昼と夜

同じ街が、時間によって全くその様子を変える、それはまあ、考えてみれば当たり前のことである。

7年間、ずっと毎週土曜日の午前中に通っていた語学学校の時間を、この10月から平日の夜に変えてみた。「つるべ落とし」の秋の夕暮れも手伝って、家を一歩でたときから、もう既に薄暗い。土曜の朝、小脇に新聞、耳の後ろに赤ペンという出立ちで競輪場に急ぐおじさんたちで超満員だった地下鉄は、副都心方面と反対へと行く方向のせいか、ガラガラで座れてしまう。目的の駅で降りると、にぎやかな学生の街は、授業が終わって一斉に校舎から出てきた大学生たち、予備校へ向かう若者たち、塾のおそろいのリュックを背負って教室へ急ぐ小学生たち、仕事を終えて居酒屋へと急ぐサラリーマンやOLでごった返し、スクランブル交差点を渡るのも一苦労だ。伏し目がちに黙々と授業へ向かう予備校生一色だった、土曜の朝とはまったく違う街のようだ。

学校の中の様子も一変している。平日夜のクラスはあまり多くないせいか、廊下を歩くと、灯りを消してがらんとしている教室がいくつもある。土曜の昼は席を取るのも難しいカフェテラスも、会社帰りにクラスに来ている人たちが授業の前にゆっくりとコーヒーを飲む姿がある。なんとなく、これからクラスに出るこちらの気持ちまでゆったりとしてきて、早くきて辞書でもひこうかな、という気分にもなるから不思議だ。

一日の時間帯によって、人間の精神状態や気分がいろいろ変わるというのは、専門家でなくてもよく知られていることである。音楽家は何故か夜型が多いと言われるが、私は典型的な夜型で、夕方になるとがぜんやる気がでてくるから、まったく困り者だ。勉強や書き物は絶対に夜のほうがはかどるし、いいアイデアも浮かぶ。かといって、昔の様に徹夜で書き物を仕上げるなんていうことはもう不可能だが、調子にのって作業を続けているとすぐ3時くらいになっている。さすがに3時就寝となると、翌朝9時に起きるのもちょっと辛い。

「夜書いた文章は、必ず朝見直したほうがいい」とよく言われるのは、夜はテンションがあがっていて調子がいいかわりに、それが行き過ぎて過激なことを書いたり、赤裸裸になりすぎたり(笑)、熱しすぎていたり、ということが起こるからである。洋の東西を問わず、昔の人はそれをお月様や狼男のせいにしてきたが、たしかに「夜」にはなにか不思議な力があることは否めない。このブログもたいていは夜遅く書くことが多いが、殆ど推敲や手直ししたりせずにアップしてしまうし、おまけに自分の書いた部分を翌朝読み返したりしないから、もしかしたら、かなりトンデモナイことを書いている可能性がある・・・・まあ、そのへんはお月様と狼男に免じて許していただくことにしよう。

まあ日記だったら「この人、変じゃないの」で終わるから、そんなに害はないが、それが目上の方に宛てた手紙や、しかるべきところに提出する論文だったりすると、やはり朝か昼、日の出ている時間に見直すのが賢明なのかもしれない。
あ、それからもちろん、ラブレターもね(笑)。
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Commented by がたまり at 2005-10-11 00:58 x
どうもこんばんは、夜型人間代表がたまりです<(_ _)>


それだけ?!
Commented by saskia1217 at 2005-10-11 01:02
いらっしゃいませ〜。
いいよいいよ、一言でも書いてくれると嬉しいで〜す!
まだ起きてます(笑)。
時差ぼけですか?私は万年時差ぼけです・・・・
Commented by がたまり at 2005-10-11 07:55 x
さすが先生ドイツ人(笑)
時差ぼけは今回全くないんですよ。時差が5時間しかなかったので。ロシアは今月末までサマータイムで、本当は6時間らしいです。
今日から学校です。プチ鬱ですーー;
Commented by saskia1217 at 2005-10-11 10:56
私は明日から学校です。
プチどころか、かなり鬱です(笑)・・・・
by saskia1217 | 2005-10-10 23:57 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(4)