労働の日々
2011年 05月 31日
午前中が終わる頃、台風が過ぎ去ったと同時にみるみるうちに青空になった。
白い雲が何層にもなって、コマ送りで面白い形を作りながらすごいスピードで流れてゆく。
バス停でバスを待っている間、空ばかり撮っていた。
今日はまた、お昼から夜8時半まで能楽堂オペラの音楽稽古。ものすごい湿気でチェンバロも調律がなかなか持たない。開始前、既にここ数日の雨でかなりピッチがあがっていたのを直し練習開始。でも「アクテオン」では出演者とスタッフ合わせて9名が小さい部屋に入ることもあって、天候のみならず人間そのものが持つ湿気が加わって全然安定しない。ま、いつものことなので仕方ないんですが(苦笑)。
今日は桐山くんのヴァイオリンも、弦が切れたり、駒が外れたりと、痛い目にあってました。
で、今日は新兵器が登場。
そう、「アクテオン」で音楽を担当する歌手の皆さんは正座なので、この便利グッズが活躍する予定。
法事とかでよく見る、正座するときお尻の下に挟む小さい台。
オペラの舞台では、中腰で歌ったり、剣をさばきながら歌ったり、階段駆け上がりながら歌ったり、斜めに寝そべって歌ったり、という酷い目(笑)に会い慣れている歌手の皆さんだが、全曲通して正座で歌うのはそうしょっちゅうはないかな。
あ〜、器楽担当で良かった!
そんなわけで、毎日結構真面目に働いている(笑)。
そして、急ぎ足で通り過ぎる駅の前の見事な薔薇に思わず足が止まる。
このピンクの薔薇は八重の具合がものすごく珍しい形。中身だけがくしゅくしゅしている。
他にもパンジーなど数種の花が美しく満開。
どなたかが丁寧にお世話をしているこの「駅前花壇」。
バス停でバスを待つ人、私のようにあくせくと駅へ向かう人のすぐそばにいつも居てくれて、一生懸命咲いて風にそよいでる。