緑のなかの音たち in みちのく 〜アラバキ・ロック・フェス〜

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週末は北の方へ出かけてた。
アラバキ・ロックフェス
通常は春、GWの頃に開催されるこの東北最大のロックフェスは、今年は震災の影響で初の夏開催。
毎年、行きたいな〜と思いながら叶わなかったが、今年はこの時期だったせいもあって参加実現。

フェスは2日間だが私は2日目のみ。
ホントは前夜祭からずっといて、キャンプして3日間満喫できたら楽しいだろうな。
会場は宮城県柴田郡川崎町の「みちのく公園北地区・エコキャンプみちのく」。国営の公園だ。
仙台からバスで1時間弱なのだが、シャトルバスの循環が少なく(というか利用者が多すぎて)バスに乗るまでにまず1時間半、列に並んで待つハメに。聞いていたとはいえ、乗ってる時間より待ってる時間のほうが長いという・・・
東京を6時30分に出て結局会場に着いたのが12時過ぎ。

リストバンドをはめていざ入場。ゲート近くのステージ「磐越」から元ちとせさんの声がバンバン聴こえてくる。
このフェス、主なステージが6つあって、それぞれ「陸奥」「鰰」「津軽」「荒吐(あらはばき)」「花笠」「磐越」って名前がついてる。渋いですね。
最大のステージが入り口から一番奥の「陸奥」だが、各ステージ間の距離はそこそこあって、特に端から端までは徒歩で20分はたっぷりかかる。実際はものすごい人で渋滞したり、スタッフの車両優先で片側すれ違いになったりするので、30分くらいかかった。
バンドによっては持ち時間が30分くらいだったりするので、移動でマゴマゴしていると、着いたとたんに終了なんてことも起こる。
去年行った山中湖のSLSは、ステージ間が近かったかわりに、同時進行できないから全てのバンドが被ることなく余裕で移動してかなりの数が聴けたのだが、RIJFやアラバキは完全に同時進行なので聴きたいバンドが被ると悲惨。

いくらエレカシが好きといっても、さすがに彼らが出るフェスに全部行くなんてことはできないので、1つだけ厳選しようと思って今年はアラバキにしたのだった。
もうひとつの理由は、怒髪天が出ることだった。ならば、と思ったのに、発表されたらエレカシと完全に被ってて大ショック。
オマケに午前中聴きたかったバンドがいくつかあったのに、バス待ちで朝は間にあわなかったのが残念。甘かったね。午前中から聴きたいなら、キャンプか自家用車かタクシーか、ですね。

まずはお昼の腹ごしらえに、ソーキ丼を。
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あまりにお腹がすいてて、あっという間に完食。美味しかったです。
もちろんフェスめしは他にもいっぱいあったのだけど、公式サイトでそういうインフォが全くなかったので予習はできず(SLSとかRIJFはその点すごく熱心なのに)、後になってあ〜あれも食べたかった、そんなの売ってたのか〜、なんて感じ。
イワナの塩焼き。
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お友達と荷物のやりくりをして、陸奥ステージでのアジカンをとりあえず観にいく。
最大ステージなのにもうびっしりの人で、モニターさえよく見えないくらい後方でまったり聴き。
何も見えないから音に集中してた。
生聴きは初めて。彼らの曲を1曲も知らなかったけど、まわりの人たちが楽しそうでいい気分に。
MCが殆ど無くて「あ。終わったのね?」みたいにゾロゾロとお客も捌ける。
この時間、telephonesとかLITEとか髭とか見たかったのに全部ダダ被り(涙)。
ひとつのバンドが終わると民族大移動みたいな人の流れになるから、次のステージに急ぐにも限界が。
その後は津軽ステージのチャボさんとそのセッションを聴きに。
出演者のせいもあるだろうが、ここは妙に年齢層の高いお客さんが目立つ(笑)。明らかに私より年上の方たち、思い思いに簡易イスに座ったり、日陰に陣取ったりしてゆったりと楽しまれてる様子。
いくつになっても好きな音楽を好きな場所に行って聴けるって、いいよなあ。
何事も健康第一だ、本当に!
この時間帯でもやっぱり、聴きたかったThe Birthdayやレキシを諦め。
チャボさんも生を聴くのは初めてだったけど、MCやお客さんとのコミニュケーションの感じが、私が勝手に持ってたイメージと違ってて面白かった。軽妙な語りかけと、自然体の音楽だったな。
そこにゲストで登場したのが曽我部恵一さん。歌うまいっっっ!
曲はよく知らないのだけど、曽我部さんの歌、大好きなのだ。
歌手は歌が上手くないと嫌です!

曽我部さんの声を満喫してから、再び陸奥ステージへ戻り、吉井和哉さんの登場を待つ。
これもまた初聴き。生が、どころか、吉井さんそのものを(苦笑)。
赤いジャケットで「オレがボーカルだぜ!」と言わんばかりの典型的ボーカル気質満開で登場。熱狂するファン。
当たり前だが、1曲も知ってる曲がないけど結構楽しかった。
吉井「え〜前回このアラバキにきたのは2年前で・・・」
聴衆「え〜〜〜〜っ?!」
吉井「え?なに?何言ってんだかよく聞こえねえよ」
聴衆「去年、去年!」
吉井「・・・・。え・・・ほんと?ええ〜?そうだっけ、本当に?」
聴衆「ブ〜〜〜〜〜ッ!」
という一幕も。
勢いある曲じゃかなり盛り上がって「へ〜こんなにみんながぴょんぴょんする曲もあるのか〜」と感心しつつ。
バラード系のは歌謡曲みたいだな〜と思ったですね、なんかこうメロディーラインとか、歌い方が。
しかも吉井さん、私のヨガ師匠にここ1年くらいで激似(というよりもう「瓜二つ」状態)なもので、吉井さん見てると師匠が歌ってるようで妙な感じがずうっと拭えず(笑)。

吉井さん終わって、エレカシ。
セッティング換え。ライティングがカラフル。
お天気もカンカン照りでも雨でもなく、曇り時々晴れ、涼しい風。
前日のSLSは雨だったらしいから、今回のアラバキはラッキーだった。
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コーリングと共にメンバー登場。この日は蔦谷さんと昼海さんがサポート。
アラバキのコーリングは津軽三味線から入るものすごいカッコいいコールなのだ。
イベント企画を抜かせば事実上のトリだったエレカシ。少し時間の余裕があったのか、最近のフェスにしては多めの9曲を聴かせてくれた。

無駄なMCが殆ど無く、時間を気にしていたせいなのか、最初から緊張感と充実感があって、きっちりどんどん進んで行った感じ。
「悲しみの果て」から始まる。この曲はもしかしたら、今年の震災以降、エレカシとそれを聴く人たちのなかに脈々と流れる何かなのかもしれないな。
「俺の道」ではハンドマイクで自由に。
個人的には「風にふかれて」を嬉しく聴いた。フェスで、広い空の下でこれを聴くのは格別なんだ。
見上げると鳥が飛んでいて。雲が動いていて。風が流れていて。
フロントに近いエリアはかなりぎゅうぎゅうだったけど、後方は割と空いていた模様(苦笑)。同時間の登場だった怒髪天とお客が割れたか?
「幸せよ、この指にとまれ」の前フリで急に「あ・・・エレファントカシマシ、です」って(笑)。
滔々とナンバーを進めすぎて、名乗るのを忘れてたみたいです。
フェスの定番曲っぽくなった「俺たちの明日」では、宮本さんご本人が率先して手拍子を・・・。おおお、なんかすごくフェスっぽい。
「FLYER」では、髪がちょっと伸びてしかも赤っぽくなってた石くんの頭をジョリジョリ。この日のガニ股奏法が半端なかったです。
ここからは「ガストロンジャー」「ファイティングマン」と一気にいく。
昨日、民主党のニュースを見ながら「あ〜、1日遅れで『ガスト』歌ってくれたらよかったのに」なんて思ってしまった(笑)。
いつものように力一杯の「ファイティングマン」が終わると、ローディーさんとささやきながら「じゃ、アンコール‥‥自分と皆に捧げます!」と「今宵の月のように」。
あたまで調を間違えるもすぐに爽やかに歌が始まって、同じ空気のまま最後の1曲が終わった。(宮本さん、移動ドの人なんだなあ。根っからの歌手じゃん!)

どっかの曲の途中で、蔦谷さんにインプロを振ったり、そのまわりで今まで見た中でもダントツ超速で長時間のタコ踊り(ごめんなさい!でもそうなんだもの)があったり、吃驚もいっぱい。
蔦谷さんのインプロは、宮本さんのフリ(声)に相応しいものをきちんと返してくれるから面白い。そのテイストで返せるっていいよねえ。
実質40分くらいだったと思うんだけど、1時間は聴いてた印象だった。
浮いたところのない落ち着きの中にものすごく充実感と集中力を感じたパフォーマンスに、宮本さんの気迫とメンバー全員の真剣なベクトルを読み取れた気がする。
素敵な時間を、ありがとうエレカシ。
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その後しばらく息を整えた後、そこから一番遠い磐越ステージにHIATUSを聴きにテクテクと歩く。
開催が危ぶまれていたこのフェス、節電や数々の不便はいうまでもなく必要で仕方ないこと。
けど、道が・・・・暗すぎた(涙)。

街灯が殆ど無いから道もよく見えず(夜は懐中電灯あると便利です、とかちょっと書いてくれたらよかったな)、足をぬかるみにとられたり、おまけにスタッフの車両を通すために一方通行になったところに民族大移動がせき止められて全く進まなかったり・・・
結局道を間違えて戻ったりしながら30分近くかけて移動完了。
たしかに途中の草むらからは虫の音がすごくて、ちょっと聞き惚れちゃったけど。
曇りで星が全然見えなかったのが唯一残念。

HIATUSも全く知らなかったのを、出かける前に予習(笑)してて、そのサウンドがちょっと好きな感じだったので見に行った次第。
歌詞が英語なのが個人的には残念だと思ってたのだが、この日は日本語のも歌ってた。
フロントエリアには熱心なファンがぎっしり、後ろのほうまでかなりの人が聴いてました。

最後まで満喫してから夜道を戻り、映像&音楽のブース「花笠」へ。
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ちょうど高木正勝さんのパフォーマンスが始まるところで、ピアノの絶賛調律中。
あの会場は屋根があるとはいえ、あのハンパない湿気でよくもまあ、ピアノが大丈夫だったこと!
調律師さん、苦労しただろうなあ。
ほどなく始まった作品は、具象も多い映像とPAを通したピアノと声、時々録音が重なるものもあり。
この方のこともまったく知らず、初めて聴いたのだが、おなじテイストのものがかなり続くなあと思っていたら、新しい曲だという作品はちょっと違うものだったり、引き出しはきっとたくさんある人なんだろうな、と思った。内部奏法も使ってましたね。
7とか9を多用した和声感が時としてマンネリになってきそうなこともあるのだけれど、その繰り返しがいいという感じ方もあるのだろうし。
ピアノをとても自由に扱っていて素晴らしかったけど、PA通す良さと残念さが同居していた。特にフォルテになった時の「押し寄せ感」が、私にはちょっとだけ人工的に響いたので。
印象的だったのはまわりじゅうから取り囲まれるように聞こえていた虫の声と、ピアノの音の重なり。これで星が出ていたら最高だったのに。

ちょっと夢見心地で再び長い列に並び、バスで仙台へ帰る。
駅周辺に着くと、フェス帰りのお客さんたちが町中に。飲食店、コンビニ、ホテル・・・。
お友達と入った「なか卯」も店内の殆どがフェスの参加者。
皆フェスやバンドのTシャツを着て、ぐたぐたになってるんだけど楽しさの余韻を残していて。
これだけたくさんの人が仙台にやってきて、こうやって楽しんで、街でお金を使って行く光景。
いいことだなあ、生き生きしてるなあ、街が。
だから「何かがある」「何かをする」って、大切なんだと目の当たりにして実感。

ホテルへ帰って爆睡。
翌日の特別素敵で不思議な珍道中については、また次回。


完全フェス仕様。
夜10時には全身汗だく、ドロドロ、グタグタ、ぐちゃぐちゃになってました(笑)。
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by saskia1217 | 2011-08-31 00:47 | エレファントカシマシ | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217