映画

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映画は好きで時々観に行くけど、全然詳しくない。映画監督の名前とか殆ど知らないし。
で、「新しいハリウッド映画」「CGがいっぱい使ってあるもの」「戦争もの」「ホラー」「サイボーグとかが出て来る近未来もの」「アニメ」は、好きじゃないからまず観ない。
だから普段足を運ぶのは中くらい、やや小さめの単館ばかり。

そんなわけで「ミニシアター」に行ったのも初めてだったかもしれない。
今日は新宿のK's cinemaという80余名の劇場に短編映画ばかり集めた映画際イベントに行って来た。
書を教えていただいてるコンドルズの安田有吾先生が、今日上映される作品のひとつに出演されているので、それをキッカケに同時上映の4本をまとめて観た。
短編といっても長さは色々で、今日見たうち短いのは5分くらい、一番長いのが45分くらい。

私は全然映画のことはわからないし、誰もが観る映画ではないので、ここに感想書いてもたぶんあんまり共感は得られないと思うけど、覚え書きとして書いとくかな。もしかしたらご覧になった人の目に触れることもあるやもしれぬ。
ということで、ただの素人の勝手な感想デス。

上映順さいしょの「おっさんスケボー」(新井健市監督)は5分くらいで、早いテンポで2人の男が言いあうお笑いのようなテイスト、オチまでお笑いっぽい。最初「なんじゃこれ」と思ってみてるとそのバカバカしい言い合いが妙に可笑しく、一番短かかったのに案外強烈に印象に残った作品。

そして2番目の「嵐と素顔」(伏浦申士監督)は非常に重苦しい話が淡々と描かれているのだけど、もしかしたら一番印象に残った作品。かなり最初のほうで登場人物の関係性を強く連想させるのが、まあちょっと残念な感じもなくはなかったかも。
画面の暗さがちょうどよく心地よくて美しかった。
役者さんたちが皆すごくうまくて、説得力があった気がする。以前妻をひき逃げされた喫茶店店主がその犯人と偶然再会する話なのだが、その主人は冒頭から一切言葉をしゃべらず、犯人に恨みをぶつけるところで初めて口を開き、その山が過ぎるとまたラストまでひとつとして言葉を発しない。その効果はよかったな。
ラストでキャベツをナイフで刺すシーンは、単純に感じていいのだろうか、それとも・・・なんて、いつもの「納得したい病」が頭をもたげる。ラーメンズの作品観た後みたいなね(笑)。なんでもとにかく「理解しよう」としたがる悪いクセなのだ。なぜもっと「考えるんじゃない!感じるんだ!」が出来ないのかと相変わらず自分が嫌になる。

次が「ドーパ民」(塩出太志監督)。上映後のインタビューで監督は「脳の中身を見せたかった」とおっしゃっていたが、展開される情景はものすごく面白かったんだけど、特にラストにもっていくあたりが私にはちょっとハテナだったかな。役者さんたちは皆よかった。
「特殊メイクの実験」だったというそのメイクは、「如何にも特殊メイクしてます」の方のカテゴリーだったのだろうな。(つまりリアルにしない方)

最後に上映されたのが「ままままままごと」(武子直樹監督)。45分という結構な長さ。予告編をみていたので設定とか登場人物は知っていたけど、どういう結末なのかな〜と楽しみに観にいった。
宮内康乃さんが担当した音楽が印象的で(予告を何回かみるうちにすっかり脳内リピートに・・)これは作品全体を今日観て、同じモティーフの展開の仕方の全パターンが聴けてよかった。
しかしリコーダーの音ってホントに「子供」をうまく象徴する効果抜群ですね。何故だろう。

キャスティングの殆どがダンサーさんだったのも特徴的で、あちこちのシーンにダンス(っぽい)動きが取り入れられていたのだけど、それがちょっとシュールで良かったところと、逆に物足りなかったところと両方あったように思う。ラスト近くの喧嘩のシーンではそのダンス的な動きが私にはちょっと面映かった。まああれを典型的な殴り合いにしなかったところに、もちろん、監督にそれなりのお考えがあってのこと、だろうけれど。
母親の交際相手を一緒に訪ねる途中、嫌になって姿をくらまし、オカシな探偵の浮気調査の手伝いに夢中になる女の子の話なんだけど、最後まで観ると「作り手の言いたかったこと」がわかるように出来てたのね。(ラストで母親の元に戻った彼女が言う「あ、歯が抜けた」の一言)
そして彼女はまるでワープしたかのように、最初母親と一緒にいた場所に、時空をも一緒に戻って来る。舞台が浅草←→東中野というあり得ない飛び方をするのも、そのことと関係があったのね〜。
・・・と、ここでまた「納得」を求める大人の嫌なところ。
最後の大人たちの喧嘩が「いつのまにかうまくいっちゃってる」に持って行く経過も、フワッとした曖昧を百も承知で、やっぱりあそこでちょっと弱い感じを受けちゃって。
ストーリーを雁字搦めに理詰めにしないで必要最小限にとどめておく、っていう手もあるのだろうなあ。単なる「夢落ち」ってことではなくても。
最後まで観て初めてそれが「現実的なおとぎ話」だったことに気づく。
一見ドタバタの中に温かい愛情が残る、そんな作品。

主役の少女を、加藤結菜さんがとても元気でチャーミングにつとめていた。
先日たまたま監督とお話する機会があったときに伺ったのだが、台本は「だいたい」で特に細かいセリフの指定はなく、シチュエーションを説明するだけであとは役者さんたちの自由だったという方法をとったそうで、そうなるとやっぱり一番自然にうつるのは子供なんだなあと思った次第。
そうそう、その点では「ちょっといいかげんな探偵」役の有吾先生もナチュラルそのままで、大人なのにスゴいなあと思ったのだけど。そういう「自然」の作り方だと余計、実物を存じ上げてる場合その落差が目立つはずなんだけど、あまりにも「まんま」なのが見事でした。
それと、時々スパイシーにあちこちで小さく打ち上がっていたツッコミやギャグは、あれもオリジナルのアドリブだったのかなあ(笑)。とっても面白かったんですけど。

なにはともあれ、ゼロから作品を作るのってスゴイですよ。
脚本、構想、予算・・・キャスティング、音、光・・・全てを構築していく映画、映画監督って私からみたら気の遠くなるような仕事だから。
今でこそ芸大にも映像専攻のコースが出来たけど、私の在学中にそういうことをしようとしている友人には残念ながらめぐり逢わなかったから、身近でそういう作業を目にすることもなかった。
チラシをみながら、どんなにたくさんの人が、様々な映画を作っている、作ろうとしているのかに想いを馳せた今日。
これからもいろんな映画が観られるといいな。
新しい世界をちょっと覗けた気がした。
武子監督の作品、動画サイトでいくつか断片を拝見したのだけど、ちょっと興味があるのでまた機会があったら観たいと思います!

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by saskia1217 | 2013-07-19 02:29 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)


今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


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