今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!

by saskia1217

速さを聴く

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「あ〜、いい曲だな〜」と思う音楽は果てしなくあるけれど、
そういう時って自分のなかでいったい何が発生しているんだろう?

いろんな気持ちやいろんな言葉がどわ〜っと溢れてくるのだけど、きっと一番強烈なのは景色だと思う。
それも静止画じゃなくて動画。
鮮やかな色のついた情景が今まさに自分の目の前で、3D映画のように(見た事ないんだけど・・笑)ものすごい迫力で広がる。
それは客観的に傍観しているのではなくて、いつも自分が主人公。
子供の頃から大好きなR. シュトラウスの「アルプス交響曲」なんかも、「標題音楽」であるだけにまるで映画を見ているような臨場感がスゴイ。

先日野音ライブでエレカシの未リリースの新曲「歩く男」(ご本人談・・・正式タイトルかどうかは不明・・)を聴いたときも、それと同じ感覚だった。
テンポがまさにアンダンテっぽくて、ドラムのリズムも「歩く速度で進んでいく」。
「商店街をぬけて、公園のブランコが揺れて・・・」というストーリーが一瞬で自分の物語になる。自分の足が歩いてゆく。目の前に公園から見る夕日が広がる。鳥肌がたつくらいだ。

同じエレカシの「sweet memory」もそう。
ここでは自分の足じゃなくて、車が疾走していく。
「オレは突っ走る、真夜中の高速を、ビルん中を、風ん中を、山ん中を、星空を・・・」
私は運転できないのに、自分がハンドルを握っている実感が一瞬でわき起こる。
前から向かってくる来る風も感じる。みる間に背後に流れていくビルや畑も見える。

速さや温度を体感できる音楽。
それを創りだし、演奏し、それを受け取る人間という存在の素晴らしさ。
身体の栄養にはならない音楽だけれど、音楽に不可能なことはない。

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by saskia1217 | 2010-07-21 12:10 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)