雨の調布

調布。
滅多に行く機会がない町。
午後からそこでリハだから、せっかくなのでその時間まで少しこの辺りを見ようかと考えていた。
なのに。
目が覚めたら結構な雨と風。
迷ったけど、これを逃したら当分また調布には行かないだろうなと思って、頑張って起き出した。

布田で降り、南へ歩く。
「椿地蔵」という名前のついた信号のある交差点。
柵に守られて立つそのお地蔵さまは、顔も判別できないくらいすり減っていた。
享保20年(1735年)に建てられたというから、もうずいぶん長い間ここで人々を見守ってきた。
周りを囲うのはシロハナヤブツバキ。花が咲く季節にはお地蔵さまがもっと喜びそうな気がする。
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目指したのは「調布市郷土博物館分室」。
下布田遺跡のあるところに建っているこの小さな建物は、もっと西にある本館と違って月曜も開いているというので訪ねようと思っていた。
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大田区くらいから始まって、この国領、布田、調布、府中・・・多摩川流域には本当に遺跡がたくさんあるけれど、やはりなかなか足を運ぶことがないので、これからはこっちを開拓しようかな。
この遺跡は縄文後期としては都内でも最大級で出土品も重要なものが多いらしい。なかでもその美しい透かし模様で有名な「土製の耳輪飾り」は国の重要文化財になっている。
東北地方の系統とみられる土器や石皿をはじめ、石鏃、石刀、石剣や土器、土偶などのたくさんの出土品のいくつかがここに展示されていて無料で見ることができる。

住宅地のちょっとはずれ、それもこの雨風で訪れる人もいないのか、入り口は開いていたものの中は真っ暗で人影もなさそう・・・。
何度か大きな声をかけると係の方が出て来られ、展示室の照明をつけてくださった。
展示品の数はそう多くないけれど、地図などと合わせてぐるりと見学し、外へ出る。
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このあたりが遺跡かな、古墳跡かなと思いながら、雑木林の中をちょっと進む。
この土の下にあったのかと思うとドキドキするね。
気がついたら、すごい雨にぐっしょりした茂みでジーンズのヒザ下がザブザブ(苦笑)。

そのまま調布へ向かおうと思っていたが、思いがけず見学が早く終わってしまったので、ちょっと気になっていた神社(?)らしきものを見に、反対方向の国領5丁目の交差点まで歩く。
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あったあった、これだ。
名前も由緒も表記されていない小さなお稲荷さん。
入り口には古い石碑が。
雨がひどくてちゃんと見ることができずよくわからなかったが、これも庚申塚みたいなもの?
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小さなお社は、大きな大きな木に守られて建っている。
ちょっと調べても詳細はわからないが、かなり古そうなのでこの土地に所縁の深いお社なんだろうな。
交通量の多いこんな道に、ここだけポツンと残されている姿が印象的。
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春になったら、今度はお天気のいい日にまた来よう。
多摩川沿いの遺跡、たくさんあるぞぉ・・どのくらい見に行けるかな。

そのまま調布まで歩き、21時過ぎまでリハ。
13日の横浜みなとみらいでのコンサートのプログラム。
今回のソリスト、ファゴットの吉田くんとは武蔵野音大時代の同期なのだが、今日がおそらく二十○年ぶりの再会!
ピアノ科学生だった私が人前でチェンバロを弾き始めたごくごく初期の頃、声をかけてもらって文化祭でゼレンカのトリオソナタを一緒に演奏したのが、その後結局チェンバロをやることになった大きなキッカケだったな〜と、今にしてみれば思う。
バロック、それも特に「ヴィヴァルディ狂」だった彼はかなり強烈に「チェンバロやりなよ〜」と勧めてくれたのだった。
第一線で活躍されてるベテランだけれど、その見た目もパワフルな音楽も全く変わってなくて、久しぶりに楽しいアンサンブルになりそうだ。
しかしあまりにも懐かしすぎて、ついつい口をついて出てくるのは昔話ばかりなのが、自分で笑えた。

名曲ぞろいのコンサート、是非是非お出かけください!
詳細は↑「コンサート情報」を。
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by saskia1217 | 2012-03-06 04:19 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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