風邪の功名・・・

先週はなんだかバタバタしていて、おまけに滅多にひかない風邪をひいてしまった。
週末には日本音楽学会の全国大会があり、まぁ発表することもなくただ聞くだけの私は何も大変なことはないのだが、痛い喉をかかえたまま朝から晩まで難しい話を聞いていたせいか(?)、今週になってもなかなか良くならないでいた。

何故だかわからないが、市販の風邪薬が全く効かないことがある。ゆっくり休まないのがいけないのか、以前の回復力がもはやないのか(悲)、よくわからないが、あまりにも効果がないので、これもまず滅多にいかない医者に行くことにした。

ここに引っ越して以来、いわゆる近所の病院を開拓したことがまったくなかった。本当はホームドクターといえる内科系の医者を決めておくと、何かのときに心配ないし、大きな病院にもすぐ紹介してもらえる。ところが元来病気をしないことと、風邪くらいで医者にいったことがなかったせいか、そんな医者を捜すこともしていなかった。

昨冬、不本意にも急にインフルエンザに見舞われひどい目にあったのだが、その時は週末だったこともあって、近くの都立病院の救急へかけこんだ。そこには以前も整形外科の救急でお世話になったことがあったのだが(リサイタル4日前に、過労で首と肩が動かなくなった)、最近ではこういう大きな病院は本来すべて紹介制である。そういうところはたとえ診察券があっても、なかなかすぐ行ってすぐ診てくれるというふうにはいかない。

で、うちから徒歩1分という内科を訪ねた。清潔で明るい待合室には、鳥の声のCDが流れていてとても快適である。予防接種のポスターやカレンダーに混じって、壁には大きいなステージ写真が飾られているのが目に入った。文化会館大ホール、オケと大合唱団が映っている。そしてその横には「当院長は○月○日、××合唱団の演奏会に出演いたします。チケット承ります。」とある。なるほど、ここにも音楽(合唱)マニアのお医者さんが・・・・何故だか、それだけでちょっと親近感を持ってしまった(笑)。

喉にルゴールを塗ってもらって、無事薬も出していただいて帰宅。さすがにお医者さんでもらった薬はすぐ効くようで、ずいぶん楽になった。

手軽に訪ねられるお医者さんが見つかった以外に、風邪をひいてよかったことがもうひとつ。
それは「風邪用の入浴剤」が使えること!(・・・喜ぶヤツがあるか!)
入浴剤は大好きで、普段からいろいろ使っている。最近は日本でも欧米からの輸入品や、国内の温泉成分が入ったものなど種類もいろいろあって、ほんとに楽しい。
中でも、ドイツの「クナイプ」というメーカーは日本でも有名だが、この本社及び工場は、私が7年間暮らしたヴュルツブルクという町にある。べつにそれでひいきしているわけでもないのだが、このメーカーの入浴剤は私の一押しである。

ヨーロッパの他の国のことはよくわからないが、ドイツでは「風邪をひいたときはお風呂に入る」のである。日本ではそんなこと言語道断なのが昔からの常識だろう。それは伝統的にみて浴室という場所が、すきま風も入りやすく寒いという日本特有の家屋の特徴からきているのかもしれない。今でこそ浴室暖房やあったかい脱衣室が珍しくなくなったけれど。
ところが普段あまり湯船に浸からないドイツでは、風邪をひいたときこそ薬草成分いっぱいの入浴剤をいれたお風呂で暖まって(大抵は35~38度で20分ほど)、蒸気で乾燥をふせぎ、呼吸などの循環を良くし、喉や鼻をすっきりさせて寝る、という発想なのだ。
北海道などと同じで、ドイツでは屋外は極寒でも家の中は普通はどこでも暖かい。だから、湯冷めすることもないし、そのまま寝てしまえば大丈夫なのである。

お気に入りの入浴剤のいろいろ。
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そんなわけで、そう頻繁に渡欧することもないのだが、行ったときは必ずこういう入浴剤を買ってくることにしている。
写真は左から、クナイプのBadesalz(メリッサの香り)、これは日本でも買える塩状のもので、お湯に溶かして使う。このフレーバーは心を安らげリラックスさせる効果もある。
真ん中が同じクナイプの「風邪用バスオイル」、ユーカリを中心にした成分で、ミントの香り。一番右は、クナイプと双璧をなすメーカー「テテセプト」の「リラックス入浴剤」。これももちろんすべて自然の薬効満載。
右2つはBadeoelというタイプでいわゆるオイルで少しぬるぬる感があるため、もしかしたら浴槽にはそんなに良くないのかもしれない。でも香りはオイルタイプのほうが断然いいし、肌への効果もいい気がするが、残念ながら同じクナイプでも日本でオイルタイプを見つけるのは結構難しい。そしてこの「風邪用」は今まで、日本で売られているのを見たことがない。
浴室がいくら暖かくなっても、「風邪ひいたらお風呂」という考えは、さすがにここ日本では浸透しないのかもしれない・・・

たかが「入浴剤」と思うかもしれないが、これらは本当に薬と同じくらいのきちんとした成分が含まれるようで(もちろん自然のものですが)、用途を間違えるとてきめんに逆効果になってしまって危険なので、使われる方は気をつけた方がいい。
「気分を高め、元気をつける」入浴剤を、疲れて仕事から帰った時に使ったりすると、ドキドキして寝られなくなったり、のぼせて倒れたりするから、笑えない(実体験)。

だからせっかく買ってきても、風邪をひかなければ使えない、それが「風邪用入浴剤」。
このいい香りの入浴剤は使いたいけど、それでも風邪をひくのは嫌だな〜、やっぱり。
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Commented by あひるん at 2005-10-28 02:41 x
あらあら。お大事に…。かく言う私も今日は扁桃腺を腫らして、仕事を休んでしまいました。(その前日は、夕食のヒラメの刺身にあたったようで…(T_T)) 慢性寝不足で抵抗力が落ちていたようです。
Commented by saskia1217 at 2005-10-28 13:26 x
あひるん様
そうなんです、だから水曜は9時〜6時が結構きつかったです(涙)。ヒラメのお刺身に当たるなんてこと、あるんですね〜、びっくり。あひるんさんもお忙しそうなので、お身体大切にしてくださいね。
Commented by mjfh0916 at 2005-10-28 14:08 x
その後お加減いかがでしょうか?風邪用の入浴剤があるなんてびっくりしました。温まって気持ちよさそうですね!!私は風邪を引いたとき、お腹が痛いとき、肩こり、腰痛などなどなんでもこんにゃく温湿布をしますよ。耐熱容器に水を張ってその中にこんにゃくを入れ、レンジで5分くらい温め、それをタオルに包んでおへその下に当てます。とても熱いので火傷をしないように気をつけてください。布団に入ってこれをやると温泉に入ったような感じですごく気持ちいいです。温まったらふくらはぎや足の裏にも当ててみてください。冬の我が家の冷蔵庫にはいつもこんにゃくが眠ってます(何度も使えるし、、、)。お試しください。
Commented by saskia1217 at 2005-10-28 23:37
mjfh0916様
こんにゃく情報、ありがとうございます!食べる以外にそんな使用法があったなんて!ホームレスの方たちが熱帯夜に枕がわりにしている話はきいたことがありますが・・・風邪はだいぶよくなりましたが、まだ咳や鼻水がぬけません。これから寒くなるし、ぜひ「温こんにゃく」試してみようと思います。
by saskia1217 | 2005-10-27 15:45 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(4)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217