津軽 in 錦糸町、そしてバッハ

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リハで錦糸町のトリフォニーホールへ。
もう何度も通ったことのあるこのあたり、じつは楽屋口のある側しか歩いた事がなかった。
今日は道の反対側にあるコンビニに寄っていったので、横断歩道を渡るために楽屋口前から少し通り過ぎたところまで歩いていった。

そうしたら、右手にいきなり神社。
こんなところに。
知らなかった。
思わず入ってみる。
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「津軽稲荷神社」
ここは津軽藩の下屋敷があったところで、もともと屋敷神だったものを明治時代に払い下げ、昭和になって拝殿ができたというから、比較的新しい神社である。
奥に弁財天も祀ってある。
弁天様は我々音楽家にとっては大事な方なので、そちらもお邪魔してきた。

へええ。
こうやって街を歩いていてひょっこり現われるのが、神社の素敵なところ。
お地蔵様や道祖神も、街の中に埋もれるようにちょこんと溶け込んでいるその姿に、ワクワクしたりホッとしたり黄昏れたり・・・。
なんだろうね、この不思議な気持ちは。
荷風の「日和下駄」のなかの「第二・淫祀」を読むと、そんな日常的な愛情、愛着の眼差しに溢れているのが感じられて胸がきゅ〜んとするのだが、実際の風景に出くわすとその「きゅ〜ん」が一層強烈に襲ってくる。
そういえば、この神社が面しているのは「北斎通り」と呼ばれ様々なオブジェが設置してある、江戸の香りを守ろうという気持ちのこもった通り。
道、風景、寺社、土地・・・あちこちに呼吸しつづける、生きて暮らしてきた人々の真実。
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そうしてリハに向かい、ロシア人指揮者の棒でドイツ音楽を弾く(笑)。
オケ中、とくにモダンのオケでチェンバロを弾くとき、まあ十中八九「大きいからもっと押さえて」と言われることが多い。
・・というより「そういう音のヴィジョン」を持っている指揮者が多い。
今日は「もっともっともっと弾いて」と言ってもらえた(爆)。
あまりにも久しぶりのことなので「いいのか?本当にいいのか?」なんて(笑)。
もちろん、そうじゃなきゃ楽しくないので、ありがたい。
そして。
どんなヴィジョンでも、どんなアプローチでも、バッハはどうやったって素晴らしい。
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by saskia1217 | 2011-12-14 21:40 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217