出陣
2010年 02月 05日
ミュージシャンやアーティスト、俳優さん、いわゆる舞台人のその一瞬の姿がとてつもなく好きだ。
あまり見たことは無いけれど、スポーツ選手にも同じシチュエ−ションが多いかもしれない。
だから、音楽ライブや演劇のDVDに、そんなオフステージの特典映像なんかが入っていると、そこばかり繰り返し見てしまう。それが見たくて買うこともある。
ラーメンズの昔の公演の舞台裏を撮った貴重なVHS、エレカシの武道館ライブのDVD・・・
彼らのそのほんの数分間の、覚悟が光る眼差しがみえる横顔と溢れるようなエネルギーが充填された背中に、ドキドキするような共感を覚えると同時に、なによりも大きな勇気をもらう。
今は亡き天下の名ピアニスト、ホロヴィッツは、時おりステージ脇の緞帳にしがみついて泣き出し、ステージに出るのをイヤだと言ったり、場合に寄ってはアルコールの力を借りたという話をきいたことがある。
それも人間らしい姿だけれど、私はやはり「それではお願いします!」というスタッフの声が響く瞬間の、背筋がピンとなるあの何とも言えない緊張感と高揚感、「お〜、行ってくるぜ〜!」という愉悦感の混じった快感が好きだ。
その一瞬、私は脳裏にさまざまなアーティストの同じ瞬間を思い描く。
プログラムを全て終えてお客様の拍手のなか袖に戻ってくる一時も素晴しいけれど、それ以上に私は開演前、ステージに一歩を踏み出す時が好きだ。
とかいって、私はただのちっぽけなパフォーマーの1人にすぎないけれど、その一瞬だけはなんだかとても自分が大きいもののような気持ちになる。
それはもしかしたら単に「そんな自分に酔ってる」だけなのかもしれなくて、他人から見たらちゃんちゃらおかしい情景かもしれないけれど、でもそれは私にとっては必要不可欠な瞬間なのだ。
「私すてきじゃん!」「自分、かっこいい!」
それはやっぱり、アーティストに限らず、きっと誰にでも必要な一瞬なんだと思う。
会社を辞めてからは、仕事でもめっきり客席からしか見られませんが、素敵ですよね。そんな姿が見られるのも、この仕事の魅力なのかも知れません。
明日、マンドリン&チェンバロナイト 伺わせていただきます。楽しみだ~
いつもありがとうございます。
そうだったんですか〜、音響なんてスゴイ。
いろんなお芝居やライブなどを見に行くたびに、音響さんや照明さんのスゴさに感動します。姿は見えないけど「なに〜、このドンピシャなタイミング!」みたいな驚き。すごい尊敬です。
出演者はそんな多くのスタッフとお客様にいつも支えられていますよね。
先ほど、最後のリハが終了しました。
明日、楽しんでいただけたら嬉しいです!
年齢と共に本番前の緊張度が増してきて、最近大変だったのですが、「私すてきじゃん。」って思えば良かったのですね。忘れてました・・・。ちょっと目からウロコでした!ありがとうございます。
こんにちは。
本番前の緊張・・・は誰にでもありますよね〜。
でもそれが無くても困るし。
最近タモリさんも「本番前まったく緊張しないっていう人は、芸能人には向いてない」とおっしゃってました。
ま、緊張と楽しさのバランスの問題。やはりすべては「バランス」ですよね。