうどこにもいるんだろうから、、ぜんぶご当地ゆるキャラの着ぐるみが各県の先頭を歩けばいいと思ったり(笑)。
全ての都道府県が勢揃い。照明のおかげでユニフォームが美しい。夜の開会式は今回初めてだそうで、照明の効果、可能性というのもポイントのひとつだったとか。
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入場行進のときに音楽を担当したのは、地元の都立高校のブラスバンド部だったのだけど、その選曲がユーミンから嵐、AKB、ドラクエ、そして「若い力」までなかなかいいチョイス。
その「若い力」、観客も歌ったのだけど、たぶん小学校以来歌ってなかったのにちゃあんと覚えてたことに自分で感激。
というか、あれって国体の歌だったんですね。それを知らなかったよ。
でもって、スタンドでそれを歌った8人の歌手のなかに、学生時代の友人、テノールの岡本泰寛くんを発見!
久しぶりに見かけたから、元気にお仕事しててなんか嬉しかった。

それから、パフォーマンスから式典までのアナウンスを担当したのが高校生だったことに吃驚した。どの生徒さんもとても見事なアナウンスだったので、てっきりプロのベテランの大人だとばかり思っていた。素晴らしかったな。

炬火の点火。
闇が降りてきた空と、地上の明るいスポットのコントラスト。
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そう、音楽。
杯の返還で使われたいつものあのヘンデル「ユダス・マカベウス」も、行進のAKBも、式典演技で使われた「ストライク」のオリジナルな曲たちも、日本各地の勇壮な民族音楽もすべて、こういう場で音楽が担うもの、当たり前でさりげないけど絶対的な力を再確認。
セレモニーには音楽が必要不可欠だけど、特にスポーツ大会に密着する音楽って何か人の心を高揚させたり、引き締めたり、強烈な作用があると思う。
「ファンファーレからのブルーインパルス」なんてゾクゾクだったし。
だから式典演技で、近藤さんオリジナルでご自身で歌ってらっしゃる曲が、ダンサー森山開次さんが空高く宙に吊るされたまま踊る幻想的なスタジアムいっぱいに流れたとき、その素朴な「最小限」の音楽があの巨大スタジアムに響いていること、そして間違いなく何万人もの人たちの心を掴んでいるのが伝わってきて、本当に素敵な気分になった。
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式典演技が始まる。両陛下もお帰りにならずご覧になっていた。
この大人数での演技の準備には、近藤さんはじめ何人かのコンドルズのメンバーが、連日日体大へ出向き指導されたとのこと。演った学生さんたちも大変だったろうけど、声を枯らして教えるのも大仕事。
よくまあ、これだけの若者たちをまとめられたものだと、あの人数を目にしてあらためて感心。
時々巨大画面に映し出される彼らの表情はとても生き生きと楽しそうで、やっぱり本番はみんなを引き締めるし、ただ1回の本番を体験するという、代え難い緊張感と充実感と高揚感を彼らは身を以て感じてるんだろうなと思った。
照明と衣装が綺麗。
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未来からきた「ポストマン」と少年少女のやりとり、というストーリー。
いつかの冬期長野オリンピックの閉会式のような、こちらのはもっと統制がとれてはいるけど、フィールドにいる選手たちが結構思い思いに動く(踊る)。
あの大舞台でマイクのアクシデントにも負けずに演じ切った子役の2人も立派だった。
最後には「3つの揮毫のよる文字」がひとつところに集められて復活。そしてストライクの「ビューティフルデイズ」が流れる。
大団円はサンバのリズムで自由な感動。
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このストーリーが終わると、ELTのミニライブ。
自分のファンばかりがいるコンサートと違って、盛り上げるのに多少苦労しますね。
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ラストは、この日いちばんかっこよかったかもしれない「盛岡さんさ」。太鼓と踊りがかっこいい。
すでに徐々に退場していく観客たちの背中に悠々とその音を轟かせながらゲートに戻る踊り子さんたちの、堂々とした力強さが見事だった。
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最後の最後に、またまた炎の競演。そして大きな花火。
清々しい秋の午後の青空、薄紅の宵の頃、そして紺色の闇が、オレンジ色の柔らかい光から細く鋭いレーザー光線まであらゆる光と組み合わさった2時間。
貴重な時間を過ごせて幸せだった。
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・・・・
でもって、これっていつまで光っていてくれるの?
勿体ないから、今夜は枕元に置いて寝よう(笑)。
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by saskia1217 | 2013-09-29 08:33 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217