良き時間

e0081334_23132991.jpg

セルリアンタワー能楽堂オペラ、初日まであと2日。
今日は装束を着けての通し稽古。

そして今日初めてご一緒できたのは、「アクテオン」のほうで共演する能舞の櫻間右陣さんと、能管の松田弘之さん。
我々古楽器の小編成オケと能管が一緒に演奏する箇所があるのだが、今日はまずその部分を短く打ち合わせ。
聞くところによると、お能や狂言の舞台では西洋音楽や演劇のような形の「リハーサル」はなく、本番の前日や前々日に「申し合わせ」が1回あるのみ、というのが普通らしい。
そしてその際でも、必ずしも本番通りに衣装や面を着けるとも限らないそうだ。
だがさすがに今回のようなイレギュラーなものでは、特に我々にとっては(!)そんなことあまりにも怖すぎるので、今日は本番通りの位置や音で合わせていただいた。

手順を説明してくださる松田さんのお話のなかに何度も出てきた言葉があった。
例えば、「ここはこう吹きますから、それが終わったら『良き時間』をおいてその先に入ってください」と。
我々ならこういう時、普段なんと言っているだろう?
「そこは大体八分休符くらいの間をおいて、次に入って下さい」
あるいはそこまで具体的でないにしても「そこはちょうどひと呼吸おいたくらいで次に入って下さい」
たぶんそう言うだろう。
「良き時間」つまり間をはかるのは、そこを受け持った者の感覚、つまりセンスに任されているということなのだ。
そしてそれが一体どのくらいの間なのか、そんなことは言葉で示すことでもなく、示せることでもなく、そしてそんなことくらいはわかっていて当たり前なのだ。

一体どうやって「絡む」のかは、本番のお楽しみデス。
「良き時間」「良き時」の在処を、ぜひ捜しにいらしてください!

(写真は、櫻間右陣さんから所作のアドヴァイスを受ける歌手の皆さん。舞台への出方ハケ方立ち方座り方や、歌う時の所作や扇子の使い方など、結構細かいお約束ごとがあります。
おひな様の五人囃子って・・・ああ、言われてみればまさにその小道具とその姿勢!など思い当たることもあって面白い。
いいなあ、オケも和服でやりたかった・・・とオケメンバーが悔しがることしきり。
なお「リヴィエッタとトラコッロ」の臼木さん、善竹さんの衣装も見事だったけど、それも本番までは秘密です!)
[PR]
by saskia1217 | 2011-06-16 23:54 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217