裏口

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このあいだ、20数年の上野通学通勤をとおして初めて、鴬谷駅から帰った(笑)。
以前あった博物館動物園駅や、地下鉄の根津や、谷中の墓地を抜けて日暮里から帰ることは何度かあったけど、鴬谷は何故か足を向けなかった。
地図でみれば、大学から地理的に一番近いのはじつは鴬谷。
なのに、JR利用の学生、教員のおそらく99%は上野駅から歩き、上野駅から帰る。
大学の裏を占める天下の寛永寺の敷地を大回りしないと鶯谷駅に着けない、という事実こそあれ、じつはこのひっそりとした道はかなり魅力的なのだ。

この日の夕方は何故か、目下上野公園が工事中で今ひとつ清々しくない雰囲気のせいか、人通りの多い公園を、乗降客の多い上野駅まで歩くのが突然嫌になった。
で、急遽左折して国際こども図書館の前を北へ歩く。
一瞬日本にいるとは思えない錯覚に陥るこの美しい建物を足を止めて見入りながら、静かで湿った空気が漂う緑の中を先へ歩く。

国立博物館の法隆寺宝物館や、国立文化財機構、国立教育政策研究所など、名前からしてヒッソリしたイメージの整然とした建物の間を通り、目の前が開けるとそこは広大な寛永寺の墓地。
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東京キネマ倶楽部やダンスホールの入った昭和な塔と一緒に、忍岡中学校の向こうに大きくスカイツリーも見える。
手前には徳川歴代将軍の御霊廟を守る厳有院殿(家綱公)勅額門。
霊廟は、増上寺のもの同様、戦争で殆ど焼けちゃったんですけどね。

いつもと違った道。
違った景色。
違った空気。
違った匂い。
ちょっとした冒険は、やってみるもんです。
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by saskia1217 | 2011-04-23 17:10 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)