オルガニスト

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東京女子大聖歌隊のコンサート、昨日終了。
幸い雨も降らず、補助椅子をありったけ出してぎゅうぎゅうの満員御礼に感謝。

前半はオケのみの曲、合唱曲、ソリストのアリアなど小さい名曲をたくさん集めてあって、私はいつものようにオケ中のポジティフで通奏低音。
相変わらず、セブン○レブンのコピーは光沢ありすぎでステージでテカって見えない(特に蛍光灯に)という現象に、微妙に身体の角度を変えながら弾く(苦笑)。
鉛筆で書き込んだ数字とかもテカるんだよね・・・どんな照明にもテカらない鉛筆って無いかな〜。

後半はメンデルスゾーン「エリア」から、ソロ、合唱織り交ぜての抜粋、そしてロマン派の合唱曲がひとつ。
ここはずっと2階バルコニー席のオルガンで、オケをサポート。
今回初めてだったこのフランス様式の大きなオルガン、よくあることとはいえ、前方のオケとの時差をどう縮めるかも課題だったわけなのだが。
ふつうオケ中でオルガン弾くときは、弦より飛び出さないよう微妙に「遅れ気味」に弾くクセがついてるもんだからそれをまずリセットし、しかもモニター画面の指揮者の動きと同時でも既に「遅い」から、礼拝奏楽なんかよりももっともっと前に、時には半拍くらい先に弾く。
そんな、経験あるオルガニストなら朝飯前のことにようやくちょっぴり慣れかけた今日この頃。

「エリア」が始まって2曲目くらいだったか、なんか弾いてない音がどこかで鳴ってる・・・気がしてたのだが、ある曲が終わると明らかにひとつだけ鳴り続けてるヤツがいる。
オケも合唱もやんで次の曲にいく間、静まり返ったチャペルにバカのように延びるオルガンの音(苦笑)。
私みたいに経験が浅いと、特に弾き慣れている楽器じゃないと、30以上のレジスターのどれが鳴っているかを瞬時に探し出すのは難しく、「フルート系だな」くらいはわかってもそれがどこのなのかがすぐにわからない。4フィートかもしれないし。
これ以上みんなを待たせるわけにいかん、と、無い知恵を振り絞ってコンピュータのプログラミングを一度リセットし、もいちど入れ直してみる・・・幸い次の曲の楽譜の頭にはコンビネーションを書いてあったから良かった。
治った。
も〜、やめてよね〜(苦笑)。
コンサート始まる前に、ちゃんとオルガン君に「よろしくね」って念送ったのにさ。
鳴りっぱなし現象は冬場の乾燥した時なんかによく起こるんだけど、昨日は何が原因だったんですかね。ひんやりしていたチャペルに湿気満点のお客さんがぎっしり&照明全開、で気温湿度が急上昇したからかなぁ。

そして弾き進めること数曲、アシスタントが「揺れてる」とつぶやくと同時に「あ、なんか揺れてる?私だけ?」
それで、地震に気がついた。
弾いてるとわかんないんだよね〜、特に本番中は。
ま、やめるわけにもいかないので、弾き続けながら様子を伺いつつ。
演奏やめるほど大きくならなくてよかったですよ、お客さん満員だったし。
ただ、おっきなオルガンの下って怖いんですよね、パイプが墜ちてくるから・・・最近はほとんど耐震対策しているとはいえ。
前も礼拝奏楽の最中に地震がきたことがあって、そのときも私は全く気づかなかったのだけど、オルガニスト仲間が「あと30秒揺れが続いたら、声かけに行こうかと思った」と後で言ってたことがあった。
我々は、いちど本番始まっちゃったら、命にかかわることじゃない限りは基本演奏し続ける態勢が染み込んじゃってるので、もしかしたら逃げ遅れることもあるかも。
弾き続けるか、逃げるか・・・問題ですね(苦笑)。

しかし。
いつも思うのだが、オルガニストってほんとにスゴイよなあ。
いくつもの鍵盤やらボタンやらが並んだコックピットみたいなところで、両手両足使って、楽譜と同時にモニターとか鏡とか見ながら、耳は残響や時差を予測しながら・・・そしてアンサンブルにも心を砕く(←自分は普段、ここしかやってないよね)って。
普段オルガンでロマン派以降のものは滅多に弾かないので、譜めくりやストップ操作などをやってくれるアシスタントに付いてもらった経験も今回が初めてだったのだが、その働きぶりにも感動そして「手伝ってもらうってなんて便利なんだろ〜」と実感(笑)。

ともあれ、平和に終了してよかった。
よんでくださった東京女子大の聖歌隊の皆さま、いっぱいのお客様、そして手伝ってくださったアシスタントに感謝。

今度行ったときはもうイジメてくれるなよ〜、こいつ!
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by saskia1217 | 2012-06-18 08:55 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)