おじさんも、おばさんも、娘さんも、お子様も!〜エレカシ「悪魔のささやき」ツァー in 千葉〜

e0081334_3362338.jpg

千葉は・・・思っているより遠い(笑)。
仕事でも時々行くのだが、ほんの隣という感覚で電車に乗るたびに「あ〜、結構遠かったんだよな」と毎回思い知らされる。
でも、千葉城って知らなかった・・・(復元だけど)。
今日のコンサートはそのお城のお隣の県の文化会館大ホールで。
(千葉には市立とか県立とか文化会館とか文化センターとかいっぱいあるので、いつも間違えそうでコワイのだ。今日も出かける前にチケットをガン見確認・・・)

ホールに入ると、埋まっていたのは1階席の前半分。PAは中央通路前のセンターに。
最初っから1階席のみ、あるいは前半分のみ使用なのかな〜と思えたけど、違うかな。
とにかくなんか贅沢な感じ。
それより始まる前から気になったバンド自体のセッティングの位置。ものすっっごくステージ奥(笑)。後ろ半分と言ってもいいくらい引っ込んでた。結果、ステージの前方がガラ〜ンと空いている。
始まって数曲後の最初のMCで、宮本さん自身「なんか・・・なんか遠いですね。なんでこんなに遠いんだろ?(お客さんに)遠くない?・・・この(前の)スペースはいったい何なんだ?」って。
リハの時はお客さん入ってないから実感湧かなかったのかも。
お客さんが遠いと、たしかにやりにくいこともあると思うな。特に最初、掴みにくいというか。
今日はだいぶ前の席だったのだが、ホールのステージは高めなので、それで奥に引っ込まれてしまうとトミなんてホントにものすごく遠い・・・。
でも音響的にはマイクのレベルがいつにも増してハイだったのか、歌がなんだかすご〜く「響いてた」。「夜の道」の口笛なんか、息漏れが聴こえちゃうくらい音拾いすぎてた。ま、聴こえないよりずっといいのだけど。

「ここでは昔一度やったことがあるって、さっき楽屋に入って思い出しました」
ホールって似てるけど、楽屋って結構それぞれ違うものね。

アルバム曲以外の今日のお楽しみ曲は・・・
DEAD OR ALIVE
悲しみの果て(これは今回毎回やってるかな?)
It's my life(「千葉は海、海の歌・・というより、まあ、ドライブの歌です」)
珍奇男(これも毎回かな)
さらば青春

そしてアンコールは
生命賛歌
ハロー人生
sweet memory
FLYER
ファイティングマン

ダブルアンコール
俺たちの明日

全23曲。記憶違いでなければ。
セトリってちゃんと覚えてたためしがない・・・。
またまたかなり贅沢な時間だったです。

このハードスケジュールのなか、あれだけのパワーとモチベーションを維持してるメンバーはやっぱりスゴイ。
宮本さんの声もよかったし、今日もトミのドラムがとても印象的だった。あと、サニーさんの音が前回聴いたときよりよく聴こえてバランスよかったし、何よりコーラスをしっかり歌ってくださってたのが嬉しかった。最初の「moonlight magic」のハモリ、綺麗だった!

お客さんがとっっっても大人しくて、最初はちょっと戸惑った自分。私のまわりはほぼ女子ばかりで、誰一人、腕を上げたり、頭振ったりしないから・・。

原因は上記の「距離」か?とも思いつつ、宮本さんも今日はじんわりとテンションを上げてきた感じ。若いバンドだとそういう状況で最初っから何とかお客をノセようと躍起になってカラまわったりすることもあるけど、そのあたりの微妙なステージ運びがすごいベテランらしいなと思う。
8曲目の「旅」あたりから、客席も段々あたたまってエンジンかかり出した。

ただ、お客さんのその「静かめ」な特性が、弾き語りやしっとり終わる系の曲のエンディングの音切れの素晴らしい集中力に結びついていたのが、他の公演ではあまり体験できない特性だったかも。宮本さんの頭とギターのネックが傾く最後の瞬間まで、そしてトミのスティックが完全に止まるまで、誰一人の息も聞こえない。すごい一体感。

「九月の雨」がよかった、また今日も一段と。宮本さんのギターも個人的にはとっても好きだし、弾きながら歌うのも好きだけど、やっぱりハンドマイクで渾身で歌ってくれる曲の凄さは圧倒的。根こそぎ持って行かれる。まさに「ソロシンガー」の権化。アドリブで高音部をシャウトしたり、かなり強いアゴーギクがあったりするのがよかったなあ。
「歩く男」の長いイントロも毎回楽しみ。(でもイントロで皆が手拍子してたのに吃驚!)
ここ最近よく聞く♪歩こうぜっ、歩こうぜっ♪が超高速で繰り返されてて面白かった。今日のテンポ、速すぎなくて好きだったな。
「おじさんも、おばさんも、娘さんも、お子様も」って言ってたのはこの曲だったっけ?それとも「珍奇男」だったか?覚えてないや。それも思わずホロッと笑っちゃった。

「赤き空よ!」特に素敵だった。歌い終わってから「この曲はね・・東京の空を歌ってるんだけど・・・夕暮れで、こう、街がシルエットになって見えたりするんですよ、高いところからね。うまくすると富士山も見えたりして。見てると、俺も、皆も、この空の下で人間生きてるんだなあって、そんなこと考えるんですよね・・考えるよね?」と。朝焼けでも、昼の青空でも、夕焼けでも、空を見ると本当に誰しも物思う。特に今その瞬間にそこで生きている人のことを想う。そのごく自然で、でも不思議な感覚。
「夜の道」この間、絶品だったと書いた記憶があるけど、今日はそれを上回る名演。もう絶品とか名演とかそんな言葉も邪魔なくらい。何にも言いたくない。いい声、いい言葉。ギターも口笛も。こんなものを目の前で聴かせてもらえる至福、贅沢なんてほかにはただのひとつもないと思ったら、いつのまにか下を向いて聴いていた。大げさだって他人は思うだろうなあ・・・でもね、この歌がすすんでゆく、その時間が流れて行くことすら、止めて欲しいくらいだった、今日はもう。
「悲しいときには涙なんかこぼれない」が、「嬉しくて幸せでありがとうありがとうありがとう」のときも、涙なんか飛び越えてしまうんだ。

お正月の武道館からずっとライブで聴き続けてきたアルバム曲たちは、よ〜く考えると随分様変わりしてきたよね、と今日ふと思う。どの曲もそれぞれの方向で存在感が強くなってきたというか。宮本さんがこうしたいというベクトルがはっきりしてきたような。
「悪魔メフィスト」はその最たるものかもしれない。今日もまたいろんな意味でよかったですよ〜。
冒頭からは言葉も音も力強くしっかりとした重みがあって、2番あたりからシャウト感が強く、言葉も音もかっこよく外してゆく感じだったのが崩壊してゆく味があって好きだった。
そしてこの曲、最後があっさり終わるところが実は結構いいのだな、と再認識。

アンコールが今日はもう・・・よかった!
特に「sweet memory」聴けて嬉しかった。この曲と、今日の本編に入ってた「さらば青春」を同じ日に聴けるってことが私にはちょっと特別だったかな。全く同じ感情ではないんだけど、「青春」という言葉にこもるいろんな香りが、いいことも悪い事もみんな思い出させてくれて。こういう曲のほうが、より「涙」に近い今日この頃。
「今回のツァーでいろんな曲やってて、で、自分で書いた曲だから当たり前なんだけど、昔の曲も今の俺にこう・・・来る、んですよね」
今日いちばん印象に残った宮本さんのMC。
自分の演奏、自分の曲が一番好きなのは当然なんだけど、20年、30年の時を経てそう感じられるアーティストがいったいどのくらいいるんだろうか。
どんな時でも歩みを止めなかった人だけが、手にすることのできる勲章なんだろう。

実は今日のコンサート、「明日への記憶」の最中にお客さんの女性がひとり突然ステージにあがるというハプニングがあって、まあホール公演だしエレカシのお客さんて割とお行儀がいい印象があるから吃驚したのも事実。ステージのすぐ下にはロープが張られ、そこにスタッフも何人かいたのに、全く気づかれずに下手から上がってしまったみたい。全身黒い服だったから見えなかったのかも。
まあね、思い余っちゃって近くに行きたくて身体が動いちゃったんでしょうが(苦笑)。宮本さんも長いキャリアのなか、若い頃からそんなことは経験して慣れてらっしゃるだろうとはいえ、動揺を見せず軽くその人を手で制止しながら諭すように歌い続け、もちろんバンドも演奏続行。ステージに登る人間は職業的に、何が起こっても大抵のことでは演奏や演技を止めないという習慣がついてはいるけど、もし危険性があったらやっぱり怖い。私には結構長い時間に思えたんだけれど、気づいた丹下さんにステージ脇に無事連れ戻されて事なきを得た次第。
その後歌い続けてる途中に下手に向かって「ありがとう」と言葉を挟んでた宮本さん、丹下さんに言ってらしたんでしょうけど、その人にも向けていたのかなあ、とちょっと思いました。
曲が終わってから少し苦笑いしながら「あの〜、ありがとう、みんなほんとにありがとう、楽しんでくれて・・・え〜と、でも自分の席で楽しんでくださいね!」客席がドッと湧いて、一気に場が和んだ。緊張が走っていたお客さんの空気を感じて下さったのか、MCがちょっと増えて。
「ありがとう・・・気持ち・・(みんなの)気持ちはちゃんと伝わってるから」の一言が嬉しかった。なんか安心して全身委ねられるような。

「ファイティングマン」で上下両方の花道をこれまた超高速で走りまくり、おまけにマイクコードのみならず、床にテープで固定されてある機材のぶっといコードを引っ張ってベリベリ剥がしてたり(笑)。それをみたローディーさん、さすがに今日は笑ってて可笑しかった。
最後近くになって「なんだ、これじゃライブハウスでもいいくらいだったな。でもまあ、贅沢というかね・・・ホールはいいですね、やっぱり!意外とね、みんなの顔もライブハウスより一人一人見えてるんですよ。」と、ちょっといたずらっぽく笑いながら、また客席を舐めるように見渡す宮本さん。
大きなハコの響きと、ある意味いい集中をもたらしたコンパクトなお客さん&メンバー、というなんだか不思議な絶妙さのある、珍しいコンサートだった。

もう出てきてくれないだろう、と思ったのに歌ってくれた「俺たちの明日」。
聴き慣れたこの歌詞が、今日は宮本さんの超近距離の目力の効力でもって、また一層身に沁みた夜。
今日もありがとう、エレカシ。

「さあ、がんばろうぜ!」


[PR]
by saskia1217 | 2011-06-01 05:50 | エレファントカシマシ | Comments(0)


今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

カテゴリ

全体
プロフィール
コンサート・スケジュール
チェンバロ教室のご案内
感じろ、考えろ、思え!
エレファントカシマシ
コンドルズ
ラーメンズ
曽我部恵一さん
くいしんぼうメニュー
お薦めレビュー♡
このブログのご先祖

ライフログ


夢を追う旅人(初回限定盤)(DVD付)


Music of the Couperins


NHK 趣味どきっ!(火曜) お寺の知恵拝借 2016年 8月~9月 [雑誌] (NHKテキスト)


正法眼蔵(一)全訳注 (講談社学術文庫)


典座教訓・赴粥飯法 (講談社学術文庫)


わが家の仏教・仏事としきたり 曹洞宗 (大きな活字でわかりやすい!)


茶席で役立つ禅語ハンドブック

お気に入り♡リンク集

最新のコメント

雪虫さま 記事をお..
by saskia1217 at 19:20
はじめまして、コメントさ..
by 雪虫 at 10:28
take様 コメントを..
by saskia1217 at 02:05
福井在住のものです。地元..
by take at 23:49
コメント、ありがとうござ..
by saskia1217 at 20:51

以前の記事

2017年 12月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
more...

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

音楽
アーティスト

画像一覧