もと暗し

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正直なところ、つい2週間ほど前まで、わたしは浮世絵のいったい何がいいのかまったくわからなかった。
今だってわかってるわけじゃ全く無いけど、つまり身近で本物を見られるような機会があったとしても、特に興味がないので、ふうん、と思うだけでことごとくスルーしてきた。
レンブラントとか、ルーブル美術館展とか、マグリットとシュールレアリスムだの、ギリシャ彫刻展だの・・・だと、どんなに混み合っていようとも絶対に足を運んでいたのに。

それがこの間、ふとしたことで斎藤長秋、県麿、月岑と絵師長谷川雪旦による「江戸名所図会」を見る機会があってとっても面白かったのだが、それをいろいろ調べているうちに広重の「名所江戸百景」に繋がってきて・・・という、常識的にいえば有名中の有名っていう作品とその話をはじめて知ったのでした。
ほんと今更、なのだけれど。
恥ずかしながら。
ホントに、日本のものに特に疎い私。

で、とても心動かされたもので、あ〜、この広重のオリジナル(ま、いろんな版があるわけだけど)を見てみたいな〜と思って調べてたら。
うちの大学が持ってました(笑)。
なんだよ〜っ。
「芸大もと暗し」じゃないかっ!

「芸大本」と呼ばれているその揃物は、東京美術学校が明治43年に購入したもので、貼り込み本だったものの全てを剥離させる作業と修復が2006年に終了したというもの。
しかも、その特別展が2007年7月にあったんですね。
あ〜そういえば、美術館の前でそんな看板見たような気もする・・・。

ばかばか。
自分の首根っこをひっつかまえて板の間に正座させ4〜5時間説教したい。
(最近、そう思う事柄があまりにも多い!)
仕方ないのでアートショップにいってカタログだけ買ってきた。
大胆な構図、面白い色使い、当時の地図や現在の地図を比べながら、そして現在の景色を思い浮かべながら・・ほんとに楽しい。
詳しくないのでよくわからないんだけれど、技法とか刷り方とか版による色のニュアンスの違いとか、すごいんだなあ。

ホントはもっと大判の印刷が綺麗な豪華な画集になってるのが欲しいなあ。
あ〜、でもホントは1枚でもいいから本物が欲しいなあ。
あ〜〜〜〜、危ない危ない(笑)。
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Commented by 馬酔木 at 2011-02-07 22:20 x
中学の時、美術のK先生の指導のもと、多色刷り版画をやりましたよね? そのお蔭でしばらく木版画に凝って、年賀状で広重や北斎の模写に挑戦した時がありました。自分でやってみると、作家の構図の大胆さや色の組み合わせの妙、彫り師や摺り師の技術のスゴさがよくわかります。私も画集で愛でるだけで我慢していたのですが、ついに最近、現代作家(井堂雅夫)の多色版画を買ってしまいました!(浮世絵の常時展示なら、原宿の太田記念美術館もお薦めです。)
Commented by saskia1217 at 2011-02-08 21:46
版画、やりましたね、そういえば。私は不器用なのであんまり興味を持てなかった気がするのですが(色面構成が好きでしたね)、馬酔木さまは版画にハマってらしたんですね〜、知らなかった!
太田美術館、行きました。いいですよね。
もっと色々知りたいなと思っているところです。
by saskia1217 | 2011-02-06 15:39 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)