哲学

e0081334_1101171.jpg

何かをかいつまんだ本とか、よくわかる○○、とか、なにやら「自己啓発」っぽい本とか(笑)、何よりも「売れてる」本とかはゼッタイ読まない。
本屋さんで手に取ることさえしない。

でも、こと「ニーチェをかいつまんだ」って、どうやって?・・・
と思い始めたら、気になって手に取らざるを得なくなった。
話題になって、すっごく売れてて、しかも仮にもニーチェ(笑)。
正直ニーチェは「ツァラトゥストラ」しか読んでいない。それも高校生の時から殆ど読み返してない。
ハードカバーの本を手に持つ快感も手伝って、買ってみた。

帰りの電車で読み始めたが、なるほどホントにかいつまんでる(笑)。
訳者(「かいつまんだ」人)は哲学者ではなくドイツ文学者らしい。
賛否両論かまびすしいこの本、批判する人が「こんなのニーチェじゃない」「自分に都合のいいところだけひっぱってきて都合のいい解釈をしている」「そもそもニーチェは『役に立つ』ものではない」「知力の無い人が読む本」と散々に言っているのは全部ごもっともだし、たしかにそうかなあと思う。

こういう類いの本はみなそうなんだけど、これでその著者や作品を知ろうってのは所詮無理な話なのは百も承知で、それぞれが皆自分のためにうま〜く使えばいいのさ。
それで「お〜、じゃあこの前と後には何が書いてあったんだ?」って具合に原作を読んでみるとか、ね。
それにこの本は妙にすんなりした訳がされているけど、ドイツ語で読んだらもっと印象が違うかもしれないし、とか。
ま、きっかけ、ってことです。
普段我々が一生懸命音楽してるうちの大半で思ってることと同じ。

「死ぬのは決まっているのだから、ほがらかにやっていこう。
いつかは終わるのだから、全力で向かっていこう。
時間は限られているのだから、チャンスはいつも今だ。
嘆きわめくことなんか、オペラの役者にまかせておけ。」
(「力への意志」より)

ぱらぱらめくって、こんな言葉が読めるのは悪くないよね。
だけどね、「全力で向かっていこう」「チャンスはいつも今」って、いっつもどっかの歌で聴いてる気がしなくもない(笑)。
[PR]

by saskia1217 | 2010-06-01 01:11 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)