だんだんとかわること、わかること

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「若い時だとすごいことがすごいって思いがちなんだけど・・・今でも思いがちなんだけど、俺(笑)。でも実はすごくないことも実はすごいって、わかるんですね」
(本日発売の「音楽と人」10月号、宮本浩次さんのインタビューより)

「すごいこと」にずっと憧れつづけ、それを目指して全力で走る。
自分は必ずやいつか「すごいこと」に辿り着けるだろう、という確証のない希望を持ち続けながら。
「すごいひと」に出会い、その人に近づきたいと強烈に思う。
いつかは自分がその人のようになれるのだという、抗えない熱烈な欲求。
それをイメージしただけで人生バラ色なのだ。

そうやってくる日もくる日も、同じことを繰り返しながら生きる。
20年もたつと、気がつくんだ。
「すごいこと」なんて出来やしない。どこまでいってもできやしない。
「すごいひと」にもなれやしない。
そして自分が追いかけ続けてきた「すごいひと」は、今でも相変わらずあんな遠くで「すごいひと」のままだ。
そうか、自分は全然たいしたことない存在でしかなかったんだな、と。
だからヘンな期待をしなくなるかわりに、じつは「なんでもないこと」の中にある「すごいこと」がものすご〜く素晴らしいってことに気づくんだよね。

今頃かよ(笑)、って思うんだけど、ね。
そんだけかかるんです。
人間40年も生きると、皆同じような感覚を持つみたいです。

だんだん、なのです。
ホントにすこ〜しずつしか変わらないし、ちょっぴりずつしかわからない。

8月とな〜んにも変わってないふうにみえる9月の朝。
猛暑と熱帯夜がただただ続くだけ。
でもね。
確実に、夜明けの時間は遅くなっている。
本日の日の出時刻は5時15分。

ヘッドフォンをしたまま、ベランダへ出て今日一番乗りの光を浴びる。
「明日への記憶」を大音量で聴きながら朝の空気を吸う。
身体に何かが流れ始める。
それだけでもう、泣けてくる。

こんなんで、よかったのか?
これでいいのか?
いいや、もう戻れやしない。
だからこのまま、行くしかない。

・・・・・
心に突き刺さるものは日々現れる。
これもそのひとつ。

映画「シン・レッド・ライン」に使われた、ソロモン諸島の聖歌「神よ、我が人生(God Yu Tekkem Laef Blong Mi)」。
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by saskia1217 | 2010-09-04 23:46 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)