スポッと・・・はまりこむ~小林賢太郎ソロ・パフォーマンスPOTSUNEN 「SPOT」~

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もしかしたら、ほんのりネタバレ?

ひさしぶりのグローブ座。
ひさしぶりの小林賢太郎さんの舞台。

昨年6月のラーメンズ公演以来だ。
数ヶ月前に急に思い立っていくつかの公演DVDを見た以外、ほぼ1年もの間まったく目にすることのなかった舞台姿。
でも多分、ライブを観にいくのには一番いいスタンスかもしれない。
(・・・と今更ながら思い知る)

私が2年前の春に書いてライブでも何度か弾いた「DROP」という曲がある。
それはちょうど同じ時期に上演された小林さんのこのシリーズの作品「DROP」を観にいく前に、そのタイトルから発想されたものだったのだが、じつはそのとき曲のタイトル候補は他にもいくつかあり、そのなかのひとつに「SPOT」も入っていた。

そんなことを思い出しながら、すんなりと作品の世界に滑り込んで行った今夜。
「SPOT」の持つ様々な意味を駆使した、いつものようだが、いつものようではない舞台。
辞書をひくと誰でもが見つけられる、当然から意外までのその定義を使い尽くしての構成の素晴しさはいつもどおりだが、前作の「DROP」が動だとすれば、この「SPOT」はより静に近いかもしれない。

「Drop」では1人の人間が一夜の舞台で演じるにはあまりにも多くの動きと言葉が詰まっていた。その力に押されて最後までさらわれていったような、そんな抗えない力があった。それが楽しかった。
でも今回作は、いつものコーナーのいつものトリックの「ほ〜ら、ビックリしたでしょ?」というところにさえ突きつけられるような小突きがなく、「・・と思ったから、こうしたよ」というところでも、あくまでも静かで大人で自然体だった。「Drop」のような刺激とスピード感を求める人はちょっと物足りないと思うかもしれないけれど。
なんだろう、諦めとか脱力ではないのだけれど、そこにポンと置かれたような、そんな印象。

ひとりのアーティストを長い長い時間をかけて見続けてゆく。
その素晴しさをいまここでようやく味わい始めることが出来た気がする。
いい悪い、好き嫌い、うまいうまくない・・・演る方も観る方も、その時々のちょっとしたことで通じにくくなることもあるだろう。
でもお互いそこで放り出さないで付き合い続けていく。それは何故だろう、と考えてみたりする。
そしてまたドキドキしながら舞台を観て「ああ、やっぱり好きだな〜」と思うときの至福。

久しぶりにアンケート用紙をいっぱいの文字で埋め尽くして会場を後にした。
そんな自分が懐かしかった。
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by saskia1217 | 2010-03-27 03:01 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

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