「俗っぽい曲やります・・・あ、照れ隠しですから」〜エレファントカシマシ日比谷野音ライブ第2日目〜

もうこれで死んでもいい・・・・・
生きててよかった・・・・・・

この2つの思いが同時に、同じ量でドッカ〜ンと頭から降ってきた終演間際。
エレカシ日比谷野音ライブ2日目。
夕刻になってどうにかお天気はギリギリもってくれた。でも客席で開演待ってる時、あのすり鉢状の広い空間にサァ〜ッと風が吹き渡るとさすがに寒かった。あそこはまあ、本来ジッと座ってるとこじゃないですからね。

なんという凄いセットリストだったろう!
アンコール7曲、ダブルアンコール1曲を含む全33曲、3時間びっちり。
くぅ〜〜〜っ。
「奴隷天国」で始まったところでもう「あ〜これは昨日と何かが違うんだな」とちょっと予感させる。
昨日やらなかった曲も多数・・・「達者であれよ」「土手」「人生の午後に」「コールアンドレスポンス」「あの風のように」「デーデ」・・・昨日も渋かったけど今日は更に渋い。
昨日と同じ曲でももちろん全く違ったのもあった。アドリブや細かい歌詞が微妙に違う。
嬉しかったのは「凡人〜散歩き〜」「晩秋の一夜」(←これはまあ今やらないでどうする、というドンピシャの曲。途中から入ってくるピアノの下降型、天から降ってくるようなたどたどしいアルペジオを今日の蔦屋さんはとっても繊細にスルスルと弾いてたけど、オリジナルで宮本さんが弾くあの何だか妙に不揃いなピアノの音がかなり力強くて好きだったのです)、アンコールの「ゴクロウサン」や「花男」もありがたかったなあ。それに「花男」始まったときの皆の喜び様といったら!
でも一番グッときたのは「曙光」(やっぱりアルバム「奴隷天国」は最高)と、そして「あ〜もうこれやられちゃったら完全にダメだ〜」状態だったのが、久しぶりにライブで聴いた「翳りゆく部屋」。
宮本さんの曲でないといっても中学生の時耳にしたあのサビが何十年後までこの耳に残っていたユーミンの名曲、まるで宮本さんのためにあるような歌になっているようなこの一体感から逃れられないでいる。
オリジナルに込められた心を、さらにカバーする人が汲み取り共感して出すものは、2倍どころか3倍くらいになるんだなあ。昨日は涙腺はほぼ無事だったのに、今日はこの一撃でダメだった。
そして「友達がいるのさ」・・・昨年の野音でもやってくれたけど、このまさに「日比谷野音」でやるためにあるような曲(♪東京中の電気を消して、夜空を見上げてぇな♪)、聴きながら自然と空を仰いでしまう。
この曲への前フリで宮本さんが呟いた「俗っぽい曲やります・・・あ、照れ隠しですから」に、この曲への愛情を感じてしまった。皆がこれ好きで、この野音で聴きたいってちゃんとわかってらっしゃるんですね、きっと(笑)。

今日もやっぱりMCが少なめで「なんか懐かしいな、この一方的にやる感じ(苦笑)」・・・みたいなことをおっしゃってましたが(私はその時代を映像でしか知らないのだが、まあ確かにかなり強引な・・)、それがただの一方通行に終わらずに丁寧に丁寧に歌い進んでくれるのがやっぱりこちらはとっても嬉しかった。

我々クラシックの演奏家は休憩無しで3時間ぶっとおしで弾くことは滅多にない。普通は10〜15分の休憩を入れて2時間が夜のコンサートのスタンダード。受難曲やオペラは3時間くらいかかるのも多いけど普通は休憩が必ず入るし。それだってヘトヘトなのに・・・本番1日だけでときには1キロくらい体重も減る。
3時間殆どMC入れずに歌い弾き(+動き)続けるって、ホント実は大変なことだ。それには実際この年齢になって初めて感じるしんどさも加わる。しかもそれが2日続き。今日は昨日より早い時間からリハだったそうだし。
気合いだけじゃなくて、やっぱり自己管理もプロの仕事のうちだと勝手にしみじみ。

「土手」のあたりで「通りを越え行く」をやる可能性が予定ではあったみたいだけど、やらなかったのはちょびっとだけ残念。「通りを越え行く」個人的に好きな曲ベスト5に入るのだ。
でももうこれ以上望めないセットリストと演奏だったから、何にも言えない。
お腹も頭も気持ちもいっぱい。
宮本さんが、そしてメンバーが、振り絞って振り絞って残り最後のエネルギーの一滴まで出し尽くしてくれたと感じたから。
あそこまで感動するとお客としては「もう1曲」「あと1曲」とキリなく欲求の坩堝と化すのも普通だけど、今日のダブルアンコールの時は、「もう、もういいよ・・・宮本さん、それ以上やったら溶けてなくなっちゃうよ」と思ってしまうくらい、もう「搾りかす」(ごめんなさい、いい意味で)だったですよ。

「今宵の月のように」をやらずにダブルアンコールの「ガストロンジャー」で幕を降ろした2009年の野音。
今日は感極まって何度も叫んじゃったけど、本当に言いたかった一言はとうとう叫べないで終わっちゃった。

ありがと〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!

「奴隷天国」

「俺の道」

「夢のちまた」(不忍池にいくたびに頭の中で鳴る曲・・・)

「やさしさ」

「季節はずれの男」(雨の中立ち尽くして聴くには最高)

「友達がいるのさ」(いつかもアップしましたが・・・奇跡の名演)

「花男」(当時の映像)

「デーデ」デビュー曲

「生命賛歌」

「コールアンドレスポンス」

↓断片ですが「花男」「曙光」などが当時の映像で。

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Commented by スノウ at 2009-10-26 18:30 x
二日間お疲れ様でした!私も、もう死んでもいいと本気で思いました。あんな極上のライヴを「捧げられて」しまったら、もう抜けられないですね・・・。二日目のリハではお遊びもあったりして、宮本さんのファンへの愛を感じました。DVDが出たら、また見るのが怖くなっちゃうんでしょうね(もちろんイイ意味で!)
Commented by マミ at 2009-10-26 22:18 x
saskiaさんの言葉でありながら、しっかりと克明なレポ。
ありがとうございました!!
二日間自宅組でしたが、こちらのレポを読ませて頂いて、本当に体感したかのように感動しました。

二日間で6時間。
みっちり宮本さんの歌・歌・歌。
凄いなー。死んでもいい。うん。思うやろうなー。

何度も何度もsaskiaさんの二日間レポ、読み返してます。
友達がいるのさ の動画で号泣してます。

こんな風に。私も正直に。熱く。語りたいなー。
ああ。早く!!新春ライブを!!

Commented by saskia1217 at 2009-10-27 02:06
スノウさま
本当に・・・多分ライブ終了時は、ステージにのってるミュージシャンも「もう死んでもいい」って感じだと思うんです。
ダブルアンコールの時、まさかもうこれ以上やらないと思っていたのに、スタッフや他のメンバーに「あと1曲、あと1曲」って懸命にジェスチャーしてまわっていた宮本さんの姿が印象的でした。
(ガストロンジャーで「みんな、かわいいぜぇぇぇ〜!」って叫ぶ宮本さんなんて想像できなかったのに・・・笑)
ええ、DVD、ちょっと怖い気もします、いろんな意味で(笑)。

マミさま
いつもありがとうございます!
本当に本当に、ありえないくらい濃い2日間でした。一生忘れられないと思います。
昨夜お隣の席は名古屋からの方で、やはり2日間いらしたとのこと。「友達がいるのさ」で涙を手で拭っていらして、全く同じ思いを野音中の人たちと同じ瞬間に共有できたことをしみじみ感じていました。
DVDでもきっとこの素晴しい2日間は味わえるでしょうね、楽しみです。
そして新春、無事にチケットがとれますように!!
祈るばかりですね。
マミさんのレポもぜひその時に拝見したいです。
by saskia1217 | 2009-10-26 00:38 | エレファントカシマシ | Comments(3)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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