記憶、まさに記憶〜エレカシPV「明日への記憶」〜
2010年 09月 09日
昨年秋に、当ブログにアップしたこの写真。
山手線に乗ると池袋と大塚の間にある、北池袋の陸橋の上からの景色だ。
この景色が今日、いきなり記憶の中から引っ張りだされた。
エレカシの新曲「明日への記憶」PVが昨夜スペシャで初オンエア。
我が家の環境では見られないのでもや〜んとしていたが、今朝それを某動画サイトで発見し小躍りして見る。
大人っぽさを前面に出した映像だったですね。
抽選に外れて行けなかったコットンクラブでのライブ映像も、別撮りの演奏シーンとうまく混ざっていて。(あのときはかなり落ち込んだけど・・・PVが素敵に出来てたから許す・・笑)
宮本さんが力の限り歌う姿を軸に、人が行き交う街中を歩くシーン、線路上の高架橋や高層ビル前の歩道橋で立ち止まるショット・・初めてこの曲を聴いた時にまさに脳裏に浮かんだアイテムだ。
テーマのひとつである「時」が重要なモティーフとして、逆行して巻き戻される「歩み」や歪んだたくさんの「時計」に視覚化される。
「JAPAN」や「音楽と人」で語ってらしたこの曲の背景がそのまままっすぐに映像化されてた。
歩いてきた自分、歩く自分、歩いてゆく自分。
過去は取り戻せないけど、その全てを持って1秒後、1分後、10年後へと旅する自分。
見ていて、新宿西口のビルの下の歩道橋とか、同じ新宿のガード下とか、見覚えのある景色がいくつも出てきて、余計リアルに歌詞が響いてきてしまったり。
上記の雑誌インタビューで「歌詞を現実的にするために池袋に行って街を見ていた」エピソードが出てきて、PVには是非池袋のイメージを使ってほしいなあ、なんて漠然と思ってた。
やっぱりちっちゃい頃から池袋がホームタウンだった城北生まれ育ちの私にとっては、池袋の持つあのちょっと落ちぶれたニオイと灰色感と、そしてちょっぴりサブカルの香りのする活気が混じり合った空気に、ものすごい懐かしさと共感で胸がキュンとなっちゃうのだ。
・・・で、とあるシーンで驚!
この景色は・・!
山手線が走る線路上の陸橋にたたずむシーン、これはまさにこの↑写真ぢゃあないですか。
左側に見える白い建物の独特の窓の形は、いつも池袋から山手線に乗って右側のドア脇に立つ習慣のある私の記憶に無意識に残ってたみたいだ。記憶ってすごいな。
それに東武デパートのあの形状は、どう見たって見間違えるわけない代物だし(笑)。
おまけにこの陸橋はいつもの散歩コース、そして一番のお気に入りスポット。ここから見る景色はすごく魅力的で、雨の日、晴れの日、春夏秋冬、いろんな空と街の姿を見ることができる。ここに立つだけで、もうドラマなのだ。
なのでここから撮った写真がかなりあることに気づいた。
昔スケートセンターだった、焼却場の煙突「池袋パワータワー」(すごい名前!ある意味エレカシっぽい・・笑)の下にたたずむ宮本さんもいいですね。
(今じゃこの焼却炉の熱利用によるプールになってて、おまけにその横のうすべったい建物は私には健康診断でおなじみの区の健康センター・・笑)
と、そんなたいしたこともない話ですが、ちょっぴり嬉しかったのでした。
↓これも昨年撮影、冒頭の写真とは違う雨の日
そういやラスト近くでいっぱい出てくる歪んだ時計は、ダリのあの有名な絵を彷彿とさせたんですが、あの絵のタイトルはたしか「記憶の固執」だった。
なんでしょう、この連鎖。
ん〜、ここんとこのテーマは「記憶」か?