A線上のアリア☆チェンバロ奏者 廣澤麻美 公式ブログ  Asami Hirosawas Blog


今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
by saskia1217
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俺を見ろっ!!〜エレカシ「悪魔のささやき」ツァー in 東京/ファイナル〜



♪ガタガタと そりゃふれまわる
とくいの高慢ちきで
そういうやつらに俺が言う
きさまに人が信じらりょか♪
(「待つ男」)

3回目のアンコール、最後の最後はもう、身体をまっぷたつに折って歌う宮本さんが粉々になって、木っ端みじんになって消滅してしまうかと思うくらいだった。
ステージ上の全てがその瞬間に気化してしまうような、そのすさまじさ。

伊達や酔狂じゃない。
生半可なんて一度たりともありえない。
生きるか死ぬかのステージ。
有言実行を突きつけられる。
恥ずべき自分を思って頭が垂れる。
いや、まだ全然、まったく足りてないだろう、お前は。
胸を打たれるだけじゃあ到底済まされない。

4月2日に始まった「悪魔のささやき〜そして心に火を灯す旅〜」全国ツアーの最終日。
長かった、けど、始まったものは必ず終わるんだな。
ちょっと仕事が続いて身体は疲れていたけど、その先にある杖のように、湿気のこもる東京の空の下を後楽園・東京ドームシティホールに出かけた。

前日の東京1日目は自分の本番で行けなかったが、お客さんも最初からかなり熱かったと聞いていた。
ラストのラストは、一体どんなコンサートになるのか・・・という期待と気迫とちょっぴりの寂寥感がソールドアウトの会場にみなぎる。
私は何回か聴く機会に恵まれた今回のツァー、最後は気持ちも距離も少し後ろから感じたかったので、上手後方で待っていた。

5分押しでメンバー登場、いつものように「moonlight magic」から滑るようにコンサートが始まる。
お客さんのワクワクドキドキが一瞬にしてステージ中央に押し寄せるのがわかる。
そしてまたいつものように最初の数曲はMC無しで曲が流れ続ける。
「脱コミュニケーション」「悲しみの果て」「彼女は買い物の帰り道」そして今日は少し速いテンポの「歩く男」。
6曲目、「本屋通いをやめた、っていう曲です」とMC。
♪生きて、生き抜いて果てるだけさ行け!♪
大好きなアルバム「風」から「定め」をやってくれた。嬉しかった。
ライブで聴くのは初めてだったけど、ちょい長めの「語り」が入るこの曲、歌も語りも生で聴くと、この喉を締め付けられるような焦燥感と熱い空気と自分の中に鬱積した暑苦しさがものすごくリアルに襲ってくる。

続いて「九月の雨」、これはこのツァーでライブならではの「歌」の無限の魅力がどんどんプラスされていった素晴らしい体験が出来た曲。今日もそれまで聴いたことのない歌い回しと「声」の魔力に酔いしれた。途中で足元からゾワゾワって電気みたいな何かが走ったものね。
「歌」だけでなくて「声」そのもの・・・発声器官から発せられるもの全てに何かが宿って伝わってくるって、本当に希有な事だと思う。
そんな人はやっぱり滅多にいないよ。

「旅」の間奏では、今日はスタンドマイク真っ正面向かって叫んでた(笑)。
「ギター、俺〜〜〜っ!」
そして前に出て来てのギターソロ。
すごくいいです。

「いつか見た夢」を挟んで「ハロー人生」。
ここではもうすでにお客さんが、アンコールかと思うくらいピーク状態。
アリーナのフロア全体が飛び跳ね、腕上げ全開、そして♪ハロー、人生!♪の大合唱。
こんなの初めて聴いたな。
「珍奇男」のギターとっかえで、アコギを背中からハケさせエレキを前から受け取ったのが新鮮で(笑)、思わずホゥ〜って感心しちゃった。
「ジョニーの彷徨」はイントロのリズムボックスを一回止めてやり直してたけど、遠くで見てたので事情はわからず。何故か分からないけどこの時期「昇れる太陽」とか「starting over」のようなつい最近のアルバムの曲が出てくるとちょっと驚く自分が謎(苦笑)。

「明日への記憶」がしっとり終わった後に、今一番一番聴きたかった「普通の日々」。
こんなにこんなに好きな曲なのに、ライブで聴いたことがなかったから本当に嬉しくて。
一生懸命がんばって仕事をしている時、本番で忙しくて仕方がなくて、自分のコンサートでさえもいい気持ちで臨みにくい時・・・多分まわりから見たらおそらく非常に醜い状態になっている自分の背後から、この曲はいつも、自分をゼロに戻して本来すべきことは何なのかをしっかりと、そして優しく諭してくれる不思議な力がある。
「赤き空よ!」大好きなこの曲もしばらくは生で聴けなくなるなあ、と思いながら噛み締める。
「夜の道」は今回聴けた数回の中で、この日だけは何か違った感じがした。会場の音響によってニュアンスも違ってくるのかもしれないけど、小声で歌い始めた宮本さんの声が、この曲の時だけ生の声、ちょうどすぐ隣で歌っているように直接聴こえてきて吃驚した。
歌詞が、ひとつひとつの言葉が、消えてゆくのを惜しむように響いて、それでもそばから消えていって・・・その儚さが沁みた。
「幸せよ、この指にとまれ」ではお客さんが高く挙げる人差し指の林立が美しく、その時に本当にこの会場に、そこらへんに漂って行き場を捜している「幸せ」が集まってくるような空気だった。

そして今日は「朝」が流れ、ステージに雲の渦と雷鳴が降り注ぎ、始まった「悪魔メフィスト」。
一番最初にライブでこれを聴いた新春武道館の時の、あの外しまくりエネルギー満開の時の音を彷彿とさせたけど、それもまた時を重ねて今のエレカシで聴くと、あの時とは確かに何かが違っていてよかったなあ。

アンコールが始まる時、メンバーからもお客さんからも醸し出される「いやいや、まだまだこれからだぜ」感がこの日も満々。
いきなりの「極楽大将生活賛歌」、これも嬉しかったねえ。みんな大喜びで本当に楽しかった。
続いて、これまたまさかの「習わぬ経を読む男」。昨年Zeppツァーでも聴かせてもらったけど、この2曲の流れは楽しすぎる。
そしてそこで「渋い曲やります」と「DJ in my life」。やっぱり「風」は素晴らしいアルバムだ。
この曲のときだったか忘れたけど「昔の曲で・・・、あ、昔っていっても10年前、20年前、30年前と、いろんな『昔』があるんですけど・・・これは10年前の曲です」とのMC。ああ、そうだよなあ、それぞれの時、それぞれの曲、聴いてきた側も創ってきた人も、一言では言い切れない時の積み重ねがあったんだよなあ、と思いを馳せる。
「俺の道」「ファイティングマン」でいつものように熱狂のフロア。
本編まではさすがに着席していた指定席のお客さんたちも、アンコールに入るとさすがに我慢できなかったのか、立ち上がって拳を振り上げる人多数。そりゃそうだよね(笑)。

ダブルアンコール最初は「東京ジェラシィ」。
わあああ!
初めて行った野音で歌ってくれたときは、私はこの曲を知らなかった。
八王子で「東京の空」、戸田で「武蔵野」、千葉で「It's my life」・・そして「東京ジェラシィ」。
今回のツアーはその土地土地で、そこならではの曲をセレクトしてくれた感があったのだけど、今日はこれだったのかあ。
♪行くぜbaby 勝利は 俺は全然怖くない♪(「東京ジェラシィ」)
お城、遺跡、その歌詞をあらためて聴きながら、自分も東京に住む素敵な感覚を呼び覚ます。
この曲聴くと、対として必ず思い出すのが「ハローNew York!」なのですよね。
そう、結局は自分の魂はここ東京に帰ってくるのだ、と。

「俺たちの明日」が続き「ガストロンジャー」でこれ以上のピークはないという沸騰状態に。
もちろんこれはお客さんも歌いまくってた。
これでもうアンコールは終わりだろうと思っていたら、残っていた力を振り絞るように再度ステージに出てきた黒シャツの宮本さんが歌ってくれたのは「待つ男」。
今日は後ろにいたのでその姿はよく見えなかったけど、この曲、一段とトミのドラムが炸裂していた。
宮本さんの声はまだまだ力強く、パフォーマンスも渾身で。
途中、まっすぐ前を見据えて叫んだ。
「俺を見ろっっっ!!」

!!
一瞬いろんな想いが呼び覚まされたけど、う〜ん、そうか、そうなのか・・・と何故か納得させられてしまった。そうだよね、頑張ります!
カリスマ、恐るべし。

今日はMCはそんなに多くなかったのだけど、宮本さんの力強い「かけ声」の類いが結構あって、いつもの「ドーンと行け!」も連発したあとに何故か「ドーーーーン!」と1回(笑)。
で、それにお客さんがすかさず皆で「ドーーーーン!」と復唱したのがホントに可笑しくて。
そしてこれは今回のツァーで何度か繰り返しておっしゃってたけど「長くやってるって、やってきたって、いいですね、やっぱり」を今日もしみじみと。
お客さんから大きな拍手。
「今回俺たち、4月のあたまからずっとツァーをやってきたんですが、今日はその最後で・・・東京、まあいいや、今日は今日しかないんだよ!」
「でもみんな本当にありがとう。お互い様なんだけど、俺たちもみんなから元気をもらいました、ありがとう!」

熱狂もピークだったけど、でも終わってみるととても落ち着いた大人っぽいコンサートだった印象。興奮もあったけれど、残ったのは平安と深い呼吸。

全28曲、2時間半弱。
「サンキュー、また会おう!」
いつもいつも、コンサートの最後で言ってくれるこの一言が、今日は心無しかちょっと重く、ちょっと心に引っかかって聞こえた気がして。
きっとこっちの心がそうだったのだろうな、これで暫くステージの彼らとは会えないなという寂しさは確かにあった。

♪Baby 幕が上がる
俺はきっと普通の日々から
あなたを想って うたをうたおう♪
(「普通の日々」)

でもきっとすぐに舞台が用意され、またすぐに幕が上がる。
たくさんの音と色と幸せを、両手いっぱいに届けてくれたエレカシに、他に言う言葉はないけれど。
ありがとう。
今度会うときは、彼らが投げかけてくれる分に相応しい大きさに、もっともっと大きく自分の両手を拡げられるようにしておこう。

その日を待ってる!

で。
本屋通い、ぜひまだ止めないでくださいね・・。
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by saskia1217 | 2011-06-20 15:30 | エレファントカシマシ | Comments(6)
Commented by スノウ at 2011-06-20 20:38 x
映像を見てしまうと、やっぱり凄まじかった昨日のライブにどっぷりズルズルと引きずりこまれてしまって、何にも出来ない状態です。今(苦笑)。
あの「俺を見ろ!!!」と気迫にすっかり圧倒されています。
追いつこうと思っても追いつけない。ずっとあの亀のように(笑)首を伸ばして宮本さんを憧れのまなざしで見つめ続けるんだろうなぁ。凄すぎます。
本屋通い・・・やめないで欲しいですねw
Commented by saskia1217 at 2011-06-20 21:27
後ろにいて見えなかったところを映像で見ると、やっぱりぐっと来ますね。
憧れというだけではもう足りないレベルです。
首根っこ引き摺ってでも目の前に来てもらって、とことん説教してほしい、いや違うな、ご教示賜りたい、色々と。
もう地面に頭がめり込んじゃうよ。

本屋さんは行ってらっしゃると思うから、まあ、いいんですけど(笑)。
Commented at 2011-06-21 11:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saskia1217 at 2011-06-21 14:26
コメントありがとうございます!
私も入場前そして会場内でも、お目にかかれるかなあとあちこち見回していたのですが・・・なにせすごい人で。
残念でした。

本当に素晴らしいコンサートでしたね。
次を楽しみにまたお仕事がんばりましょう。
野音では無事チケットがとれて(ここ大事!)お目にかかれますように!
Commented at 2011-06-21 16:50 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saskia1217 at 2011-06-21 23:47
コメントありがとうございます。
ほんとにそうですね。
それはもちろん彼らも己自身にも向かっての言葉であって、彼らにも誰にも「これで十分」なんて言える瞬間は来ないのですが、それでも十分すぎるくらい目を覚ましてくれるものですよね。

「ロックは生命を肯定する。すなわちロックは我々を覚醒させる」
そう言っていた宮本さんの有言実行が、脳髄に突き刺さりました。
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