ふくらみすぎる妄想

さだファンとエレカシファンに。

楽しみにしていたフジテレビ「MUSIC FAIR(ミュージックフェア)」をみた。
こないだ大々的に還暦記念のコンサートをしたさだまさしさんの、そのオマケのお祭りみたいな企画で、その時とはまた違うアーティストが次々とさださんとコラボしていた。

以前書いたように、私は妹の影響で10代の頃さださんの歌を毎日毎日膨大に聴き続けたおかげで、その頃の曲は(あの長大な)最終コーラスまで全て歌えるようになってしまっていた。もちろん、聴いてるうちに大好きになっていたからなのだけど。
何よりも歌詞が好きだった。やっぱり私は「歌詞」に弱い。そしてもちろん、メロディーも好きだった。さださんの「声」よりも、そっちのほうが好きな要素として強かったかなあ。
コンサートにも何回か足を運び、たまたま知人の紹介で楽屋のさださんをお訪ねしてお話できたこともあった。高校か大学の時だったかなあ。今考えたらとんでもないことだったのだけど。
何年間もラジオに毎週ハガキを送り、コンサートのステージでその逸話を紹介してもらったおかげで本にも収録されたと狂喜していた妹は、その後20年近く経ってから幸運なことに何度か仕事で共演、さださんと目出度く昔話も出来たらしい。

その後私はさださんの歌を聴くことはなくなってしまったので、「身体に染み込んでいる」のはアルバムで言えばせいぜい「風のおもかげ」「Glass Age」くらいまで。その辺だともう薄々かなあ。
「ADVANTAGE」となると殆ど記憶が無い。
今となっては、結構好きな、あのトーク番組でそのお姿を見るだけになってしまっていた。

なので今日、エレカシ宮本さんとの「共演」をドキドキして待った。
普通なら私は宮本さんに、誰かのカバーをやって欲しいと思うことは殆どない。
好きなミュージシャンだからこそ、たとえそれが宮本さんが尊敬するミュージシャンの曲であっても、それはそれで素晴らしいことはわかるんだけど、それほど興味が湧かないのだ。
けれどやっぱり、あれだけ好きだったさださんの曲、それも「主人公」。
期待が膨らんだ。

よかった。
素敵だった。
緊張感はあっても、まるで自分の歌のようにしっかり歌い上げていた宮本さん、1番のラストで伸ばした声がまるでベルカントのようで驚いた。あんなの聴いたことなかったから。
のっけから「ガイドブック」の太い子音が分厚くって、「生きる」が力強くって!
さださんファンからしたら「あの〜、これもっと軽く歌ってくださいよ」だったかもしれないけど(苦笑)、サビの素晴らしさは圧巻で、特に一番最後に3度上をはもっていた宮本さんの声が素晴らしかった。
おそらく日本の音楽界で圧倒的な「高音域」を得意とされるお二人、その歌い上げ感はハンパない。
いいものを聴かせてもらえてホントによかった。

あんまりよかったので、見終わってから数十年ぶりにさださんの歌を次々と聴きまくりながら、「あ〜これも宮本さんが歌ったらかっこいいかも」という妄想がとまらない。
そういう思いは、たとえ妄想といえども双方のアーティストに対して結構失礼なことだと個人的には思っている。
なのに、今日ばかりは妄想をとめられなかった。
許してください〜。

結果。
歌い上げる壮大なバラードは、歌詞さえ違和感なければいい感じになりそう。そして文語調の詞の曲だともっといいかも。
でもちょっと春告鳥は無理だな(苦笑)。
さださんの曲は歌詞も音楽も振れ幅が大きすぎて(笑)、こっぱずかしいくらい甘酸っぱいものや、コミカルすぎるものはやっぱり無理。
なのだが、数年前までの宮本さんなら考えられなかった、生や人や愛について「ストレートに」語るものも、ここ最近の新曲の流れから違和感なくいけそうな気がするんだな、これが。
私個人のなかでしっくりくる上位いくつか。

「防人の歌」は完全なる怒りの歌になるだろうなあ。
太く歌ってもらえたらかっこいい。


「道化師のソネット」
これも最近の宮本さんが歌ったら違和感ない。特にサビを歌い上げる曲はいいかも。歌詞もしっくりする。宮本さんに「ピエロ」のイメージはちょっと無理だけど。
発売から30年も前かあ。映画は泣いたなあ・・・キグレサーカスの実在したピエロを演じていた方のお話で、さださん主演だったっけ。


そして「胡桃の日」。
これは間違いなく3本指に入る。
すっっごいロックにしてくれそう。


「まほろば」は、詞も音楽も想定内だ。
これもすごくロックになりそうだけど。
歌詞のあちこちに思い当たるフレーズや、言い切ったような厳しさにエレカシの感性がちょっとよぎる。
なによりも、ラストが♪満月〜〜!♪なのがドンピシャ。


「天までとどけ」は、ちょっと前までの宮本さんなら恥ずかしくって想像できなかったタイプの歌詞だけど(笑)、今歌ってくれたら、まるで「to you」ばりの爽やかさで打ちのめされそうだ。
ラストのハイDも難なく出してくれるだろうし!


意外にすっっごくいいかもしれないのは「加速度」。
これ、本当に本当に好きだったなあ。
この歌詞を宮本さんが歌った時の違和感がそんなに大きくない。
あっちこっち、音楽的にちょっと椎名林檎さんが歌ってるイメージも浮かんじゃう曲なんだけど。
サビのコード進行とメロディーライン、あと最後の♪あ〜う〜♪が宮本さんが歌ったらワイルドでよさそうだよなあ。


弾き語りなら「最終案内」あたりもいいかな。


「ひき潮」は歌としては素晴らしくなりそうだけど、歌詞がちょっと違うね。
そこが、東京出身の宮本さんと、若くして東京にやってきて遠くに故郷を持つさださんを決定的に分かつところだな。
たとえフィクションとして聴く場合を想定しても、やっぱりあり得ないほど宮本さんと東京の絆は深すぎる。

ホントにひさしぶりにさださんの歌をあれこれ聴いて、やっぱりちゃんとみんな覚えてるもんだな〜と。
やっぱりなんだかんだ言って、さださんの歌は私の青春の大きな部分を占めていたのかもしれないと、今にして思う。
こんな楽しい曲もあったなあ。早口でよく歌ったなあ。
これはもう、どう考えても、宮本さん云々以前に、さださんしか歌えない(笑)。

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by saskia1217 | 2012-06-23 22:32 | エレファントカシマシ | Comments(0)