「幸せよ、この指にとまれ」〜エレファントカシマシ新春ライブ 東京第1日目

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ネタバレあり、これからライブに行かれる方はご注意を!

幸せは、私の指にもとまるだろうか?

歳をとったせいなのか、はたまたそういう時期なのか。
最近はライブやお芝居、コントなどを観に行くとき、死ぬほど好きなものを観に行くくせに、なんだか妙に出かけるのがおっくうで仕方がない。前日眠れないどころか当日なかなか起きる気もせず、出がけに身支度をするのも面倒。それなりに適度なオシャレ度の恰好では行きますが(笑)・・・演者にもまわりのお客さんにも失礼ですからね。けど、その日のために服を買ったり、美容院に行ったり・・とかまではさすがにないです。

エレカシの新春ライブ第1日目。渋谷CCレモン。
思えば初めて彼らのライブを聴いたのもここだった。
2008年5月。それ以来の渋公。色々と記憶が蘇る。
今回も無意識に2〜3週間前くらいから、まったくエレカシを聴いていなかった。
そして開場しても席についても淡々とした気持ちのままボ〜ッと待っていたが、彼らがステージに出てきた瞬間、何かスイッチが入ったように全身の血管が機能し始めたのがわかった。
18時40分頃開演、21時前には終演。ここ最近のワンマンより短めだったけど(でも普通)、やはり一度も座れずに立ち続け、耳をすましつづけ、口パクし続け、腕を振り続け、そして思わずニコニコし続けた。

ニコニコ?
「笑った」のではない、ニコニコだ。
宮本さんが歌詞を間違ったからとか、44歳になってお年玉を貰ったという話のせいとか(ことこの件に関しては、私は宮本さんを笑える立場ではないのだ・・・実際のところ。お客さんみんな、苦笑い+ざわざわ、みたいなリアクションだったけど)、石くんがマイクで頭をボカボカ叩かれていたから、ではない。
繰り広げられる曲も、ステージの空気も、お客さんの叫び声さえも、なんだか微笑んでしまう何かがたくさん漂っていたのだ。
そう、激しい音と言葉も、ものすごい動きも含めて。

MCはやはり少なめ。
新春ライブだっていうのに「みんな〜、あけましておめでとう!」とかゼッタイ言わないとこがいいよなあ。
「今年もみんなド〜ンといくよな?!」とはおっしゃってましたが。
で、「新春コンサート」とかって、我々も普通明るい曲調とか軽くて楽しいプログラムを意識して組むことが多いのだが、全然そんなセットリストじゃなかったところがまたいい(笑)。
だって・・・
正月から、♪今あるこの自分が俺の全てだなんて思ひたくはなかった♪(すまねぇ魂)とか、「こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい」とか・・・いや、それがいいのだけど。
18曲、アンコール4曲。
「Sky is blue」でド〜ンと始まって2曲目にいきなり「真夜中のヒーロー」が私にはすごいお年玉。
あとは大体最近のアルバム2枚からのピックアップが多かったけど、その他には「扉」からの数曲も嬉しかった。
「真冬のロマンチック」はまぁ、♪クリスマス、正月、こうなりゃみんなで昇天さ〜♪が、やっぱり聴きたかったっていうのが正直なところ。
メンバー紹介もかる〜くいつも通りに1回半くらい。あとはひたすら、歌い続ける宮本さん。
冒頭あたりはちょっと声が前に来ない感じがしたけど、中盤あたりからかなり滑らかになってきたように思った。声帯があったまっていい感じに充血してきた感じ。

アレンジも色々違ってて楽しかったですね。特に最初のほうの数曲。
ライブでのイントロっていうのはいつも「おや〜?」って感じで始まったりするから楽しみなのだ。
「おおお〜、あの曲だよな〜?」みたいに謎が解けていくあのドキドキ感。
もちろん宮本さんの歌のアドリブアレンジもワクワクする。

新曲2曲を披露。年末カウントダウンで1曲は既に発表済みだったけど、もう1つはお初。
「幸せよ、この指にとまれ」そして「赤き空」。
ん〜、そう、前向きソングです。でも宮本さんの声が大きすぎたのか、がなってたのか、マイクの音が割れ気味で歌詞がよく聴き取れなくてちょっと残念。
1曲目は断片的にいえば、「いろいろ過去の大変なこととかあってそれを引き摺っているけど、でも幸せ求めて進んで行こう」みたいな内容。(あ〜、ちゃんと聴き取れないのにこんなふうに書いたら作ったアーティストに失礼だよなあ。)
じつは冒頭アコギのイントロのごくごく最初で、さだまさしみたいな印象だったことに自分でビックリ。ほんの一瞬だけだったのだけど。
「あれ〜っ?!」って思ったときにはもう違う色の音楽になっていた。フォーク、ロック感が増していって、そのうち「なんか昔、中学生くらいの時に耳にした音楽のイメージだなあ」なんて思ったり。
メロディーラインが時々人の期待を裏切ってひっくり返るのが面白かったけど、それがまた快感なのですね。
この2曲、そういう意味でちょっと似ている双子みたいな印象だった。そして、今日はこの2曲が特に力を込めて歌われてた気がした。
私は・・・・好きだな、この新曲たち。
「赤き空」は夕陽をうたっているところでステージバックが夕焼け照明で美しかった。
(今日はまた一段と、照明が細かいワザを見せてましたね。よく考えるとあれってスゴイ。アドリブも含めて、歌詞やフレーズのかなり細かい単位で色や方向を変えていたでしょう?打ち合わせるにしても限度があるだろうから、かなり曲を熟知している人じゃないと無理だと思うな〜。)

アンコールの最後に「待つ男」。
いいねえええ。
みんな大喜び。
「めでたい曲」とMC。
♪富士に太陽ちゃんとある♪
なんか初夢みたいな図・・・

お客さんは女子が多めだったけど、男子、それも若者が熱かった気がする。
宮本さん登場のときからもうずっと、みんな叫ぶ叫ぶ。男子が「みやもとぉ〜〜〜!」って叫ぶの、きいててなかなかいいもんです。女子が叫ぶよりいいな、客観的に聞くと(苦笑)。

「今年はゼッタイいい年になるよ!俺が請け負う」と言ってしまってから「いや、請け合っちゃあいけないな、責任とんなきゃなんないからな〜(会場笑)・・・(ギターのヒラマさんに向かって)いい?いいかな?請け合っちゃっていい?・・・(ヒラマさん、笑顔でうなづく)・・・あ、いいって、じゃあ請け合うよ、ヒラマさんがいいって言ったから。」
このあたりから段々と目出たい感じにもなってくる(笑)。

今日もたくさんたくさんいい曲を浴びてきたけど、帰り道の脳裏に鳴っていたのはなぜか未だに「桜の花舞い上がる道を」(今日はアンコールで)。
どんだけ好きなんだよ(笑)。
思えば出会いの曲でもあったし、やっぱり強烈なのかな。

終演後すぐに会場を後にし、原宿までの暗い道をただただ歩く。
帰宅後、あったかいお茶を飲みながらいろいろ考える。
ライブの後、ビールでもワインでもなく、お茶が飲むのが一番しっくりくる・・・
最近のエレカシはそんな落ち着いた深さを持っている気がする。

幸せよ、みんなの指にとまれ!
宮本さんの指にもとまれ!
そして。
私の指にもとまれ!
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Commented by スノウ at 2010-01-09 11:54 x
昨日は嬉しくて嬉しくて、私もずっとニコニコでした。「請け負う」くだりも微笑ましかったです。 アンプに「うるさい」って言ったり(笑)
ユニバーサルでの曲を中心としたライブだったのが、最後の「待つ男」でどーだ!と叩き付けられた感じ。凄く嬉しかったですね!
今年のライブはエレカシからのスタートになりました。幸せです。
Commented by saskia1217 at 2010-01-09 18:49
ほんとにいい日になりました。
「うるさい」は「アンプに言った」ってちゃんとわかっていたのに(笑)、間髪入れずにフォローしたりしてちょっと可笑しかったですね。
「待つ男」は映像で見ていた昔の感じとはやっぱりちょっと違って・・・なんというのか、太さとかゴツさは変わらなくても何かがなめらかというか、響きそのものとか言葉の扱いとかが豊かになってる印象を受けます。エピック時代の曲を今演奏してるの聞くと、よく感じますね。
「今宵」「悲しみの果て」「ガスト」のないライブもやっぱりよいものです(笑)。
by saskia1217 | 2010-01-09 01:51 | エレファントカシマシ | Comments(2)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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