銀色の時代

昨日の朝、日テレで偶然見て、ものすごく見たくなったので行ってきた。
出光美術館。
きっとおんなじことを思った人で混むんだろうな〜、と思いつつも。

有楽町から行くつもりが、山手線が東京駅でほんの一時停まってしまい、面倒くさいのでそこで降りて和田倉門交差点あたりからお堀端の日比谷通りを歩く。
東京駅はまだ改修中で悲しい姿だったが、晴天のお堀端は気持ちいい。
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出光美術館に到着。
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琳派芸術−光悦・宗達から江戸琳派/第2部・転生する美の世界

第1部もあったんですね、知らなかった。
展示換えをして第2部が始まったばかり。
テレビで見た、銀の屏風がどうしても見たくて行った。

琳派といっても、教科書に載ってた尾形光琳とか俵屋宗達くらいの知識しかなかった私。
今日は酒井抱一と鈴木其一を中心としたたくさんの展示にクラクラ。
屏風といえば金屏風のイメージが強く、実際第1部にはそういう感じのが展示されていたらしい。
見逃したのは残念だったが、個人的には銀のほうが好きなので今回来られて本当によかった。

江戸も後期になると、屏風も金よりも銀が流行ってきたらしい。
銀は時間がたつと黒く変色してしまうので、今回出品されている目玉の酒井抱一「紅白梅図屏風」のように銀色が残っているのは珍しいらしい。
銀色はこの時代にも「月」やそのイメージと密接に関わっているそうで、やはり幻想的というか、日本人が好むちょっと陰りや寂しさをたたえた渋さを持っていることから、心惹かれる人は多いような気がする。
細くか細く繊細に描かれた白梅、太い幹で力強く表現された紅梅。
おそらく光琳が誰かの金屏風の裏に描かれたのではと考えられているが、これだけでもいつまででも見ていられるくらい魅力的。

同じく人垣が出来ていたのが、抱一の「風神雷神図屏風」。宗達の原画を光琳、抱一(他にも鈴木其も)が模写したことで有名。その3つが解説で比較されていたが、模写といっても描いた人によって微妙に構図や表情が違うのが面白い。

展覧会場だとどうしても、ガラスケースの向こうの大きな屏風をつっ立ったまま眺めてしまうが、これはもともと和室にあるものだよな〜と思って、何となくしゃがんで見てみた。
花鳥風月もそうだが、この風神雷神図などは見る角度によって全く受ける力(角度)が違う。
しゃがんで見ると、迫り方がまったく違う。

他にも心に残った作品がいくつか。
其一の「芒野図屏風」。
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銀地に墨で描かれていて、靄の部分は銀箔。これが見事だった。
何度も見たくなって3回もここに戻ったくらい(笑)。
ススキの形が皆殆ど同一なことから感じるリズムと、墨の濃さと銀粉によってゆらゆらした感情的なものが同居している。

日本の花鳥風月の絵を見ていると、なんとなくオランダのスティルレーベンを思い出してしまう。
そういう意味では其一の「蔬菜群虫図」にはビックリ。
世界観が似ている。
構図とかより、その細密さの持つ魅力。
歴史的事実としての関係性はあるのかな?
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他にも、原羊遊斎の「草花蒔絵四方盆」のびっくりするような抽象的なデザインも印象的。
そしてたくさんあった「季節の絵」において、1月の絵にタンポポやスミレがあったり、秋の絵で桔梗の替わりに朝顔があったりするのも、現代の季節感のイメージとは違って面白かったし。

2時間ほどたっぷり見てから、銀座でお昼ごはん。
インド料理やさんで、ランチの3種のカレーと焼きたてナン。
激辛(トマトと唐辛子ベースにお肉)、中辛(茄子、トマト、豆の酸味の強いカレー)、マイルド(ココナツミルクにチキンとピーマン)。
インド料理、身体にいい感じが好き。
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by saskia1217 | 2011-02-16 20:21 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)

Commented by ひすい at 2011-02-17 11:54 x
出光美術館!!
丸の内の某パン屋でバイトしているのでいつかバイトがてらに寄りたい!と思っているのですが、行こう行こうとは思っているのに未だ行かずじまいです・・・。

上野の西洋美術館や国立博物館然り。笑

Commented by saskia1217 at 2011-02-17 13:42
もしかして、あのパン屋さんかなあ??
最近あの辺りにも素敵なパン屋さんがいっぱい出来ましたよね。

すごくいい展覧会でしたよ〜、3/21までやってるので是非。
西洋美術館、国立博物館・・・たしかに。
今回も出光に出ている下絵の本物が国立博物館にあったりね(笑)。
西洋美術館はいつも行きそびれるので、最近は必ず前売り券を買ってしまうことにしています。
レンブラント楽しみ!