のぼっておりて、またのぼって

身体を動かしていたほうがなんだか楽、考える暇がないくらいひっきりなしに何かする・・・そんな実感が無意識のうちにそうさせたのか、お天気がそうさせたのか、このところ連日歩き倒している感がなくもない。疲れてるときに限って休まず家事ぜんぶやっちゃう、みたいな、あの感じ。
散歩に出るとまず殆ど歩いているか立ったままで、気がつくと5時間くらい座らないでいたりするから、家に帰り着いてからちょっとグッタリして自分で吃驚する。

夕刻から打ち合わせ、椿山荘で人に会うことになっていたので、本当は先週半ばに出かけようと思っていた小日向、関口に行くちょうどいいチャンスだと、数時間余裕をみて出発。
このあたりは見るところがとても多い。だから祝日の今日あたりは、散策する人の姿が目立つ。見たかったけれど今日は通り過ぎるだけで諦めたところも多数・・・例えば鳩山邸、講談社野間記念館、永青文庫etc.
今日のところは当初の目的、いくつかの神社をメインに。
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今宮神社。12柱の神々を祀る。
大通りからふと首を傾けると路地の奥にこの神社がヒョイと見えるのが何とも風情がある。
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境内末社の天日鷲神社。酉の日には熊手が授与されるらしい。
神社の背中は高い崖が切り立つようにそびえ、その上には瀟洒なお家がたくさん。さすが「段差の文京区」という景色。赤羽のあたり、また鴬谷のあたりの段差も結構スゴいけど、ここも強烈な高低差。

次なる神社を目指すのに大通りから入ると分かり易そうだったが、つまらないのでひとつ手前で左折してみる。すると奥にドキドキするような景色が広がってた。
ザ・坂!
今日初めて出会った坂、鷺坂。
すてきすぎる。
坂の名前を書いた石柱の上には、なぜか鍵がぽつんとひとつ。
な、なになに、どこの鍵?
なにやら謎っぽくてアドレナリンが出まくる。
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坂は逆「くの字」にかくんと折れ曲がってのぼってゆく。
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開けた道に出たら、そこも坂。
大日坂。
あ、聞いた事ある名前・・・荷風の「日和下駄」に景色のいいところとして出ていた坂だ。
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この坂を横切って急な階段を上り、家と家の間の狭い路地を抜けると目当ての神社が見えてきた。
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正面の鳥居から入ろうと坂を下る。
小日向神社。八幡様と氷川様を合祀してある。このあたりは八幡様が多いなあ。
古地図によれば、この元の八幡様は田中八幡と呼ばれていたらしい。
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境内のお稲荷さん。
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小日向神社の前の道は服部坂。案内板によれば、この下にある第五中学校はもともと黒田小学校で(戦災で廃校)荷風が通学していた学校だとか。へぇ〜。
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再び音羽通りの方へ戻る。
江戸川橋も日本橋みたいに、いつか高速道路を撤去してくれたらいいのになあ・・・。
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大通りを渡り目白坂を椿山荘の方へのぼってゆく。その途中に目当ての神社が2つある。
お寺もいっぱい通り過ぎたな。
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すぐ姿を現した正八幡神社。ちょっと鬱蒼としていてお社の扉も閉まったまま、少し暗い。
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そしてもう殆ど椿山荘に近い高台に、幸(こう)神社。ここは猿田彦神とお稲荷さん。如何にも旅人の安全を祈りたくなるような、道脇の小さな小さな神社。
大きな銀杏の樹はちょうど黄色く熟した銀杏が大量に落下していて、歩くのにちょっと苦労。
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ここを出たところで、散策の年配のご夫婦に道を訊かれる。このあたりのことにはあまり明るくないので持参の地図を見ようとしたら、近所の方や同じく散歩の方たちが2〜3人すぐ寄ってきて声をかけてくれて、難なく解決。なに、この、ほのぼのチームワーク!

少し引き返し右折して、今度は急な崖を降りてみる。入ってみた道が幸い下の川沿いの公園への長い階段へ繋がっていた。
神田川沿いの遊歩道をちょうど椿山荘下をぐるりと沿う形で歩く。
犬の散歩、ウォーキング、ジョギング、本気のランニング(!)・・途中に、素敵なお蕎麦屋さん、椿山荘庭園への道、関口芭蕉庵。後ろ髪を引かれるが、時間が無いので泣く泣く通り過ぎる。

写真を見てぜったいに来たかった水神神社へとうとうやって来た。
鳥居前は猫の天国らしい(どうやら捨て猫が多いらしく、捨て猫禁止の紙がわんさか貼ってあった)。写真で見た時、この鳥居と緑、のぼってゆく階段、2本の銀杏の大木・・・強烈に惹かれるものがあったのだった。
道祖神もいい感じで建ってる。
お社そのものはとても小さい。鰹木は奇数だが千木は内削ぎだったのがちょっと珍しいかな。社の横には皇太子殿下の記念塔があった。学習院はお近くだし、水運の研究をされてるからそれも関係しているのかしらん。
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そして。
見よ、この素晴らしい坂を!
胸突坂とはよく言ったもんだ。(都内にはほかにもいくつか同じ名前の坂があるが、いずれも急なのは明白)
自転車にとっては「ヤッホ〜」と「ゼエゼエ」の両極端となる・・だろうに、この坂、意外と自転車がとても多い。地元の方は慣れてるのね。
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永青文庫、和敬塾を眺めながら目白通りに出る。
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カテドラル、久しぶりに来た。この前来たのはたしか、ヨハネ・パウロ2世の日本でのご葬儀(追悼)の時。皇太子殿下が列席されてたなあ。
この教会は思い出深い。小学校2〜3年生の頃だったか、生まれて初めてパイプオルガンを聴いたのがここ。母に連れられ、夜闇のなか音羽の方からものすごい坂を歩いて上ってきたことを今でも思い出す。

椿山荘での打ち合わせが終わって、胸突坂を下り早稲田から都電で帰る。
都電大好きなので、うまいこと乗るチャンスがあるとすごく嬉しい。
目白、音羽、関口・・・まだまだ見たいところがいっぱい。
元気で歩けることってありがたいことだ。
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by saskia1217 | 2012-10-09 01:48 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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