♪必ずや叶うだろう、夢とやら♪〜エレカシ「悪魔のささやき」ツァー in 八王子



覚悟ある名演。

♪必ずや叶うだろう、夢とやら
必ずや届くだろう♪

夢が叶ったよ。
届いたみたいだね、私たちの希望が。

イントロが始まる前に宮本さんが音慣らしをした2つのコードが、もうすでに「その曲」だったんだ・・・

「東京の空」

エレカシ発表曲の中でもしかしたら一番好きと言えるかもしれない。
この曲を生で聴くにはあと何年待ったらいいんだろう、死ぬまでに聴けなかったらどうしてくれよう、そんなの嫌すぎると本気で思ってた。
最初の方のMCで「今日はね、特別なものも用意してますから」と『今日来た方たちはラッキーでしたよ〜』的な、含みのあるメッセージがあったけど、まさかこういうことだったとは。
宮本さんのしてやったりな表情が容易に想像できる(笑)。
トランペットがいないと出来ない、という先入観も完全に蹴散らされて、キーボード(sunnyさん)とミッキーを加えた6人でのド迫力演奏。
イントロが始まって音源だとトランペットが担当するソロを、当然キーボードかギターでやるのかと思ってたら・・・無かった。コードだけを全員がガンガンに弾いてた。吃驚した〜。
音源が染み込んじゃってるとどうしても、ここで勝手にトランペットが脳内再生されてしまうのだが、そんなことさえも失礼だよ、と思うくらいの潔さ。全く欠如感のない充実した響き。
これをツァー後半の今プログラムに入れたという勢いというか心意気に感謝。な〜んとなく楽な方に楽な方に行きがちな年齢だと思うのに。
文字を目で読むだけでも太くて強くて心に刺さる歌詞なのに、それをとびきりの声で歌ってもらえるという幸せ。いつだったか無謀にもこれをカラオケで歌ってしまった自分を心から恥じました・・・冒涜、陵辱だったぞ、あれは(苦笑)。
曲が終わって鳴り止まない拍手に宮本さんは「ありがとう」と繰り返しながら「俺たちの曲のなかでたぶん一番大きな曲で・・・13分かかるんです」と。
「ありがとう!」と叫ぶ人、私も思わずそう叫んでた。
最後の音が消えた瞬間の会場いっっぱいに満ちた充実感。この曲をやりきったというパフォーマーと、この特別な曲をその場で受け取った、あるいは聴きたくて聴きたくてやっとこの時が来たというお客さんの両側からの満足感。
やわらかいつぶやきも、耳をつんざく絶叫も、匂いたつ詞も、すべて今のエレカシがやるからもっといい。

MCで宮本さんが「みんなに自慢したいことがある」と切り出し「なんか・・・こう、気持ちがストレートにみなさんに伝わりますね」と。客席拍手。
昨日のステージといい、今日のこの「自慢」といい、当たり前のことなんだけどあらためてキャリアを感じる。時間が作り上げてきたある人たちの歴史やそこに乗せて引っ張ってきたいろんな時代の感情や空気を、今ここで吐き出す。
「やってみるもんですね、長くね〜」(客席大拍手)の一言が説得力ありすぎだった。

久しぶりに行った八王子はすっかり様変わりしていた。サザンタワーという駅直結の複合施設の中にある「オリンパスホール」は一般貸しが今日から、というピッカピカの最新ホール。
木のぬくもりと落ち着き、広くゆったりと取ってある座席や通路。2〜3階席があまり張り出さないスタイルなので音響も良さそう。
「いいホールですね、なんかこう、オペラみたいで・・(バルコニー席のこと)オペラ観にいったことないんですけどね(笑)」

そうそう、開演前のSEがS.ライヒの「エレクトリック・カウンターポイント」でした。
たしか千葉でもかかってた記憶が。神奈川でもそうだったかな?
一カ所だけじゃなかったから、会場じゃなくてスタッフかメンバーのどなたかの選曲なんでしょうね。
学生時代に一時期ミニマルミュージックにハマっていた私はちょっと嬉しかった・・・

にしても、今日はお客さんのノリが最初っからよかった。昨日は最初静か過ぎて「演奏者もやりにくいんじゃないかな〜」という感じだったのが、今日はもうかなりヒートアップ。
「九月の雨」よかったなあ、この曲がこういう進化を遂げるなんて思いも寄らなかった。

アルバム曲以外のものは
おかみさん
戦う男
東京の空

アンコール
地元のダンナ
ひまつぶし人生
友達がいるのさ
FLYER
ファイティングマン

ダブルアンコール
ガストロンジャー

「戦う男」は「戦ってる男の人のために・・いや、女の人も戦ってるんだけど、でも・・そういう男の人に!」と。
最近よくあるらしい「ギター、俺〜!」とご自分を指差すアクションが「旅」で見られて楽しかったし、「スットコドッコイ」の大放出だった「珍奇男」もパワーがあってよかったな。
「赤き空よ」のイントロありヴァージョンも初めて聴いた。「ひまつぶし人生」には正直びっくり。「若い頃は達観してたんだなあって思いますね」とのコメント。スゴイ歌詞だよ、これ。「たった一人の妻に」「天皇が死んだ」・・・に、前方の若い女子たちボーゼン。2回目の♪ひまつぶしテレビつけて♪を♪パソコンつけて♪に変えて歌ってた。そして・・な〜んか平和でも完全な不幸でもないこのご時世「エセ平和が大好き、みんな大好きさ」と歌っちゃうのか。昔の曲を今の彼らが歌う、その魅力が堪能できた一幕。sunnyさんとミッキー2人でのコーラスがなんか新しくていい。
「友達がいるのさ」は皆が大好きな曲。冒頭、宮本さんの「おいっ!」で会場の空気がパッと明るくなるからそれがわかる。私にとってももちろん大切な曲。

もう後はラストまで、今日はガンガンいけいけガッツリ男前系の選曲。
ラスト、久しぶりに聴いた「ガストロンジャー」では♪え?大丈夫さ、心配すんな。俺が認定する!♪と、お客さん全員「認定」してもらった(笑)。
昨日の「俺たちの明日」といい、今日の「ファイティングマン」「ガストロンジャー」といい、「大丈夫だ、俺が請け合う」と誰かに言ってもらえるのって、確かに「うん、そうか」と思える何だか分からないけど説得力があるものなんだな〜。というか、歳をとって私も素直になったのか?
丁寧に大事に歌った印象が強かった昨日の、あったかくて、男とか女とかの次元じゃないところで包み込んでくれるような大きな安心感は、今までエレカシを聴いてきて私には初めてのことだったけど、ひたすら強くて太くて大きい今日のエレカシも、それも真実の彼ら。

エレカシ、今日もありがとう。
また会える日まで。


オマケ(オススメ)
6/3(金)のエレカシ「悪魔のささやき〜そして心に火を灯す旅〜」ツァー、仙台公演が、19時よりUStreamで生中継されます。
震災の影響で会場がライブハウスへ変更になったこの公演。いろいろな事情で行けなくなってしまった方も、きっと画面を通じてライブに参加できそうで、よかった。
エレカシってどんなライブなの?と思ってる方は是非一度体験してみてください!
詳細はこちら↓

仙台Rensaから生中継 
 6月3日(金) 19時~予定

PCをご利用の方は下記URLよりご視聴下さい。
 http://www.ustream.tv/channel/elekashiofficial-pc

iPhone、アンドロイド等のスマートフォンをご利用の方は
 下記URLよりご視聴下さい。
 http://www.ustream.tv/channel/elekashiofficial
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Commented by スノウ at 2011-06-02 08:01 x
『東京の空』は度肝抜かれました。頭の中で鳴り続けてます、今も。
色々な表情のある『あ』が沢山聴けて、素晴らしかったなあ。絶品でした。

…『ファイティングマン』での足のせの姿も脳裏に焼き付いてしまった…
かかと落としかと!(笑)
Commented by saskia1217 at 2011-06-02 11:33
「そんな、この東京で生きている」という実感とその意味を想わされる、という残響が残ります。

スピーカーの足、直角でしたね(笑)。
すごく得意そうで面白かった!
Commented at 2011-06-02 17:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saskia1217 at 2011-06-03 01:12
Nさま
コメントありがとうございます。
八王子、本当に素晴らしいコンサートでしたね。
私も初めて行った野音では知らない曲が半分くらいでした・・その後すぐに全部を聴きたくて必死で集めましたね。
古い曲も新しい曲も、みんな好きです。
「さらば青春」いつか聴けるといいですね!
by saskia1217 | 2011-06-02 05:41 | エレファントカシマシ | Comments(4)