東京中の電気を消して・・・エレカシ日比谷野音コンサート

e0081334_3581796.jpg

梅雨明けとエレカシ。
なんかジャストタイミングな気がする。

昨年10月とは打って変わった超晴天の今日、日比谷野音にて毎年恒例のエレカシ。
今年はチケットがとれずに打ちのめされていた。
そして心優しき友人にテレビ生中継の録画を頼んだ。
外聴きする気満々だったのが、1週間前になって「行ったらものすごく悲しい思いをしそう」な気がして躊躇していた。
冗談でなく塀をよじ登ってしまいそうな自分がわかっていたからね。
ぽっかり空けていた予定を埋めに、どこか東京以外のところに行ってしまおうかとさえ思ってた。

が、一昨日に友人から「チケットお譲りできそう」との速報。
もうどこだってどんなに隅っこだって構わない。蚊になってもいいから中に入りたい、っていうのが本音だったよね。とにかく入れさえすればよかった。
それで俄然、頭の中の電球がパッとついたようになって、急にくるくると仕事が捗った(笑)。
もうほんとうに、いろんな人に感謝。

4回目の野音。
9回目のライブ。

灼熱の日比谷公園にお昼過ぎに到着、グッズを見た後に音のいい壁際の木陰に座ってリハを聴く。
ものすごい暑さと日差しだったが、さすがに緑が多い日比谷。風はここちよい。
ただ、蚊の数が尋常ではないので、昨年の野音の時に買った虫除けスプレーを今日殆ど使い切った(笑)。
「おはようこんにちは」「ドビッシャー男」「うつらうつら」「too fine life」「星の砂」「月夜の散歩」「幸せよ、この指にとまれ」そして新曲「歩く男」が、次々と聴こえてくる。
リハ冒頭で「すみませんが、中央じゃなくてすこ〜し外してくれませんか?」と宮本さんが言っていたのは、中継用のメインカメラのことだったんだろうか?
そういえば、目の前中央にテレビカメラやカメラマンが構えるの、いつもお嫌いだった気がする。
たしかに気になるんだよね、あれ。
「ドビッシャー」だったか、テンポが「遅すぎる!」でやり直したら「速い!そこまでじゃねえよ」と色々微調整しているのが聴こえる。ちょっと聴きだと本当に微妙な差だけど、歌う本人にとっては最重要なことだよねえ。リハのテンポ、本番のテンポ、歌手の息・・・何十年一緒にやっている音楽仲間でも、それはいつもいつも難しい。
リハでは声温存のためか、クラシックの歌手みたいにオクターブ下げたり軽めに歌ってらした。

開演時にはまだまだ明るかった音楽堂。
ステージの屋根中央に一羽のカラスがずうっととまっていて、メンバー登場と共に飛び去っていったのが印象的。
エレカシを好きになってからカラスも好きになった、という人は少なくないに違いない。

アンコールを含め、全27曲。
全部で2時間半、コンサートとしては普通なんだろうけど、昨年の野音のことが頭にあると短く感じるというこの贅沢。きけばテレビ中継は時間がめちゃ余って、PV流しまくっていたらしい。

「おはようこんにちは」でスタート、そして「ドビッシャー男」。
いつもラスト近くにやることが多い「ファイティングマン」がもう3曲目に。
弦が入らない「シャララ」はまたいい。やっぱり名曲。「昨日は楽しかったな」「いやつまらなかったな」に、人間の日常を感じる。
そして「道」。これはよかったな。「こんな曲だもん、このアルバム(「奴隷天国」)が廃盤になるのも当然だよな」(笑)。
続いての「人間て何だ」はイントロ部分がインプロっぽくしつらえてあったのか、しばらく何の曲だか全然わからず。宮本さんは石くんに「弾け!」と叫んでた。
そして私はライブで初聴きだった「星の砂」。念願の「手でお星様をキラキラ」が出来た。ホントにみんなやるのね、あれ(笑)。この曲、イントロが本当にかっこいい。
そこで宮本さん、ステージ上での突然の衣装替え。白の長袖シャツから黒のTシャツへ。「失礼しました!」ハンパなく暑かったらしい。「去年は寒かったのになあ・・・季節はめぐる」って。ホントにあの豪雨の野音は一生忘れられない。
「パワーインザワールド」に続いての「生命讃歌」はその押しっぷりがよかったんだけど、歌詞のとび方がいつもより多かったから(苦笑)ちょっと残念だったかな。殆ど「前夜状態」だったから。
エレカシの良さの筆頭はやっぱり歌詞の素晴らしさだから、多少のぶっ飛びは構わないけどやっぱりちょっと勿体ない。
リハで耳にして、焼きそばを買いにいく途中で棒立ちになってしまった「月夜の散歩」。エレカシの曲の中で1、2を争う「大好き」曲。特にサビの最初のところで246の和音になるところ、あ、つまりえ〜とB→B(onA)ってことですが、あの一瞬にこの曲の「好き」な理由があるところが・・・なんとハーモニーが変わってた。え〜〜〜〜〜っ、かなりガッカリorz。
いい声で素晴らしかったんだけど。口笛はリハのときのほうがよかったかな。
イントロのドラムで胸が痛くなる「武蔵野」に続いて最新シングル「幸せよ、この指にとまれ」。音源がちゃんと出てから聴くのは初めて。新春でお披露目した時は歌詞もよくわからなくて「ふ〜ん」て感じだったから。
この辺りでそろそろ空がグレーになってくる。トンボ、蚊、蝶、カラス、蝉(すごい声)、飛行機、ヘリ・・野音ではいろんなものが頭上を飛んでいく。
薄紅と薄青のグラデーションになった空をバックに始まったのが「友達がいるのさ」。♪東京中の電気を消して/夜空を見上げてえな♪と共に、空を見上げる。最後尾の私の頭上はプラタナスの葉。目の前には働く人の明かりが残る官公庁のビルと夕暮れの空。たしかに「万人ウケ」する曲かもしれないけど、そんなこと言わないでいつでも歌ってほしい曲。
そして、空つながりで「赤き空よ」。大好きな曲。ちょっと声が疲れてきたのかなあ、高音が出にくくて残念。
で、新曲「歩く男」。♪歩く男に風がささやくのさ・・・・間違ってるのか、俺は・・・昨日から今日、今日から明日・・・オレは何かを目指して歩いていくぜ♪
うろ覚え、聞き違い(新曲はライブだと歌詞聞き取れないことあるのよね)ありで、そんな断片。
「赤い空よ」の姉妹編みたいな「疑いや不安を抱きながら、でも歩き続ける男の姿」という最近のテーマに乗っ取ってた感じ。音楽は、ん〜、すごくキャッチー。お昼のテレビで流せそうな印象。いい曲だと思った。CD音源になったものはきっともっと整っていて綺麗になっちゃうかもね。
MCをはさみながら「月の夜」。「若い頃の詞です」と。見事な声。
そして「好きな歌です」と「ハナウタ」へ。この曲、みんな好きなんだな〜と思った。特に女子。イントロが始まると静かだった人たちも一斉に拳をあげる、座ってた人も立ち上がる・・・。
「FLYER」そしてすぐ「ガストロンジャー」(やっぱりやるんだ〜)。

後ろから見るとお客さんの反応が色々で面白いのがわかる。今日はどっちかというとお客さんはおとなしかった気がする。昨年のような熱狂はなかったですね。特に中央、そして前の方。面白いことに両端から後ろにかけてはわりと熱かったですよ。でも、私の周りはずっと拳を上げ続ける人や踊り狂う人も居ず、終始だぁれも叫ばなかったし(だと、甚だ叫びにくいんですよ・・)。
あ、そうそう、蔦屋さんの髪が短くなって昼海さんの髪が長くなってました(笑)。
あいかわらずメンバー紹介が何度かあったんですが、宮本さんが成ちゃんの帽子(「今日は通気性のいい帽子です」だそうで)を取ってかぶったり(でもちゃんと戻してた)、石くんが「今日はオレンジのシャツ!」とか「表情ひとつで何考えてるのかわかります」とか面白かった。
演奏面では気のせいか、蔦屋さんと昼海さんがいつもより引いていた感じがしたんだけど、そういうつもりだったのかしらん?

アンコールは「珍奇男」から。のっけから2番の歌詞♪机さん♪と言いそうになるが無事戻ってた。あの曲最近みんなが合間に「ヒュ〜」って間の手入れるけど、あれなんとな〜く邪魔なんじゃないかな〜と思ってみたりする。かけ声入るとき、いつも何かが起こる気がするんだもん(苦笑)。
そして最近すごく好きな「Baby自転車」、続いて悲しみ繋がりなのか「悲しみの果て」。
「花男」最後に「デーデ」。「デーデ」は名曲だな、やっぱり。
ダブルアンコールはなんともうひとつの新曲(リハでもやんなかった)。
新曲をアンコールにやるって、野音のお客さんを考えてのことなのかもしれないけど、やっぱり自信作なんだろうな〜と思いつつ拝聴。前向きな歌詞と楽器が大活躍する音楽。エンディングがちょっとクセナキスばりの混沌な響きで面白かった。
タイトルは「It's all right」かなあ、なんてね。(最近「It's my life」とか「幸せよオーライ」とかあったから、さすがにそれはないかぁ)
新曲2曲が似たような印象で残っているのは何故なのかなあ・・・新春でやはり新曲2曲「幸せよ、この指にとまれ」と「赤き空よ」を初めて聴いたときも全く同じだったのだけど。
やっぱり、初めて聴いたから、なのか?
もしシングルならカップリングになる2曲なんだろうけど(でもシングルは出たばっかりだし時期的にはアルバムに入る曲でしょうかね)、歌詞の方向も曲のニュアンスも兄弟みたいな共通性がある気がする。どちらもメジャー系だしね。
そういえば最近の曲って、マイナー系が少ないような気がするのは私だけ??
アルバムが出ればきっとそんな正反対の曲も入るのでしょうね。ときにはそんな新曲も聴いてみたい、と贅沢なファン心境を言ってみる。

聴くこちらの状況、状態も大きいのだろうが、今年はなんだか落ち着いて聴けたような気がする。バラードが少なかったにもかかわらず。もちろん熱もパワーも満開かつ丁寧に演奏されてたんだけど。演るほうも聴くほうも大人になったということか?

とにもかくにも、色々な人に感謝。
そしてまたまた、エレカシに感謝。
「生きてきた、生きている、そして生きていく」・・・それを誰よりも何よりも地に足をつけて伝えてくれるのが私のとってのエレカシ。
これから9月まで信じられないほどの数のフェスをこなすご予定みたいですが、本当に50歳、60歳・・ずっと元気でいい曲を聴かせてほしい。
そんなことをしみじみ思いながら、新橋の夜は更けていったのだった。
[PR]
Commented by スノウ at 2010-07-18 11:34 x
昨日はおかげ様で素晴らしい野音での一日になりました。ありがとうございました。
リハ聴きもドキドキしましたね。石くんのシャウトが聞けるのはやはりここしかないのだろうと(笑)
周りの人たちも一緒に口ずさんでしまう、あの空気がまた好きですね。
ド渋の前半は本当に嬉しかった!
アンコール最後の新曲、これからどうなっていくのか非常に楽しみです。

そうそう、どうして「一挙手一投足」という言葉が二人ともでなかったんでしょう(笑)
今朝思い出しましたが。
ライブ終わりは言語もうまく出なくなるぐらい、胸がいっぱいだったんだなぁ…(^_^ゞ
Commented by saskia1217 at 2010-07-18 11:45
スノウさま
あ〜〜〜〜っっ、一挙手一投足!!
そうだそうだそうだ。
なぜ思い出せなかったんだろう(爆)。
ライブ直後、ほんとに言葉が不自由になりますね。
全身の神経とか血液とか、ぜんぶが不通になっちゃう感じ。
(だからお肉食べて正解でした!)

本当に何から何までありがとうございました。すべてスノウさまのお陰です。
また数々のたのしいコト、よろしくお願いいたします!
by saskia1217 | 2010-07-18 05:03 | エレファントカシマシ | Comments(2)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30