小林賢太郎さんとテレビ

「小林賢太郎テレビ2〜ポツネン旅に出る」を見た。
(ちょっとばかしネタばれあり)

賢太郎さんのコントを見たのはホントに久しぶりだ。
去年の6月にグローブ座で「TOWER」を見て以来、ごく最近「GOLDEN BALL LIVE」のDVDをこれまた久しぶりに見たくらいか。

相変わらずの謎めいた空気と、ポジティフなアプローチと、こちらを煙に撒こうとする小さな仕掛けの数々・・・。
これでも今まで、ラーメンズやソロ公演やKKPの舞台やDVDを、入手可能な限りたくさんたくさん、何度も何度も見続けてきたけれど、そのイメージにおいては「賢太郎さんとニューヨーク」という絵面はかなり新鮮だった。最近、NYにいらしていたことは風の噂できいていたのだけれど。

既に放送され今回再放送もされていた「小林賢太郎テレビ」の第一作を見たときは、もちろん面白かったのだが、同時に「ふ〜んこういうふうに作ったのか〜」という驚きとか、「テレビ」というものと向き合う賢太郎さんの姿そのものの珍しさとか、普段の舞台作りとはちょっと違った難し気な一面とか新鮮さとか、そんなものを楽しんだ。

今回はもっとなんか「ふわっ」としていたかな。
何故だかわからないんだけど「news-NEWS」(ラーメンズ公演「NEWS」の姉妹編みたいな、コント&ドキュメンタリーで出来たビデオ、2000年)の空気や映像を彷彿とさせたんだけど・・・

ご本人のプライベート(と見える?見せていた?・・・嘘ではなく真実なのだが)からいつのまにかコントに滑り込ませる演出とか、柔らかくて和やかな空気感とか。
冒頭の「なんだかわからない生き物」のコントが「ジョンと私」のヴァリエーションだったり、真ん中に挟まれた「アメリカ横断ウルトラクイズ」っぽいコントが「○〜maru〜」の一作をベースにしていたり・・・という、中途半端な「知ってる感じ」が、私の場合ちょっと邪魔になってしまってそのコントを純粋に理解しようとする頭脳回路がうまく働かなかったのがちょっと残念。
こちらの見方が以前と変わったせいかもしれないが、何が何でも細部まで聴き&見のがさずに、謎を解き明かしてみせるぞ〜的な気負い(典型的なラーメンズファンにありがちな・・・笑)が全くなかったことも、理解を遅くしていた理由のひとつだったかもしれない。

それからなんでこのシリーズ、「スタッフ笑い」を入れるのかなあ?
テレビだからあったほうがいいのか?
個人的に「スタッフ笑い」が使われている番組は嫌いなので見ないから、慣れていないってこともあるだろうけど。

お題「3D」に基づく作品や、竹井さんの何ともいえない味が出ていた「そうだけど」展とか、結構好きですね。
そんなものを挟んで全体を貫くコントは「なんだかわからない生き物」が「孤独を食べるバクのようなもの」だと明文化されてしまったのが、意外でもあり「らしくないかも」とちょっぴり思ったり残念でもあり。
そして「孤独」を腹一杯喰い尽くして巨大化した「そいつ」が結局ポツネンの家に戻ってくるラストは、やっぱりポツネンのところから「孤独」は無くならなかった、ということ以上の何かを語っているのか?・・・・
「そんな単純な話だったのか?」なんて穿ってみたり(苦笑)。

なんだろう、ともするとテレビだと全部が「説明的」になってしまうのかな?
舞台だって「向こうからの投げかけ」「提供されるものを受け取る」のに、テレビのほうが一方的に感じるのは何故だろう?
面白かったのになんだか素直に受け取れない自分もいた。

賢太郎さんはこの番組をレギュラーにすることを望んでいらっしゃるそうだから、きっと3作目、4作目も見られることになると思うけれど、見る人がある程度このスタイルに「慣れた」状態かつ「今までになかったものを期待する」という上がったハードルに、それを超える作品を作り続けるという「いつもどおりのお仕事」で舞台作品の数々と同じく、見事に答えてくれるのだろうなあ、きっと。

ひさしぶりで、いろいろ新鮮だったポツネン。
ひさしぶりだからこそ、いろいろ感じたポツネン。
長い時間、時代を通して見続けることって大切、素敵。
だいじに受け取り続けたいと思う。

見逃してしまった方、再放送は28日(土)18時からNHK BS-hiにて。
詳しくはこちら「小林賢太郎のしごと」で!
あ、次回KKPも楽しみですね!
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by saskia1217 | 2010-08-28 01:04 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

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