憧れの場所

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行ってみたい場所、がずいぶんとたくさんある。
「ずっと行ってみたかったところ」の近く、しかも滅多に行かない街に出かけたので「タダでは起きない」理論で、週末はちょっと観光。

大阪。
滅多に行かない。仕事でもなかなか行かない。
なので、路線、駅などの地理にも暗い。
おんなじ名前の駅がいくつもあるのに何で繋がってないの〜、「なんば」・・・とか(笑)。

お天気悪かった金曜、深夜近くになって、結構な豪雨のなか、泊まっていたなんばから千日前の「福太郎」までテクテク。
でもどんなに疲れてても、ずぶぬれになっても、行ってよかった。
美味しかったから!
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お店の人が焼いてくれる間、ビールとタコポン酢で待つ。
じっとりと蒸し暑いのに、開け放された入り口から風が入ってきて、疲れとアルコールで濁った脳みそにちょっとしたノスタルジーを運んでくれる。横文字が似合わない街なのに、ちょっとセンチメンタル(笑)。
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看板メニューの「ねぎ焼き」そして「すじ玉」。
どっちも美味しい。
ねぎ焼きにはマヨやソースがかからないのがいい。ねぎの味がちゃんとわかる。

ついでに印象深いグルメをもうひとつ。
二見の豚まん。
豚まんといえば551の蓬莱が有名らしいけど、地元の人は二見というケースも多いらしい。
東京で食べる肉まんと何が違うのかは不明だが、何かが確かに違う。
美味しかった、うん、冷めても美味しかった。

雷は少しおさまったが小雨じとじと時折豪雨という翌土曜日、住吉大社を訪ねる。
神社検定以来、やっぱりこういうメジャーなところは一度は行ってみたいと思うようになった。
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さすが、入り口もド〜ンとしてる。
天気のせいか、午前中だからなのか、人が少ない。観光客もまばら。
神社は静かなのが一番だ。
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灯籠や狛犬が大きくて立派なのだ。
なんかスケールが違う。
絵馬を見ていても、住吉三神が航海の護り神ということが伝わってくる。
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反橋のたもとの狛犬さんのところに、何やら可愛いやつを発見。
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飼い主のおじさんがずっとナデナデして可愛がっている様子、毛並みも綺麗で大事にされているネコちゃん。たぶんここの名物ネコなんだろうな。
「タロウ!」と呼ぶとこっちを向いてじっとしている。
朝から和むぜ。
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反橋を渡る。
池もうつくしい。
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橋を渡りきると右側に大きなご神木、左に手水舎。
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浦和の調神社以来のウサギ手水舎だ。
ここのは、御鎮座が神功皇后(ここの第4柱)摂政11年辛卯年、卯月、卯の日だったご縁らしい。
ちなみに境内には新しくできたこんな「なでうさぎ」も。
うさぎには縁が深いので、ものすごく丁寧に撫でてきた(笑)。
(しかし、境内あらゆるところに「パワースポット」の張り紙。目下、神社はどこもこのブームにどうしたって肖りたいとお見受けする)
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いよいよ、第二鳥居をくぐる。珍しい角鳥居の「住吉鳥居」、古いスタイルだ。
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のぼりきると、神社検定のテキストの写真で見たとおりのこの縦並びの4つのお社が眼に迫ってくる。
その静謐さに感動。
この並び具合が、なにかとても不思議な気持ちに誘う。
ご本殿はいずれも国宝。
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まずは仲良く横に並ぶ第三本宮(表筒男命)と第四本宮(神功皇后=息長足姫命)。
「住吉造り」の本物をやっと見られた!
現在のは1810年に造られたもの。(ショパンとシューマンの生まれた年じゃん)
桧皮葺きが美しい。
角度の鋭い千木、西日本独特の妻入りの造りが、シュッとして凛としている。
このなんともいえない鋭利感が気持ちいい。
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第二本宮(中筒男命)。
沁み入るような深い木の色に、大幣と玉串が映える。
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そして、第一本宮(底筒男命)。
ふ〜ん、「底」が第一なのか・・・
一番奥にあるこのお宮が一番大きい。
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神楽殿付近には御神輿がまだ出ていた。
この前日が初辰だったので、お祭りに出たのだろうな。
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「パワースポット」である五所御前。
神功皇后が住吉大神をお祀りする場所を探していたとき、この杉の木に3羽の白鷺がきて止まったのでここに決めたと伝わる聖地。別名を「高天原 (たかまがはら) 」。所謂ミアレ所でもある。
専用の袋を買って、この玉垣のなかにある砂利の中から「五・大・力」と書かれた小石を集めてお守りにすると心願成就にきくらしい。御礼参りの方法も複雑で、結構大変そうだった。
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慶長年間に豊臣秀頼が奉納した「石舞台」と呼ばれる舞楽用の場所。日本三舞台(住吉大社・厳島神社・四天王寺)のひとつで重要文化財。
そういえば住吉の巫女さんは頭の上に結構大きな冠を載せているが、あれは「神楽女」の証であるらしい(ここでは「巫女」とは呼ばない)。
ここで実際に舞われるのを見たいものだ。
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奥に進むと、まだまだ多くの境内摂社、末社が並んでいる。
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摂社からの遥拝とはいえ、お伊勢さんにはやはり四度拝八平手でお参りすべきなのだろうか・・・ここへきて悩むところだった(苦笑)。
こういう肝心なこと、講習会で訊けば良かった・・・。
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御文庫。
享保8年(1723)に京都、大阪、江戸の書店主二十名の発起で奉納建てられた蔵書館で、大阪最古の図書館だ。
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そしてこの大きな楠を祀った祠(楠高社)まで来たときのことだ。
お参りをしていた年配の女性の方が「こっちこっち、こっちに来てご覧なさい!」と手招きする。
指さされた、この樹の高いところを見ると・・・
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蛇!
うっすら緑がかった白い蛇が、この楠の大木のウロの中にとぐろを巻いて、しかも頭をこちらに向けてじっと動かないでいる。
すごい!
蛇は神様のおつかい。
別の女性が「もう20年くらいずっと、月に3度くらいお参りに来ているけど、こんなのを見たのは初めて」と話してくれた。
お掃除をしていた神社の方に訊くと、このあたりには数匹の蛇が住んでいて時々姿を見せるのだそうだ。「大雨の後だからひょっこり出てきたんでしょう」と。
こんなことに出会うと、なにかいいことがあるのかもしれない、って思ってしまうよね。
ドキドキしながら、しばらくの間、このありがたい感じの蛇様を眺めていた。
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楠珺社というお稲荷さん。フランス人観光客のグループが、熱心に「招き猫」の説明に聴き入っていた。このあたりの楠はどれも樹齢1000年を越えてるそうだ。
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境外摂社へも行ってみる。
まずは浅沢社。住吉の境内を出て少し歩くと、住宅地のなかにひょっこり美しいお堀に囲まれたお社がある。名物カキツバタはちょうど終わってしまっていたが。
ここは弁天様である市杵島姫命を祀るので、つまりは芸能と美容の神様。
住吉にきた女性は必ずここをお参りするそうだ。
知らないで訪ねたけど、ラッキーだった(笑)。
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そしてそのすぐ先にある大歳社。
収穫の神だが、大阪商人にとっては「集金の神」だそう。
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そして、もともと境内にあったが今はこの大歳社のなかにある「おいとしぼし社」。
なんとここには・・・・
おもかる石!
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見よ、この3つのつるつる石を。
どれを使ってもいいらしい。
王子稲荷、京都伏見稲荷とどれも軽々と持ち上げてこられた自分だが、果たしてここではどうだろう?ドキドキだ。
結果。
「重さ変わらず」(爆)。
願い事は可でも凶でもない、ってことでまあ、良しとしよう。
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ここを出て住宅地をぶらぶらしていると、赤い幟が見える。
何だろうと行ってみると「松野山地蔵寺・五大力」とある。
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五大力とは5人の菩薩様のこと。それぞれ3つの眼を持ち、不動明王のような恐い顔の仏様が5人。迫力がある。
なるほど、ここは住吉の神宮寺だったのね。

境内に戻ろうと引き返す途中にも、こんな小さな祠が。
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アパートと公園に挟まれた小さなお稲荷さん。「丸山親王」「お清大明神」などの文字が見て取れる。アパートの開け放たれた窓からはラジオの音。路地に並べられたトマトやナスの鉢。
静かな時が流れる。

境内に戻るころに強いにわか雨に合い、そのまま電車でなんばへ引き返す。
ホテルの部屋に帰ると、大阪の広い空はすっかり晴れていた。
つづく・・・
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by saskia1217 | 2012-07-10 22:07 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217