将と民の街〜前編〜

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2ヶ月越しの夢、実現。
3月10日放送のNHK「ブラタモリ〜東京タワー・芝」の回で見て以来、どうしても見に行きたかった松蓮社の弁天洞。
昨日、行ってきた。

放送後1週間経った頃に一度、地図で調べて訪ねた時は公開していない日だったのでお参りできず。
その時は見せていただける日を伺って失礼したが、その後ずっと気になっていたのに都合が合わずに延び延びになってた。

松蓮社(しょうれんじゃ)は、増上寺周辺に数えきれないほどあるお寺のひとつで、3代将軍家光の長女、千代姫のお位牌所となった浄土宗のお寺。本堂とお位牌所は空襲で焼失して現存せず。なので、一見普通の民家のようにしか見えない。
ちなみに同じ通りには安蓮社、鑑蓮社と3つのお寺が並んでいるが、今歩いてみると「安蓮社ビル」なんてものが建ってたりして、お寺の気配があまりない一角。
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洞窟の入り口には懐中電灯が用意されており、外間口にはお地蔵様。懐中電灯をお借りし完全に真っ暗な洞窟をズンズン入ってゆく。途中左に分かれる道があったがそこは通行禁止。真っ暗だけれど綺麗にお掃除されて静謐とした空間。35mほど行くとどん詰まりに弁財天さまがいらっしゃる。
洞窟フェチの私としては、もっと長い洞窟ならいいのに、とちょっと残念。
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なんというか、光り輝いているわけではないのに、まるで光に包まれているように神々しい。
鐘を叩くと、それはそれは快い長い長い残響。洞窟バンザイ!
東京のど真ん中の、真っ暗なこの闇と静けさの中に、長い長い時をずっとここに座り続けておられるんだなあ。不思議な気分。
この弁天様は所謂七福神の中に属しているわけではなく、独立した「勝利弁財天」として存在しているらしい。ふ〜ん、そんな区別があったんですね。なるほど、だから武器も持ってらしたのか。
江戸時代に手で彫られた(ノミの跡がわかる)この洞窟、岩自体はそんなに固くないような気がする。出てきたら頭の上にいっぱい細かい粉塵をかぶっていた。
明るい空の下、車の行き交う音のする外へ出てくると、一瞬にして江戸から平成に戻ってきた気持ちになる。

せっかくまた芝にやってきたので、これまた先日テレビで偶然見た(「ぶらり途中下車の旅」)アイスクリーム屋さんに行ってみる。
神谷町の駅からほど近い「SOWA」という昭和30年から営業しているアイス屋さん。
単細胞でど真ん中の私は、テレビで紹介されてた「マンゴーランド」を迷わずにチョイス。カットされた生のマンゴーをソフトアイスで混ぜたパフェ。お店で手作りのソフトアイスはミルク風味が豊かで美味。自然な溶け具合が人工的じゃなくていい感じ。
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海方向に向かって歩いてゆくと「なんだなんだ、ここは日本か?」という妙な一角に突入、広場で男性モデルが服飾関係っぽい撮影ロケまでやっていて、ベンツやBMVまで停まってる(笑)。
そして、そこが「イタリア街」とネーミングされた人口の街並だと初めて知る。
建材の石が美しい素敵な洋館風ビルに見とれていたら、それは「東京茶業会館」という面白そうなビル。入り口にはイタリア語で名称が刻まれていたのも、後からようやく理解した(笑)。ヨーロッパのアンティーク家具のお店も素敵。でも、あたり一面パスタ屋さんばっかりだったけど、果たしていいんだろうか(爆)。
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新幹線の下をくぐり抜ける。電通のビルのてっぺんは霧の中だ。
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そしてゆりかもめの下もくぐる。
東京に住んでたって、こんなところ来ないもんなあ。
口を開けて上ばっかり見上げてしまう。
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そして。
小学校の社会科見学以来の「浜離宮恩賜庭園」。
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あらためて来てみると・・・広い!
さすが将軍。いつも行ってる「元・大名の下屋敷」みたいな他の庭園の規模とは明らかに違うことを実感。
池が海水の公園は都内でここだけらしいけど、磯の香りがものすごくするし、水の中をよ〜く見てみると海藻や貝類がいっぱい。けっこう大きなカニや、お腹の白い細かい小魚も多数発見。
後ろを振り返っても圧巻!
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「潮入の池」の真ん中にある御茶屋さんにあがり、畳に座って外を眺める。
やはり日本庭園は畳からの目線で見るのがいい。
落ち着く〜。
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池を渡りきったところに「富士見山」。
ということは、ここから富士が見えるんだね、きっと。
曇りの日のお昼時じゃあ、もちろんのぞめないけどね。
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階段の下にちんまり座っていた黒猫ちゃんは、こっちをチラッと見ると先に立って階段を登り始め、途中振り返り振り返りして目を合わせながらてっぺんまで案内してくれた。
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そして、上からは美しい「逆さビル群」。水面に陽が射して何色もの水が綺麗。
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鴨場の跡にある、引堀と覗きのための仕掛け。アヒルを使って鴨をおびき寄せる。
小窓や餌口などたくさんの仕掛けが・・まったく将軍様のためにいったい何人のスタッフが必要だったのやら。
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海岸や花木園、何も咲いてないボタン園や準備中のお花畑を通り、出口近くの「三百年の松」の前に出る。
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前から見てるだけじゃあわからない、この長さ。
お風呂場から洗濯機まで残り湯を送ってるホースみたいだ。
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浜離宮を出て、築地を目指して歩く。
築地市場も小学校の見学以来だ。
何度も弾きにきている「浜離宮朝日ホール」がここだということを再認識しながら自分で驚く(笑)。考えてみれば当たり前なのに、地下鉄の駅の出口からすぐビルに入ってしまうと、自分がいる土地なんてまったく認識しないんですね・・。
(つづく)
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Commented by スノウ at 2011-05-19 10:01 x
毎度ながら写真がお見事です!
逆さビル群と富士見山の黒猫ちゃんはやっぱりいいですね〜。
歩くと猫のガイドが付いてくるんでしょうか、我々・・・
Commented by saskia1217 at 2011-05-20 00:05
アリガトゴザイマス。
ワンちゃんの案内はないですね、今のところ(笑)。
猫とカラスばかり。

ブラタモリの「鷹狩り」の回を見直して例のアヒル仕掛けの鷹狩りを復習しようとしたら、消しちゃって無かったです・・・
ははは。
by saskia1217 | 2011-05-19 01:00 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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