福島の歌の橋

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福島から本日帰京。
今朝の福島もかんかん照りだったけど、東京のこの熱帯地獄はなんだ。
最近の新幹線はブルブル震えるほど寒くない温度設定なのはナイスなんだけど、今日はさすがに汗拭かなきゃいけないくらい暑かったぜ。

福島市音楽堂「合唱団まい」の演奏会は昨日午後。
一昨日福島入りしてリハを夜まで。
タイルに覆われた内壁と教会堂のような形のこのホール、響きはすこぶるいい。というか残響が長いのがいい。オルガンにはいいだろうなあ。
この日モンテヴェルディとフレスコバルディのためにお借りした木村雅雄さん作のイタリアンは、このひろ〜いステージにちょこんとのって、精一杯胸を張って待ってくれていた。
吸われることはないので、慣れてくれさえすれば弾き心地はいい。客席後方まで、かなりよく聴こえていたらしく一安心。
もしかしたら初めてチェンバロを聴く方にとっては特に、それほど派手な見せ場もない「ロマネスカ」の魅力を上手く伝えることができたかな〜と思ったが、広い客席に散らばったたくさんのお客様が非常に集中して聴いてくださっているのがヒシヒシとわかり、その温かい拍手が嬉しかった。

いつものように、新旧東西織り交ぜたバラエティに富んだプログラミングで、意欲的な演奏会に臨んだ「まい」は、地元のお客様をはじめ全国からかけつけたファンと合唱仲間のあたたかい、いや熱烈な喝采に包まれて、ラストまでそのステージを駆け抜けた。
いろいろな合唱団とご一緒するときの楽しみのひとつに、全く知らなかった素敵な曲にたくさん出会えるということがある。今回特に印象に残ったのは、平田あゆみさんの「きんもくせいのみち」と寺嶋陸也さんの「11月」だった。すばらしい名曲。

福島は言わずと知れた「合唱王国」。会場のお客さんの目と耳もきっと厳しいものだったと思うけれど、その分反応も誠実、ひいてはその評価も信じられるものだなと思った。
アンケートを拝見していたら「通りすがりの老女」との自称で、本当にふらっと入って聴いてくださったらしき方の感動のコメントがあり、ああ、そんな音楽の居場所っていいなあと胸があつくなった。
日本全国の声と歌がこの福島で繋がってひとつの橋となったような、そんな日だった。

聴いてくださったお客様、そしてまた声をかけてくださった合唱団の皆様、ご一緒できた先生方、楽器を整えてくださった関係者の皆様、ありがとうございました!

今回が震災後初めての福島だった私は、いつもテレビでしか見ていなかった防護服や放射能検知器や、街のあちこちに貼られた「がんばろう」メッセージやスローガン、音楽堂入り口に飾ってある子供達の寄せ書きなど、遅まきながらやっと実際に目の当たりにできたものがいくつもあった。
使い捨ての防護服は手触りも弱々しく、これで本当に効果があるのだろうかと思ってしまうような軽さだったが、人の形をしたその不思議な服が日常生活にあることが普通になっているという環境に、今さらながら考えるものが多くあった。
夜になれば駅前の居酒屋やカフェは若者で賑わい、人々は当たり前の生活を送っているように見えるけれど、見えない何かとその何かにまとわりつく重苦しいものがずっとそこにあり続けるという感覚は、たった数日通りすがった者にも伝わってくるような気がした。
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オマケ
(福島到着後、乗ってきた「MAXやまびこ」と「つばさ」の切り離しにちょうど遭遇したので、小学生の男の子たちにひとり混じってカメラを構えて待機。鉄子でもないのに、こんなところでしばし油を売ってしまうハメに・・苦笑。
でも今は全て自動なんだね〜・・・ちょっとつまんない。ちょっと前までは、黄色やオレンジの服を着たオジサンたちが「ゴリゴリガッシャン」てやってたのにな)

とうちゃ〜く!
ぷしゅ〜っ。
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ガッチャン!
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さよ〜なら〜〜〜!
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Commented by みひ。 at 2012-07-16 23:48 x
福島遠征、お疲れ様でした!そして素晴らしい演奏、ありがとうございました! いつもながらの合唱とのアンサンブルの妙に加えて、ソロの曲は本当に興味深く聞かせていただきました♪
そして打上げでは久しぶりに飲みながらガッツリ話せて楽しかったです~♪

それにしても連結部写真…しっかり鉄子ですよ!私も思わず撮ってしまう軽い鉄子、ですがσ(^_^;)
Commented by saskia1217 at 2012-07-17 10:01
コメントありがとうございます。
こちらこそありがとうございました。
久しぶりにお会いできた方も多く、打ち上げもとても楽しかったです。
またご一緒できたら嬉しいです。
Commented by 百舌鳥の住人 at 2012-07-30 13:08 x
百舌鳥古墳群を訪れて頂き、ありがとうございます。私は百舌鳥八幡宮の氏子です。とは言っても今年定年退職し、記事を拝見して非常に驚いています。というのも、短時間でこれだけの古墳を回り、また、歩いておられるのに正直びっくりしています。百舌鳥八幡宮は気に入られた御廟山古墳と非常に関係が深く、かつては古墳の後円部の上に百舌鳥八幡宮の奥ノ院があったのです。御廟山古墳は応神天皇の初葬地の可能性があるとのことで宮内庁が陵墓参考地に指定し管理している古墳で、古市にある応神天皇のお墓とされる応神天皇古墳の傍にも同様に誉田八幡宮があり、後円部に奥ノ院がありました。堺は玄人受けする街と言われています。是非、大阪・堺にお越しください。
Commented by saskia1217 at 2012-07-30 21:35
コメントありがとうございました。色々とご教示くださり感謝申し上げます。
堺は初めて行ったのですが、今回は観光目的ではなかったので、限られた時間でどうしても行きたかった百舌鳥古墳群のみ、それも予定よりも少ない場所のみを訪ねました。本当はもっと多くの古墳に立ち寄りたかったのですが。
百舌鳥八幡宮はどうしても省きたくなかったのですが、伺ってみて本当に素敵なお宮で感激いたしました。
また機会があればもっとゆっくり時間をとって、今回見ることができなかった他の古墳や神社、また街のほうも訪れてみたいと思っております。
by saskia1217 | 2012-07-16 19:19 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(4)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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