北国の神々たち その弐

牛タンでお腹いっぱいになった後、東北本線で松島へ。
松島駅は小さな静かな駅だった。
駅から南へ向かって街の中を歩き出す。
よく晴れた午後、海辺のせいか日差しがかなり強い。
観光スポットではない住宅地のなかは静まり返って、聞こえるのは蝉の声だけ。
子どもの頃よく見たのに最近東京で見かけなくなったケイトウ。
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目指す瑞巌寺あたりは山の方なので、坂道が多い。
登ったり下ったりしながら、うねうねの道を歩き続ける。
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立派な門構えのお宅や旅館の社員寮などを通り過ぎながら、2時間ドラマに出てきそうなセリフやシチュエーションばかりが浮かんできて困った(苦笑)。
誰も見てないと思って(爆)お友達とバカな芝居をやりながらも、ひたすらてくてく。

あれ。
階段だ。
この上にきっと何かがある!
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もちろん昇る。
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やっぱりだ。神社。
愛宕大権現。
ここからまた昇ってゆくとてっぺんにお社が。
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小さなお社の後ろには、もっと小さな古い祠。
これがもともとのお社なのか?
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ここまで来ると、本当に何も無駄な音が聞こえない。
石段を昇ってくるとき1人の年配の女性とすれ違ったが、きっと地元の方でいつもお参りにいらしてるんだろうな、という感じ。急な階段をゆっくりゆっくり降りていかれた。
蝉の声、鳥の声。
ざわめき渡る風が林を通ってゆく音。
暑いのにもう風は秋。
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石段を降り、先へと歩く。
瑞巌寺のすぐそばまで来ると、こんな池を発見。
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蓮と睡蓮、そして美しい楓の木。
ウシガエルが鳴いている。
すぐ前は住宅地なのに、この静けさ。
池の中州に弁天様を発見。門をあけてお邪魔する。
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陶器のお社って珍しいね。
そして、この池の向こう側には不思議な洞窟。
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なんだろう?
防空壕なのかな。
・・・と思ったら、裏はこんな風に。
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やっぱり人工的に作られた洞窟だったのね。
中には仏像らしきものもあったが、たぶん震災の影響なのだろう、崩れた石も多数。
苔に西日があたって美しい。
我々はまず、案内板によれば瑞巌寺の向こうにあるという葉山神社を目指す。
瑞巌寺で警備をしていたオジサンに止められて「神社?こ〜んな(手に持った帚を示して)幅の道しかないし、線路を越えていかなきゃならないよ。踏切ないし。」と言われたが、構わず直進。
竹林、苔、杉並木が美しい。
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ほどなく、林の中に一の鳥居が現れ、それをくぐって行くと一斉に景色が開ける。
見渡す限りまったくの田園風景。
神社はどこ?
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ススキがもういっぱい穂を出している。
蒲の穂もずいぶん久しぶりで見た。
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あぜ道を行くと正面に鳥居が見えてきた。これが二の鳥居だな。
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線路にぶちあたる。
仙石線、来た〜〜〜っ!
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ほんとに踏切がない!
むき出しの線路。結構怖い。
踏切がないってだけで、そこはかとなく命の危険を感じるのは不思議。
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仙石線を渡る。
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わ〜い、まっすぐだ。
この鳥居のまわりも、灯籠などがひどく倒れたまま。
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お、行く手に階段が。
こ、ここを昇れということなのか・・・。
神社はこの先なのか。
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そして今度は東北本線を横切る。
足の裏に感じる線路の石のゴロゴロ具合が、不安感を募らせるね。
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振り返ると、トトロがいそうなこの雰囲気。
そうそう、たしかに松島駅の手前で車窓からこの鳥居が見え「お!」と思ったその場所だったのだ。

随分昇って来た。
あれ、左右両方向から汽笛が聞こえる。
今度は仙石線下りがきたぞ。
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わ〜、東北本線もきた!
なんてにわか鉄子(笑)。
しかし何故か興奮するこの気持ちはなに?
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ひたすらひたすら急斜面の階段を昇る。
けっこうキツい。
途中、石塔があったり。
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やっと狛犬さんたちが見えてきた。
でもここはもう本当に、震災直後のままらしい。
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ご神木だったのかな、このすごい切り株。
神社に鐘があるのは、ふつうは珍しいのだけど。明治以前からある神社やお寺は神仏混淆も多かったから、ここもきっと古いんだね。
お社も閉まっていて、お稲荷さんの祠の中も石塔が倒れたまま。
ちょっと悲しい。
この葉山神社、松島町の公式HPでも観光スポットとして紹介されているのだが、荒れ放題という感じ。
きっとこんな場所にあるし、地元の方も直すことが難しいのかもしれないな。
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思いっきり鐘を突かせていただき下山。

さて、瑞巌寺。
戻ってみたら、なんと修復中。
これは震災とは関係なく、平成の大修理(平成20〜30年)のため。
入り口から中を覗くと、本堂は大きな白い幌を被っている。
やはり国宝である庫裏や、他の宝物殿などは公開されていたが、なにせ本堂や門が見られないのはなあ、おまけに今やってる特別展はあと2018年までやっているんだから急がなくてもいいし・・
と、残念ではあったけどもう夕方だったこともあって瑞巌寺はそのまま素通り。
海にむかって伸びる杉並木の参道を眺めながら、ふとお隣のお寺に気づき、そちらに行く事に。
ん〜、何かにおうぞ(笑)。
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by saskia1217 | 2011-09-01 16:58 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)