ありがとう、桜

あっという間にやってきて、もう後ろ姿。
ありがとう、桜。
六義園、3月22日。
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主役、有名人。
入り口のしだれ桜は、行くといつも蕾だったり葉桜だったりで、ちょうどの満開を見たのは今年が初めて。混んでいないときに、というのはもう不可能なので、苦手の人混み覚悟で無理してこの日に決行。
入場券を買うのに長蛇の列なんて、見たこと無かった。
係員が拡声器を手に叫ぶ。
「立ち止まらないで下さいっっ!」って・・・パンダかよ、モナリザかよ(笑)。
立ち止まらないでこの桜を見るって、意味がわからない。
「三脚はご遠慮ください!!」と言ってる脇で、ケーブルテレビ(?)が立派な三脚で撮影中。これは仕方ない(苦笑)。

この日、ソメイヨシノは五部咲き。
このくらいが一番美しいのかもしれない。
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・・・かと思えば「うつくしい!」とドッキリするのはこんな樹、でもある。
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椿たちの響宴。
桜よりももっと個性豊かなのだ。
六義園で私が好きな一角がいくつかあるのだけど、そのひとつは本郷通り側の塀に沿った、背の高い桜とそれより低い椿が共存している、ちょっと日陰の道。
駒込駅から一番近い染井門は花見の季節以外は開かないので、この道は普段はほとんど誰もいなくて静かなのだ。
好きだなあ、椿。その潔さが。
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それでもって、そういう「色物」だけじゃない。
大好きなこの色たち。
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昔「お歯黒」の染料として使われていた「キブシ」。
剽軽でもあり、重なると美しくもある。
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桜だけでも、椿だけでもない、百花繚乱というには慎ましすぎる彼ら。
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そして。
この庭で私が一番好きな、そして特に春には絶対にこの姿が見たくて来る樹が、いちばん奥にある。
それも桜。
見よ、この気高さを。
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桜なのだけど、あの桜独特の得意げなボテボテさを凌駕してしまっている、不思議な樹。
とてつもなく高く、大きい。
が、その高さに不釣り合いなくらいちょっと細い。いや、根元近くに行くとけして細くはない。これだけの大木を支えているのだから。
しかし、なぜか飄々としている。何事もなかったように、すうっと立っている。
すごい樹なのだ。
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透明感。清々しさ。潔さ。中性的。
これ以上強いと不快、というギリギリ気持ちいい風が吹き渡って、ものすごい量の花びらに身体じゅうが包まれる。思わず両手を広げてしまう。
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カメラを持って水鳥を撮る人たちでごった返すけど、やっぱり水辺も見ておきたい。
清々するこの景色は、どの季節に来てもかわらず気持ちいい。
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これがホントの甲羅干し、ものすごい亀の山。
そして、池のなかの仲良し。
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もう一度だけ深呼吸して、池の脇を歩いて正門に戻り、プリマドンナに最後のご挨拶。
ありがとう、さよなら。
また来年。
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by saskia1217 | 2013-03-28 02:25 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217