どこでもアモーレ

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もう、ちょっと前のことになっちゃったのだけど、久しぶりでとってもいい映画を観たので書いとこっかな。
映画館で落ち着いて映画をみたのも久しぶりだったしなあ。

「ローマでアモーレ」。
ウッディ・アレンが監督、出演もしてる。

ローマの名所や生活が垣間みれる美しい映像や、ストーリーがらみでたくさん出て来る「パリアッチ」や「トスカ」の名アリアなどの音楽も、もうそれだけで楽しめるんだけど。
何人かの登場人物それぞれに起こる、一見奇想天外すぎて夢物語みたいな事件と、これまたそれぞれの何の変哲もない日常が、すごくいいテンポで繰り広げられる。
年齢も性別も立場も違うどの人物のエピソードにも、いちいち自分の身に覚えがあるっていうのがスゴイと思ったなあ。
「あるある」だらけ(笑)。
(ま、ローマじゃなくてヴェローナのコロッセオだったけど、突然ものすごい雷雨に襲われたりとか、憧れてた人に突然会えて声をかけてもらったりとか、エライ人にいい顔をしようとしてたらこれでもかというほど不運が続いて踏んだり蹴ったりとか・・・笑)
ほんとにあるんだよね、ああいうこと。ちっとも夢物語じゃなくて現実に。
いろんなことを思い出して、楽しくなったり、ホロリとしたり。
「事実は小説より奇なり」ってホントによくいったもんだと思う。
そしてそれって、どの人にとっても同じじゃないかな。

それぞれのエピソードが膨らんだり下降線を辿ったりしながら終結へと収まってゆくんだけど、それだって「ただ元通りになった」わけじゃないところがよかった。
結局はそうなんだよ、って残念感じゃなかったからね。

そして思ったのは、主たる登場人物のどの人もすごく魅力的だった、ってこと。
美しい人や、才能に恵まれている人や、有名人や・・・そんなことじゃないところで、いや、それ「だけ」じゃないところで、魅力とかチャーミングさとか可愛さとかって、年齢性別関係なくあるんだなあ、って。
そして、日々誰かと関わって生きていくって、そうやって相手の素敵なところがどんどん見えてくることなんじゃないかなあ、って。
それを忘れないでいたいな。
「愛すべき」なんて一言じゃ言いきれないネガティブなところもきっといっぱいあるよ、嫉妬とか後悔とか浅はかとかちょっぴり憎しみとかさ。それもちゃんと描かれてたから、ポジティブなところも納得できた気がする。

かといって教訓臭いところもなくて、ラストで渋い運転手のオジサンが放ったひと言も、そんなこと言ったって人生一度きり、みたいな我々庶民のホンネが出てたのかな〜。
映画だからこその不思議な演出にも、アレンの手法に丸め込まれて全て納得しちゃうところに脱帽だね。
アレン演じるオペラ演出家(ありがちな前衛演出をする・・・笑)の奥さんがとっても魅力的で、私は何故か彼女にすごいシンパシーを感じながら観ていた。

ただの「ローマ観光もできる美しい映像でできたラブコメディ」って片付けるには勿体ない映画。
観て良かったと心から思える作品に感謝。

ローマじゃなくても起こりうる話。
今でもみんなに起こっていること。
きっと、世界じゅう、どこでもアモーレ!
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by saskia1217 | 2013-07-02 22:59 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217